赤ちゃん返りしていく母と暮らして～無力感～

小さなわが子を叱ってしまったとき

自己嫌悪に陥ったことを思い返す

88歳の母を叱責すると

同じ感覚がよみがえる

ただ幼児と決定的に違うのは

確信犯、なのだ

先月遠方の弟(かわいい息子)から

おこづかいをもらう

病院や美容室は良い使い道だが

友人に買い物を頼み

添加物や塩分たっぷりの食品を

隠れて食べている

もともと料理は全くできない人だが

納豆に生たまごを白飯にかけて

ずるずると早食いする

私の仕事は朝6:00から夜21:00頃まで

食事の支度をいつもしてやれない

自分でできたことを

できなくしてもらいたくない

何のために週3日もデイサービスで

リハビリしてるのか…

脳幹に動脈瘤があるため

血圧コントロールが必須

食品添加物もあなどれない

出来あいの練り物や、干物は美味しいが

骸骨と皮膚だけのような体の

妖怪のような母の栄養として

吸収されているのか…

かつては、看護師で栄養士で養護教諭

だった人である

老いにキャリアは関係ない

むしろ、質素でも丁寧に

自分を大切に生きてきて欲しかった

生老病死

誰もが通る、老いからの人生は長い

高校卒業後この人から離れたくて

家を出たわたしが

はからずも同居している

母は135度に曲がった腰のため

下ばかりみて歩く

私の顔を見ることはない

おかえりもない

私の声はラジオの声と同じなのだ

続きは明日

写真は大雨の後の草むら

母と暮らして～赤ちゃん返りの老婆と暮らす～

なんとか杖を両手に持って

自力で用を足しにいく。

そしてトイレはいつもピカピカにしなさい

と、口酸っぱく言う

トイレットペーパーやパット、紙パンツの

在庫が薄くなると

この世の終わりの如く懇願してくる

これがキリギリスの末路なのか…

自分のメンテナンスを疎かにし、

外へ出かけることばかりを優先してきた

こんな風に老いるとは想像も

してなかっただろう

赤錆たトタン屋根を雨音がはげしく

打ち付ける。この屋根だって

海外旅行に一回いかなければ塗れたろうに

雨音のデクレッシェンドと交差して

虫が鳴き始める

あと少しで止むんだな…

春の雨では小鳥が

夏はひぐらし

秋はコオロギか

冬の雪のあとは無音である

こんな四季の移ろいを

感じられる家だったのを思い出した

その景色のなかには

留守番している私と弟の姿しか

思い出せない

今や3歳の子供が言い訳するような

はなしばかりである

続きはまた…

写真は朝霧高原

母のこと~おばあさんの赤ちゃん返りに思う~

今や88歳といっても

平均寿命だといわれる。

😰🌀90越えてようやく老婆の仲間入りか…

見た目は腰が135度も曲がり

したばかり見てヨロヨロと歩く

杖を持つ力は異常に強く

手など繋ごうものなら

こちらの人生まるごと

持っていかれそうなくらいの握力だ

そのくせ、ペットボトルのフタとか

エンシュアドリンクのプルタブとか

あけられないと消え入るような声でいう

固いものは食べられないと言いながら

ハサミを器用に使って食べている

腰が曲がり顔を見たことがない

いつも自分の足元ばかり気にして

前をむけない。

私は、この老婆のつむじばかり見ている

最近、脱毛が広がった気がするが

ヘナで染めてもらった髪は

赤茶く、フサフサしている

父と離婚し、仕事一筋だった母は

アクティブにいつも行動し

車でどこへでも行った

登山に海外旅行、飲み会、習い事

子育てそっちのけで…

私は１人で生きていくんだと、

いつも言っていた。

それが今や…

手も繋いでもらった記憶もないのに

寄り添いようがない

心がついていかない

続きは明日

写真は秋の空、草をはむ放牧牛

乳ガンになって6年～備忘録⑪～

リューマチの検査も念のためと

専門医へ。熱を測ると40℃。

本当に発熱していた。

詳しい検査後、リューマチではなく

発熱、発疹、浮腫、

タモキシフェンの副作用でした

地域連携の乳腺専門医へ

飲める薬はもうないので、飲まなくて

良いです。検査だけきてくださいね

それ以来女性ホルモン抑制剤は飲まず

オーガニックの(自家製)玄米と野菜中心

の、食生活と別居により

平穏はたもたれている

でも、心臓と睡眠の薬は服用してるし

無理が過ぎれば帯状疱疹の痛みもでる

身体も気持ちも仕事の需要と供給に

追い付いていくのは

どんどん大変になっていく

娘の行く末も見届けたいし、

別居はしてるが仕事は一緒

ほどよく水の色が混わってきたのかも

しれない。離婚はしてない

実家暮らしで高齢の母と住むようになり

要介護1の年寄りの世話をやく

オニムスメとなっている

私のなかの歪みは親子関係からきてる

それがそもそも

発達障害の夫と結婚した

始まりだと思う

続きは明日に。

もう少し遡って思い書きしてみたい

写真は蓼科山

乳ガンになって6年～備忘録⑩～

朝から地雷を踏んでしまったようだ

タモキシフェンの副作用と思われる

腕の発疹を見てほしかっただけで

ちょっと見てくれる？

と言ったら

そこが地雷だった

何を叫びだしたか覚えてないが

ありとあらゆるひどい暴言を浴びせ

態度がわるいと頭を何かで叩かれた

かねてから何か手をあげられたら

警察を呼ぶつもりでいた

警察よぶよって

普通に言えた

朝6:00

パトカーは静かにやってきて

女性警察官に事情を聞かれた

夫は男性警察官に何やら怒りをぶつけている

奥さんが被害届だしたらあなたは逮捕だよ

と、聞こえた。

車で5分もしない実家に行くことになった

実はあらかじめ何故か用意していた

大事なものと着替えをいれてあった

袋を持ってパトカーに乗った

ご主人には絶対に接触しないように

厳重に注意します

破れば逮捕です

これはDVです

やっと自覚した

娘を自室に残してきていた

電話する

警察呼んじゃったよ

よかったじゃん。遅かったくらいだよ

あたしは大丈夫

と、言ってくれた

強制的に線引きされたことで

執拗な束縛などはできなくなったが

まだ洗脳がとけたわけではない…

DVだったんだと

我ながら初めて認めた気もする

続きは明日に

写真は宝石のようなフルーツミニトマト