〝HotPot ブログ″

☆! 2021 !☆

独立型社会福祉士事務所

 ~ NPO法人 ほっとポット ~

東洋大学社会学部社会福祉学科への講師派遣の報告

2022-07-04 | 人づくり事業
 2022年6月22日、東洋大学社会学部社会福祉学科「ソーシャルワーク演習Ⅰ」にて社会福祉士を志す大学2年生約100名に向け、「独立型社会福祉士事務所の支援活動」と題し𠮷髙が講師を務めました。
 新型コロナウイルス感染症の影響から、ここ2.3年は直接人前で話をする機会が極端に減っており、久しぶりの対面講義でした。「自分の話は相手に届いているのか?」「響いているのか?」「新たな価値観や疑問を提示することができているのか?」、リモートとは違い、聞き手の表情や態度、会場の雰囲気からビリビリと伝わるリアルな重圧や温度感が心地よく、時に恐ろしい。妙な懐かしさを覚えました(一番後列に並ぶ先生方の眼差しが怖かった)。
 大学2年生2ヶ月目の学生が対象ということで、日本の社会保障制度の内容、独立型社会福祉士の役割と求められるようになった背景、そしてその双方に共通する理想と現実の差について、非常に嚙み砕いて説明したつもりです。
 一説によれば、「生活保護関係」で働く社会福祉士は0.7%らしく、数いる社会福祉士の中でも絶滅しそうな勢いの私たち(ほっとポットで働く社会福祉士)の言葉が、実際どれだけの人に伝わっているのか、正直わかりませんが、今回の講義が「貧困」という社会問題について、興味関心、問題意識を持つきっかけとなれていれば幸いです。
 お時間いただきありがとうございました。
P.S 数年ぶりの1限目講義(9時スタート)。しんどいということを再認識できました。学生のみなさん、朝っぱらから「憲法25条は~」みたいなお堅い話してすいませんでした。
𠮷髙 湧


フードパントリー報告

2022-06-30 | ほっとサロン
6月19日(日)にフードパントリーを実施。ほっとポットの事務所のある岩槻区周辺に住む子育て世帯等33世帯へ、食料品や日用品、生理用品の配布を行いました。また3世帯へ生活上の相談応対を実施。
細々と活動を行っていますが「誰に相談していいかわからなくて」という相談がフードパントリーを開催する度に寄せられています。
また今回は、明治学院大学金子充先生の紹介で、学生6名がボランティアに来てくださり、活気に満ちていました。
ボランティアも少しずつ募集を始めていますが、寄付大募集中です。利用者の必要性に応じて自由に食料品等の提供や、レクリエーションの企画を行っていきたいと思っています。ご協力の程、よろしくお願いいたします!
吉高


欲しいものリストを公開しました

2022-05-16 | お知らせ
Amazon「みんなで応援」プログラムに参加します
ほっとポットの会員の方や地域の皆様から、「どのようなものを寄付したらよいか」とお問合せを頂くことがあり、この度Amazonの欲しいものリストを公開することに致しました。
寒さが厳しくなるなか、家の無い方の相談は後を絶ちません。着の身着のままで相談に来られる方も多く、皆さまからのご寄付で頂いたタオルや石鹸等をお渡ししております。その中で今、当法人で足りず、早急に必要なものを中心に欲しいものリストに入れさせていただきます。当法人に寄付をしたいと検討して頂いている皆様にはぜひ活用していただけると幸いです。それ以外にも男性用の洋服(Lサイズ)なども募集しております。
また欲しいものリストを公開するだけではなく、Amazon「みんなで応援」プログラムにも参加させていただくこととなりました。
Amazon「みんなで応援」とは、全国各地で物資の支援を必要としている団体・施設・個人を、Amazon.co.jpを通じてサポートできるプログラムです。それぞれの支援先が作成した「ほしい物リスト」から商品をご購入いただくことで、簡単に物資の支援が行えます。当法人は「障がい・生活への支援」への登録となりました。
皆様のご協力よろしくお願い致します。(NPO法人ほっとポット職員一同)
NPO法人ほっとポットのAmazon欲しいものリストはこちら
https://www.amazon.co.jp/.../ref=s9_acss_bw_cg_ouen_md1_w...
Amazon「みんなで応援」プログラム 「障害・生活への支援」のページはこちら
https://www.amazon.co.jp/b/?ie=UTF8&node=8490245051


さいたま地方検察庁刑事政策総合支援室の統括捜査官、主任捜査官が視察にお越しになりました

2021-10-28 | 農園部
 2021年10月28日【さいたま地方検察庁 刑事政策総合支援室の統括捜査官、主任捜査官】が特定非営利活動法人ほっとポットへ、視察にお越しになりました。
 約3時間にわたり活発な意見交換を行うだけではなく、実際に当法人が13年運営する緊急一時シェルターへ視察し、支援活動上の様々な課題の共有も出来ました。
 今後とも支援活動上の実務において連携して参りましょう。
 宜しくお願い致します。
 代表理事 社会福祉士 宮澤進


被疑者等連続研修にて対談をしました

2021-08-21 | 人づくり事業
~2021年8月21日 主催:NPO法人生活サポート千葉(共催:千葉県弁護士会)の「被疑者等連続研修」に、元千葉県弁護士会会長及川弁護士さんとともに、当法人代表理事の宮澤進が招かれ対談しました~
 2021年8月21日 主催:NPO法人生活サポート千葉(共催:千葉県弁護士会)の「被疑者等連続研修」に、元千葉県弁護士会会長及川弁護士さんとともに、当法人代表理事の宮澤進が招かれ対談しました。
 2009年8月、埼玉弁護士会が創設した【社会復帰支援委託援助制度】の指定施設となった当法人運営の緊急一時シェルターは2か所。この緊急一時シェルター事業を通じ、貧困を主な背景として住居も喪失した罪を犯した方へ、逮捕勾留中から釈放日当日に向けて生活保護法への適切かつ迅速なコーディネートと住まいの確保支援等を行ってまいりました。弁護士の皆さまからの支援依頼に加え、保護観察所や矯正施設等からの支援依頼を合計すると、現時点で811件に及んでいます。
 過去には、2010年2月「更生保護と犯罪予防 60周年記念号」(更生保護法人日本更生保護協会 発行)、2010年3月「月刊福祉 特集 更生保護と社会福祉」(全国社会福祉協議会 発行)で、「被疑者・被告人段階」から取り組む「弁護士と社会福祉士の入口支援」として、当法人の支援活動が大きく取り上げられた経緯がありました。2009年頃はあくまで「研究」として刑事司法領域の「入口支援」は一部でなされていたものの、2009年当時から既に実践している入口支援団体は数少ないものでした。
 全国に先駆け取り組んだ(刑事司法手続における、いわば)入口支援ともいえる、当法人の「実践活動」にご注目頂いたのが、及川弁護士さんを中心とする千葉県弁護士会松戸支部における弁護士さん達でした。
 そして試行期間を経つつ、千葉県弁護士会も【社会復帰支援活動援助制度】を2015年に創設し、現在に至っています。
 そしていよいよ本年2021年度から、厚生労働省・法務省連携の下、都道府県からの【受託事業】として各都道府県の地域生活定着支援センターの業務に【被疑者等支援業務】が追加されました。まさに入口支援が「公的制度」となったのです。
 【国の責務である社会保障・社会福祉制度】は、様々な制度の狭間に置かれている当事者の方を試行錯誤の支援手法を通じ民間の支援団体が必死で支援し、積み重ねた結果、公的責任の所在を顕在化・明確化させ、国・自治体の施策とさせていく経緯を辿って【結実】したものが多数存在します。
 その視点に立てば【被疑者等支援業務】が【地域生活定着支援センターの受託業務という公的制度】となった経緯は、【公的責任が明確化】されたことを意味します。これは、当法人として歓迎すべき方向性です。
 一方、公的制度になるという事は「枠組」が出来上がる瞬間です。そして同時に残念ながら付きまとうのは「枠外」も出来上がり、そして【権力によって、見えなくさせられる始まりの瞬間】でもあります。この「支援システムとなった構造の、枠外」にこそ、支援を必要とする、貧困状態に置かれた多くの当事者がいらっしゃいます。だからこそ2009年から当法人がしっかり警察署・拘置所等へ足を向け、【福祉事務所による生存権保障へコーディネートする緊急一時シェルター事業の重要性】も、より一層増すことでしょう。
 最後に、NPO法人生活サポート千葉さんは千葉県を活動拠点されており、当法人は埼玉県を拠点しています。県もお隣同士です。これからも本領域で互いに切磋琢磨してまいりたいと考えています。この度は貴重な対談機会を頂戴し、誠に有難うございました。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。
 代表理事(社会福祉士) 宮澤進