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独立型社会福祉士事務所

 ~ NPO法人 ほっとポット ~

第1期“実践型トレーニング”受講 高橋康史さんのご紹介

2011-09-26 | お知らせ

 当事務所が、今年度から開始した“実践型トレーニング”。目的は、貧困問題の現場で「現に動く」社会福祉専門職を、養成するものです。

 本トレーニングは、当事務所勤務の社会福祉士による通常業務と全く同様に、当事者の方からの生活相談や直接的な支援に現に対応します。そのため既に高度な倫理観と社会福祉専門職としての技術・知識を一定水準以上有している方が受講の対象となります。

 今年度は、第1期生として桃山学院大学大学院;社会学研究科修士課程の学生で、社会福祉士・精神保健福祉士の高橋康史さんが受講されました。

 高橋康史さんは、社会福祉の実践と理論双方のバランスがとれた方です。トレーニング期間中の支援現場では、社会福祉の各領域に縛られない柔軟な発想力がとても高く、特に司法と福祉領域に関し、幅広い知識・鋭い洞察力に基づいた専門的実践をされていました。高橋康史さんの今後の活躍を、当事務所として祈念しております。

 本トレーニングは、私達“ほっとポット”のスーパーバイズ能力が未熟なため、年1名という僅かな枠とさせて頂きました。しかし20代の若き社会福祉士の集団である“ほっとポット”は、次世代へ専門的な支援のバトンを渡し続ける社会的責任を、有しています。専門職として“適正な相互批判関係を醸成するため、可能な限り継続して行く方針です。(宮澤)

 

 では、高橋康史さんからお寄せ頂いた感想を、ご本人に御了承頂きましたので、ここにご紹介いたします(写真:中央)。

 

 

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 9/59/16までの10日間、ほっとポットで社会福祉士としての実践力を身につけることを目的に、実践型トレーニングをさせて頂きました。

 今回のトレーニングでは、実際に社会福祉士として実践に関わらせて頂きました。10日という短い期間に、いろいろな形で本当に多くの利用者の方と出会いました。利用者の方やほっとポットの社会福祉士の方と話し合いながら、社会福祉士として今何ができるのか、何が必要か、ほんとうに困っていることはなにか、と考える機会を多く頂きました。そのことを振り返ると、生活に困っている人がおり、その人と真正面から向き合い、問題を解決する方法を一緒に考え、行動にしてゆくことが、社会福祉士の大きな役割の一つだと強く実感しました。

 これは個人的な印象ですが、現代の社会福祉は制度改革や政治活動、社会運動など社会への働きかけに関心が移り、注目されつつあると感じています。今回の経験を通し、困っている一人の方をどのように支援していくか、といったことを改めて見つめなおすことが必要ではないかと思いました。

 今回の10日間、関わらせて頂いた利用者の方や弁護士の方、関係機関の方、多くの人から沢山の気づきや学びを与えて頂きました。社会福祉士として役割を果たしていけるよう、今回の出会い、経験を大切にしていきたいと思います。本当にありがとうございました。