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独立型社会福祉士事務所

 ~ NPO法人 ほっとポット ~

コミュニティーソーシャルワーク実践者交流会に参加

2016-06-01 | 研修参加
だいぶ遅い報告になりますが、3月1日に埼玉県社会福祉協議会主催の「コミュニティーソーシャルワーク実践者交流会」に参加しました。
この交流会の目的は、支援のニーズの多様化や複雑化にともない適切な支援を受けられないという問題がある中、コミュニティーソーシャルワーク機能を活用するため、先進的な実践を学ぶとともに、実践者同士の交流を通して地域福祉活動につなげるというものでした。
 
はじめに文京学院大学の中島修先生の「コミュニティーソーシャルワークの機能と展開」という主題をもと、社会保障制度の話を端として、生活困窮者自立支援制度や地域包括ケアシステムなどの現在の支援制度に関してや、その実践レベルにおける地域に存在する課題、支援者としてコミュニティーソーシャルワークに求められる視点などをお話しいただきました。
私たちが支援をしている「貧困」という問題を背景に持つ人も、その状況にいたる因子は人それぞれであり、かつ複合的であることが少なくありません。
そのような状況下にある人への支援は、私たちだけでは成り立たせることはできません。
常に利用者に合わせて関係機関と連携し、調整をしていく必要があります。中島先生が解説をしてくださった、関係機関での情報共有による地域規模の課題の把握の重要性ということも、課題も含めて地域における社会資源の共通理解をしたうえでの支援展開が、継続的な関係機関同士での大切なことなのかなと思います。
 
次に富山県氷見市社会福祉協議会の森脇俊二さんによるコミュニティーワーク実践の紹介をして頂きました。氷見市の社会福祉協議会の取り組みでは、地区社協という地域ごとの組織化を図り、そこでの地域住民を主体とした独自性のある活動が紹介されていました。
支援者自らが地域に出ていかなけれな地域は理解できないという考えのもと、社会福祉協議会の職員が働きかけ、地域住民が主体となり個別支援型の活動が展開されている紹介には、「社会福祉協議会はコミュニティーソーシャルワークの専門機関である」ということが実行されているなと感じました。

講演後には支援をしている地区ごとグループ分けされた班で「コミュニティーソーシャルワークの機能と展開」というテーマで話し合いをし、情報交換や意見交換をすることができました。
このグループワークの際に感じた事は、私がこの1年間支援などをしてきた中で関わりのある関係機関が増えてきたなということです。
私のいたグループの中には、私が担当をしている利用者のサービス等利用計画の作成をしてくださっている相談支援事業所の方や、先日当法人に視察へ来ていただいた社会福祉協議会の方などがいらっしゃり、なんとなく地域での支援者同士のつながりもできてきたのかなと感じました。
この支援者の顔を知っている関係もコミュニティーソーシャルワークの実践のためには必要なことのひとつだと思いました。今後とも地域での支援者同士や、地域でのつながりを意識して一個人としての支援者、法人としても活動ができればと思います。
(池田)