本尊様のおられる宮殿(くうでん)須弥壇(しゅみだん)は、なかなか立派です。
大正5年に田中勝次郎様(愛西市)から寄進されたものですから、百年以上維持してきました。
これが、宮殿正面から見たところ。
明治二十五年に、濃尾地震で倒壊して後、約5ヶ月後に木材を再利用して建設した仮本堂は、屋根も低くなっているために、天井の高さも低めです。
ここに、大きな宮殿と須弥壇を設置しようとしたときに、ある問題が起こったと推測しています。それは、天井が低くて、収まらなかったのです。立派すぎて収まらない!
そこでどうしたかというと、まず宮殿の上の部分だけ屋根を切り取って、高さを高くしました。ただそれには限度があるので、それでも収まりません。とうとう苦肉の策で、屋根の最上部を切り取ってしまおうとなりました。
つまり、宮殿の上の屋根がないのです。見えない部分の写真です。ご覧の通り。
人天蓋(にんてんがい)や憧旛(どうばん)があるために、気がつくことはありません。ただ、新本堂は屋根の高さがたかくなりますので、見えるようになります。そこで、屋根の部分を復元することを、考えています。
併せて、宮殿須弥壇の補修や金箔貼りを実施することも思案中です。
本堂工事中、約2年間、これらの仏具類を搬入・保存・搬出をするだけで500万円ほど必要です。預けるだけで、これだけの経費がかかるのは、無駄金とはいいませんが、もったいない気がします。
仏具のお洗濯をすると、費用が増えますが、修理ができますし美しくなります。新しい本堂にふさわしい本堂荘厳になることを、皆様も楽しみにお待ちください。
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