どーも、4年目の田中裕人改め振分です。
この度、北大柔道部を引退します。
ちなみに最近は暇をもて余し、バイト先と歓楽街を往復する日々が続いています。退屈です。
さて私は2年目の冬、はま寿司で石田さんに「北大柔道部を続けることの意味は北大柔道部を引退までやりきらないと分からない」と言われました。
私はその言葉を胸に引退まで生きてきました。ですが、正直今でも北大柔道部を続けたことの意味は上手く言語化できません。とはいえ、言語化できないということは存在しないということと一緒ではありません。確かに何かの手応えはあるが、何に触れているかは分からないような感覚なのです。そこには、理性の範疇を超えた「物自体」の世界が確かにあったように思われるのです。
今、北大柔道部での日々を思い返すと浮かぶのは数々の乱取りの断片的な記憶です。そしてこの記憶の中では自分も相手もごっちゃになっています。記憶の中で、私は前後左右の存在しない奇天烈で宇宙的な地平にいたような感じがするのです。乱取りとは実は意味のない世界で勝ち負けという意味を追いかけ、意味のない勝負をするという奇天烈な行為なのではないでしょうか。この奇天烈さが私の理性的な頭をかき乱し、世界に小さなひびをつくり、その隙間から私は宇宙を覗いていたのかもしれません。
何を言いたいかと言うと、柔道も無我夢中でやれば宇宙が見れるということです。
ちょっとふざけました。でも9割方本当に思ってます。
さてさて、この度引退を迎えた訳ですが、私は決して北大柔道部にとって優等生ではありませんでした。指導陣や先輩には厄介者としての面倒をおかけし、同期には反面教師として映ってしまった部分があるに違いありません。
指導陣や先輩、同期の皆さん、こんな私と関わってくださり本当にありがとうございました。
後輩の皆さん、君たちは私なんかより既に立派だけど敢えてアドバイスします。
自分の志に誇りを持ってください。様々な誘惑や障害があると思いますが、「何で俺はこんな辛いことやってるのに」と思ったら「俺は愚民には理解されない偉大な志を持っているんだ」と自信を持って強く生きてください。
七帝優勝。それほど偉大な志を抱いている自分、そして北大柔道部に誇りを持って頑張ってください。