放浪の記録

バイクツーリングの備忘録みたいなもの、だったのですが、最近ではお散歩花写真の記録になってしまいました。

2011夏 知床を満喫するぞと道東ツーリングへ(8/12 仙台発のフェリーに乗る編)

2011-08-21 17:37:35 | 旅行記
あれこれ計画段階でルート設定など悩みましたが,ついに待ちに待った北海道ツーリングの朝が訪れました.
この夏の節電長期休暇を利用した8泊9日のツーリングへの旅立ちです.

北海道では道東を中心に巡る予定ですが,特に楽しみにしているのは知床半島です.なんといって世界遺産です.

ほっかいど~,って感じの自然を満喫しにいってきます.

さて,8泊とちょっと長めのツーリングなので,今後の予定をザックリと書いておきます.

まずは,ツーリングルートの全体像です.

ルート全体図

8/12 仙台まで走り,苫小牧行きのフェリーに乗り込む  (この記事です)
8/13 フェリーを下りて,苫小牧から日高のあたりをとおって然別湖で宿泊
8/14 オンネトー,阿寒湖,摩周湖を経由して釧路湿原で宿泊
8/15 根室半島の海沿いを走って,納沙布岬を巡り,根室で宿泊
8/16 風蓮湖,野付半島のトドワラ,知床峠を経由し知床五湖を散策してウトロで宿泊
8/17 ウトロ発のクルーザーで知床岬巡り,海沿いを走り網走湖で宿泊
8/18 網走湖から北見経由で層雲峡へ,黒岳を散策して旭岳温泉で宿泊
8/19 美瑛を見物して,苫小牧で仙台行きのフェリーに乗り込む
8/20 フェリーから東北道を仙台港からひたすら自宅へ


さて,今日(8/12)は仙台まで高速をひた走り,苫小牧行きの太平洋フェリーで北海道へ向かいます.

東北道を使う予定でしたが,朝7時に起きてニュースを見ると既に東北道が凄い渋滞になってます.
渋滞は嫌いなので,昨日の地震で通行止めになり解除されたのが早朝だったため比較的空いている常磐道を使うことにしました.

フェリーは19:40出航で,その2時間前までに乗船手続きをするようにとあるので,17時過ぎに到着していればよいのですが,結局は東北道には合流するので,早めの8時半ごろに出発です.

お盆ですね,首都高が珍らしくガラガラに空いています.さっくりと首都高を抜けて常磐道へと向かいます.
常磐道に入りました,空いています,
朝ご飯を食べていなかったので,守谷SAでカツサンドを買って食べます,

ここまで順調に走ってきて時間に余裕があるので,休憩を多めにとります.
湯の滝SAです,日時計があります.ちょうどお昼でした.

湯ノ岳PAの日時計


常磐道・磐越道と順調だったのですが,東北道に合流したとたんに渋滞につかまりました.
それでも早めに出てきたので時間的には余裕があります.
一時間に一回程度休憩を取りながら走ります.

それにしても暑いです.走っているときはそうでもありませんが,休憩でとまると汗が噴き出します.
休憩二回に一回程度の頻度でペットボトルの水を買ってのんでいます.

仙台までは持ちそうですが,翌日のことを考えて安達太良サービスエリアで給油しておきます.
フルサービスなのですが,新人らしくポンプと反対方向に大きく傾いたRTへの給油に時間がかかっています.
十数リットルは入るだろうと思いましたが結局入ったのは8リットルだけでした.
燃料計みても半分しか入ってないです.
満タンって言ったのに..新人君もっと鍛錬を積んでください.
明日またすぐにガス補給しないと.

渋滞の東北道を,たらたら走ります.10時ごろにカツサンド食べただけだったので,お腹が空いてきました.
フェリーの食事がどうなるかわからないので,高速を降りる前に菅生SAでラーメンを食べておくことにしました.
 
時間には余裕だった筈ですが,休憩を取りすぎたのか16時を過ぎていたます.
まぁ,あと少しなのでちょうど良いくらいかな.

東北道から,仙台南部道路・東部道路を経由して,17時ちょっとすぎにフェリーターミナルに到着しました.
待っていたのは,太平洋フェリーの「きたかみ」という船です.

苫小牧へ向かう「きたかみ」


乗船待ちのバイクの列の最後尾にとめて,ターミナルへ乗船手続きに行きます.
震災で被害をうけたようですが,ぱっと見は普通です.でもよく見るとターミナルのバス停の柱がなんだかヘニャっとまがっていました.

さて,受付の行列にならびます.
受付はネットで乗船名簿まで記入しておいたので,車検証と予約番号をつげてクレジットカードの確認をしておしまいです.
苫小牧行きというフダと三昧綴りの乗船券をうけとってバイクへと戻ります.

苫小牧行きフェリー乗船手続き終了.


このフダはハンドルにつけてと言われたけど,RTのハンドルに付けてもカウルの中なのでラジオのアンテナに巻きつけておきました.

乗船待ちのあいだに,船室へ持ち込む荷物を整理しておきます.
経験適にフェリーに乗り込んでしまうと,最悪パニアケースを開けることも出来ないくらい隣のバイクとの隙間が少ない場合があるからです.
ということで,船内持ち込み荷物は出来るだけトップケースに集中させておきます.

18時ごろに乗船が始まりました.十台くらいづつ乗り込みます.
順番をまって,船に乗り込むと柱にフロントタイヤを当ててハンドルまっすぐでギヤをlowに入れておくようにとのこと.

大きなフェリーなので,自動車用のデッキが複数あります.バイクを積み込んだのは4階のデッキです.
船室へと向かう階段にはEデッキと書いてあります.どっちだろう,忘れてしまいそうです.

呪文の様に「よんかいよんかい」と唱えながら階段を上り,船室のある6階のデッキへ到着しました.
受付のおねーさんにチケットを渡し3枚綴りの1枚もぎります.残りの2枚のうち1枚は下船時に渡すことになっています.

今回は,B寝台の客室しかとれなかったので2段ベッドの部屋です.
場所が分からなかったのですが,受付のひとに聞くとすぐにわかりました.お風呂の近くの部屋でした.

自分のベッドにたどり着くと,上段のベッドでした.
とりあえず,荷物をベッドに放り投げて,着替えをもってお風呂へと向かいます.
ヘルメットとライディングジャケットは,狭いベッドでは邪魔っけなのでコインロッカーに入れておきました,

あれれ,結構混んでます.
タイミングよくカランがあいたので体を洗って,カラスの様にシャワーだけで済ませました.
脱衣所で,履いてきたクシタニのカントリージーンズから,あたらしいTシャツと短パンに着替えます.

フェリーの中での履き物ですが,お風呂入ったあとでガルエネのブーツなんて履きたくないです.
サンダルとかあれば良いのですが,荷物になるので,ダイソーで買っておいた,折りたたみのスリッパが大活躍しました.
ちょっと作りはちゃちいですし.はみ出た親指は汚れてしまいますが,お風呂上がりにブーツ履いて歩くよりましです.

お風呂からあがりダイソーサンダルを履いて一つ上の7デッキに向かいます.
売店を覗いてみると,北海道限定サッポロクラシックビールというのが目に入りました.
お風呂上がりはビールです.当然,買います.

出航までは,まだ時間があるし夕食を取るにはまだちょっと早いので,屋上のデッキにあがり写真を取ります.
月あかりでした.

月明かりの仙台港


きれいな夜景ですが,よく見ると大きな船が埠頭のうえにのりあげています.
大分復旧が進んでいるようですが,これはなかなか動かせないだろうなぁ

仙台港ターミナル側の風景です.コンテナに混ざって瓦礫のやまが見えます.

「きたかみ」屋上デッキから仙台港の風景


「きたかみ」の煙突です.なんとなく雰囲気があります.

きたかみの煙突


港の風景です.

仙台港の風景


7デッキにもどりましたが,バイキングのレストランは満席になっていました.
晩御飯食べられるのかちょっと不安ですが,自分のベッドにもどって空くのを待つことにしました.

で,部屋にもどり上段のベッドに乗り込みます.狭いです.
はしごはいちばん端っこにあるし,体が硬いので,ベッドに乗り込もうとすると足がつりそうになっていまいました.

出港の時間になったら,写真を屋上デッキから写真をとろうとおもっていたのですが,出港時刻を過ぎてもまだ動き出していません.
暫くすると放送がながれました.なんでも機関の調整に手間取っているらしく,出港は遅れるそうです.
それにしても,いつになるか分からないって放送するかなぁ..

しかたないので,晩ごはんにします.
満席のレストランは,相変わらず満席のままなので,軽食コーナーで海老ピラフと生ビールです.
ちょっとさみしい晩ごはんになってしまいました.

晩ごはんのエビピラフ


食べ終わると,ラウンジでミニコンサートがあるよっと放送があったので見に行くことにします.

中館真生さんのチェロと金井江里さんのピアノのショーです.
ステージの上には船に乗せるためなのかちょっと短めのかわいいピアノがおいてありました.

正直あんまり期待していなかったですが.ショーとして結構楽しめました.
クラシックから始めてに井上陽水の少年時代,夏休みの子供向けにはジブリのメドレー曲あてクイズなど,いろんなジャンルで耳に馴染みのある曲を演奏していました.

チェロのナカダテさんという人はアイルランドの音楽が好きで,ティンホイッスルという珍しい楽器も演奏していました.音は外したりしてたけど...
「庭の千草」や「アメージンググレース」など特に高音はしみわたる音でした.

お二人とも宮城出身とのことで,震災以来よく聴く「上を向いて歩こう」を明るくアレンジした曲や,お盆らしく「おくりびと」のチェロ曲を演奏してました.

ショーの途中,美空ひばりの「川の流れのように」の演奏中にエンジンの音が少し大きくなりました.
どうやら出港の時間となったようです.

最後の「リベルタンゴ」が終わったあと演奏者のお二人が顔を見合わせてモジモジしてます.
アンコール待ちだったようです.

アンコールの「ふるさと」のあとラウンジをでて,屋上デッキへと向かいます.
あれ,まだ港のなかです.出航は一時間半近く遅れているみたいです.
タグボートに引かれてやっと動き出したところでした.

タグボートに引かれて出発です


そのまま見ていると,ようやく自力で動き出しました.船の波に反射する港の光がキレイです.
タグボートさんさようなら~..

タグボートさんありがとう


それにしても予定よりも1時間半近く遅れての出航です.
あしたはどうなるんだろう.ちなみに放送では,明日にならないと分からないといっていました.

これは,フェリーの中にあった,いまどこガイドです.
なんだか楽しそうな地図なので貼っておきますが,これも当てにならなくなってしまいました.

太平洋フェリーいま,どこガイド


部屋に戻ってベットへ戻ります.しかし、二等寝台の上段は結構辛いです.天井が低いし,カーテンしめると空気が通らないのでむし暑いです.
ベッドへの乗り降りが大変なので,なるべくベッド以外で過ごすようにしました.
でも,あんまり夜更かししていても仕方ないので,明日の北海道上陸を楽しみに,ちょっと大きめのエンジンの音を聞きながら眠ることにしました.

お休みなさい.




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