矢島慎の詩

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2005-12-17 22:14:48 | Weblog
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幸せ華(ばな)

2005-08-17 00:10:30 | Weblog
幸せの華(はな)をかきたるキャンバスに
紅(あか)の絵の具の足らざりし
涙のガラスを通しても
澄んだ朝日に照らしても
愛のかけらは影おとし
華に命の宿らぬを

心乱れて散りじりに
オブジェの華を手でもぎり
足らざる紅に塗り込めん
鮮やか色の香しき
幸せ華を描けども
足らざるは筆の運命(さだめ)と知るよしか

床に散りたる草花を
両手で包み見るにつけ
紅を塗り込み かきたる事を
華に命と願うなら
息吹を与える意思あらば
わが心 赤く燃ゆる意思あらば
  
足らざるは華を育ての試練にて
育むを尽きぬ想いで貫かん


さっちゃんに片想い

2005-06-05 22:20:43 | Weblog
夜空を見上げて
輝く星の流れが
澄んだ夜空に尾を引いた

あっ「流れ星だ」と呟いて
はっと気がついた時には
すでに輝きは消えている

幾夜が過ぎた川べりで
見上げた星の間をぬって
白い光がかけ抜ける

とっさに口をとがらせて
「さ、さっちゃん」とどもったが
やっぱり消えて遅かった

翌日は雨が降り続き
次の日は風が強かった
木枯らしはいつか夜空をつれてくる

夜道に自転車はこごえそう
凍てつくような夜空の中で
流れ星が漂った

僕は何も考えず
始めの光が見えたとき
「好きだよ」と叫んでた

それから幾日が過ぎたとき
「お茶だけなら」と言われてた
僕はさっちゃんに片想い



雑踏の中でみつけたもの

2005-05-06 22:14:31 | Weblog
僕が彼女を好きになったのは
旅行とか音楽の趣味が合っただけではない
彼女が周りにどれほど気遣いを与え
僕が旅行でどれほど苦しい思いをしたかが
互いに言葉を労することなく分かり合えたからだ

彼女が今までに悩んだこと喜んだことに素直に共感し
その一つ一つにいたわりの気持ちや同じように
喜ぼうとする気持ちを彼女に投げかけてやりたかったからだ
そして僕に対しても同じような気持ちを
与えてくれると思ったからだ

 僕の彼女への愛は自然と言葉になった
 愛は言葉を越えて手のぬくもりとなった

彼女が今まで辛かったことで流した涙を
一つ一つ拭ってやろうとは思わぬ
僕もまた同じようにして欲しいと思わぬ
ただ今尚澄んだ目を僕はいとおしいと思う
小さな喜びに笑いこけるのがいとおしいと思う

 信じ合えるという事はかくも嬉しいことなのか
 分かり合えるという事はかくも安らぎを覚えることなのか

 愛とは言葉を越えた手のぬくもりだ
 愛とは相手の揺れ動く心にそっと寄り添うことなのだ

僕が彼女を好きになったのは
春風に冷たさの残る雑踏の中であった
僕が彼女を好きになったのは
幾つも通り過ぎる魂のなか
寂しく不安そうで温かい輝きを見つけた時だった

母は運が悪かった

2005-04-29 18:04:28 | Weblog
母は古い時代の古い女だったものだから

見合いの話がきた時深く考えもせず父の処へ嫁いだ

それからずっと家事と畑仕事がすべての毎日だった

父が怠け者だったのでその分余計に働いた

末っ子の私が物心つき始めてから大きくなる迄

母から聞かされた話といえば父に対する愚痴ばかりだった

まるで母には楽しい事など一つも無かったように見えた

父は酒を浴びるほど飲み女遊びはするし母を殴ったりもし

仕事には身を入れなかったから母にとっては良くない夫だった

時には余りの悲しさから里へ泣いて帰った事もあったが

里の両親や兄弟がこぞって早く夫の処へ帰れ

と言ったもんだから母は泣きながら父の家に帰った

当時世間では見合いで結婚した夫婦のいくらかは

幸せな生活を送ったという話を聞くにつれ

つくづく母は運が悪かったのだと思った

母が若かった頃まわりの者は美人だと言っていたし

働き者で優しいところもあったので

もっと幸せになっていたとしてもおかしくないと思っていた

それに私の事をすごく可愛がってくれたので母が好きだった

父はと言うといつも酒ばかり飲み怒鳴り散らすもんだから

私が中学の時父に飛びつき畳の上に押し倒した事があった

父の怒りに満ちた眼を怖いとも思わず

僕なりに何やら叫んでいたことを覚えている

しかし母に対しては畑仕事に出かけるため

手押し車を引く時は後ろから押してやったし

夕食後には時々肩を叩いてやった

母は苦労の中で生活していたようなものだったが

父が死んでからは少しは自由になり笑い声も聞かれるようになった

それから数年後母も後を追うようにして死んだ

しかし母にとって自分の死までが父によってもたらされていた

父が小銭を持ち女遊びをしていた頃

母にまで悪性の病気を移していた

母は暫く病気の再発はなかったのだが

年老いてその病気がもとで神経をやられた

死ぬ間際の頃は咽が麻痺したため自分の言いたい事が喋れず

病床で母の言いたいことは枕元の鉛筆と紙切れが唯一の手段だった

二月の小雪のちらつく明け方母は息を引き取ったのだが

私はそのあと独り白くなった道を歩きながら

見合い結婚は時として不幸を運んでくるものだなと思った

母は古い時代の古い女だったものだから

自分の好きなようには生きられなかっただろうし

やっぱり母は運が悪かったのだなと思った