goo blog サービス終了のお知らせ 

Brush US UP!!

教育をメインに、自分にも読者にも問いかけるブログ!
自分も生徒も共育!
社会の変革期、一緒に考えましょう!

高3夏休み直前、進路指導からの話

2020年07月31日 | 教育
今日は夏休み前の学年集会がありました。
私、進路指導係として、毎回学年集会で話をしています。 
学年200人くらいの前で話すので楽しいです! 
ちょっとプレッシャーなのは、学年の先生方がみんな見ていること。 
私まだ、学年の中で若い方から2番目なんです・・・笑 


 200人以上の前で話すので、事前の準備はちゃんとします。 
今日も何を話そうかなーと、通勤の車の中で。 
 

今の勤務校で気を遣うのは、普通科以外の学科もあること。 
大学、専門学校への進学以外に、就職する生徒も数十名。 
自分自身は大学受験をするのが当たり前の環境だったから、 油断するとどうしても大学受験寄りの話し方になってしまう。 
だから就職する生徒のことは強めに意識。 


ここで問題です。 
私は今日、どんな話をしたでしょうか。 


 さて、今日の話の内容。 
直前に学年主任から「進路に向かって苦しもう」という話があったので、 それを使わせてもらおう!
と思い立ち、少しだけ用意していた話を変更。 
このあたりの対応力もだいぶ板についてきた。笑 


 ①苦しんだ分だけ、自分の進路に価値が出る 
なんの苦労もしないで手に入れたものに、価値を感じる人は少ない。 
同じ進路でも、苦労した末に手に入れたものは、自分の中で価値が高まる。 
今までの人生だって、そうだったでしょ?? 
私は大学受験、本気でやりました。今も苦労して良かったと思っているよ。 
みんなも自分の人生、自分の選択に価値を見出したいなら、苦労して勝ち取ろう!! 


②自分の求める就職先、進学先から、求められる人材になる 
「私はこの企業に就職したい!」「俺はこの大学に行きたい!」 
そう思うのは自由ですが、採用したり合格を出すのは、企業や進学先です。 
自分が相手に求める条件を考える時に、 逆に相手が自分に求めることは何なのか。それを考えてみましょう。 
自分勝手な片思いにならないように。


 ③自分に必要な情報は、自分で集める 
コロナの影響もあり、オープンキャンパスや企業見学ができない状況になっています。 
「だから何もわからない」じゃなくて、情報は自分で集めよう。 
Webでたくさん情報を発信してくれています。受け取るも受け取らないも自分次第。 
担任の先生が30人以上の進学先や就職、進学の試験内容、日程について、完璧に覚えていることはできません。 
自分で把握しよう。自分が損をせぬよう。 
自分の人生、今まではレールを敷いてもらってきたかもしれないけれど、 これからは自分のレールは自分で敷くこと。 
将来的には、他人のレールを敷く手助けができるようになるように。 


 さあ、夏休み、思い切り苦しんで。 
自分にとって最高に価値ある進路をつかみ取りましょう!! 


 今日は制限時間4分をうまく使えた。 
頭の中で言いたいことがクリアになっていたから、 話す前から、うまく話せるビジョンが見えた。 
いつもこういう感じでありたい。 
そんな教員11年目の夏。

数学を学ぶ意味。本質。その2

2020年07月25日 | 教育
上記の記事からの続きです。読んでおくとこの記事も楽しめますので、
まずはそちらを読むことをオススメします。
問題はこれでした。
 
 
 
 
さて、その2に参りましょう。
 
 
その1では、6つの力を確認しました。

①    問題意識を感じる力、意欲的に問題と向き合う力
②    既知のものを参考に未知のものを考える力
③    わかるところから考える力
④    やるべきことを結論から逆算する力
⑤    平方完成という法則に当てはめる力
⑥    疑う力、確認する力

そして、肝心の問題を解く方は、平方完成まで進んでいましたね!
 

ここまで。

さあ、確認が済んだら、いよいよグラフを書いて、試行錯誤の始まりです。
そこで大事なこと。
⑦【必要最低限を見極める力】
わかる情報すべてを書いたらごちゃごちゃになりますからね。必要そうなものだけをピックアップしておきたいところです。
 


 
さて、ここでは図のように、いろんなグラフを書いて試行錯誤してみないと、最大最小がなかなか見えてきませんね。
あーでもない、こーでもないと、
⑧【試行錯誤して方向性を導く力】が試されます。
 
 
で、いくつか書いていくと、「あれ??これとこれって同じパターンだよね??」ってものが出てきます。
例えば、図の()()のような関係のもの。
そしたらこれらを1つのものとして統合して考えたいですよね。
⑨【同じようなものを統合して、パターンとして考える力】
これがないと、11つ全ての場合をバラバラに考える必要が出てきます。それは無理。
 
 
で、これだけ考えたら、それを読み手に伝えなければなりません。
必要ならば図を使って、必要なら日本語を補って。
よく数式を並べるだけで解答ができると思っている高校生がいますが、計算問題ではありません。
これだけ複雑な問題になってくると、説明が必要になります。
どこまで書けば伝わるか。
これは訓練することでかなり鍛えられます。
⑩【自分の考えを言語化、図式化して伝える力】
 どうでしょうか、数学をやったからこれが得意になった人も多いのでは??
 
 
さてさて、いま、私のナレーションに従って問題を見てきましたが、
自分の力で解くというのは、不安なものです。
最後にもう1つ言っておきたい。
 
 
⑪【不安な中でも自分の考えを信じて進める力】があるかどうかが重要です。
もちろんその裏にはある程度の自信や経験が必要ですが、最終的には自分を前に動かす勇気を持っていることが大事だと思うのです。
いちいち誰かに答えを聞かないと前に進めない人にはならないでほしい。
不確実性の高まっている社会では間違いなく貴重な道しるべとなる力です。
 
 
まとめ。
 
これだけ嫌いだったり苦手な人が多いのに、数学がなくならないのはなぜでしょうか?
それは、文部科学省が「学ばせたい!」と思っているからです。笑
文部科学省、つまりそこで働くような頭の切れる人たちが、「数学は学んでおくべきだ!」と思っているのです。
だって、この1問だけで身につけたい力が11個も挙げられちゃうんですもん!!
 
 
    問題意識を感じる力、意欲的に問題と向き合う力
    既知のものを参考に未知のものを考える力
    わかるところから考える力
    やるべきことを結論から逆算する力
    平方完成という法則に当てはめる力
    疑う力、確認する力
    必要最低限を見極める力
    試行錯誤して方向性を導く力
    同じようなものを統合して、パターンとして考える力
    自分の考えを言語化、図式化して伝える力
    不安な中でも自分の考えを信じて進める力
 
 
今日は11個の力を紹介しましたが、2次関数のたった1つの問題だけで、こんなにたくさんの力に触れられました。
数学で培える力、ここに挙げたものはほんの一例。
どうですか?学校の授業に毎日のように数学がある理由、少しは分かってもらえたら嬉しいです。
 
 
あ、この①~⑪の力、どんな時に役立つか、そんな記事を書くのも面白そうですね!!
ちょっと考えてみます。
 
 
長い文章でしたが、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!!

数学を学ぶ意味。本質。その1

2020年07月25日 | 教育
「数学って、何の役に立つの??」
こういう質問を、よくされます。
はっきり言って、実用的な計算なら、算数で十分です。電卓だって100均で買えます。
だけど、数学を学ぶ理由は、間違いなくあります。
 
 
こういう話をすると、決まってこういう反応が見られます。
「三角比(sin cos tan)は、測量のときに使われて・・・」
「理系の人は将来、微分積分を駆使して・・・」
「確率の期待値は・・・」
いやいや、そういうんじゃなくて!!
それはすべての中学生、高校生が数学をやる理由にはなっとらんです!!
そんなこと言ったら、必要ない人はやらなくていいじゃん!ってなる。
 
 
もっと本質的な話。
数学って、そんな実用的じゃないんですよ。
でも、意味がある。
どんな意味が??。
数学を学ぶ意味。
それは、生きていくうえで必要な、普遍的な力が身につくこと。
数学を通して得たものの見方や考え方を日常に応用できたら、ものすごく有益だということ。
 
 
今日はそれを見ていきましょう。
今日は11種類の力を紹介しましょう。①~⑪まで。
問題を考えながら挙げていきます。数学が苦手な人は数式を読み飛ばしても大丈夫です。エッセンスだけ持ち帰ってくださいね。
それでは、以下の問題を考えながら。


さて、早速、最も重要な力が試されています。
あなたはこの問題を見て、「解きたい!」と思いましたか??
①【問題意識を感じ、意欲的に問題と向き合う力】
 
が試される瞬間でした。
どうでしたか?あなたは日常起こりうる問題に対して、意欲的に解決へと向かおうとしていますか??
もしくは、日常の中に潜んでいる問題を、問題として捉えようとしていますか??
アンテナの高さ、当事者意識の高さ、とも言えますかね。
 
 
 
さて、そのステップがクリアできたら、次へ進みましょう。
数学の知識が少しあれば、これが2次関数の問題だということはわかりますね。
さて、じゃあこの問題を「どう解くか。」
この瞬間、おそらくあなたは自分の中の「2次関数」のカテゴリ内を検索しているはずです。
グラフはこんな形だよなーとか、最大値最小値だから・・・とか。
それは2次関数を解いた経験があるからですよね。
 
 
つまりあなたは自分の中に「2次関数」という引き出しを作っており、その中から必要なものを取り出して使おうとしているのです。特に検索しているのは「似たような問題」ですよね。
【既知のものを参考に未知のものを考える力】
 
経験知の利用ですね。
これは新しい人との出会いや、新しい職場、新しいプロジェクトなどの時に特に必要とされるでしょうか。
 
 
いよいよ答案の記述に移りますが、この問題は少し難しめです。
なぜなら、xの範囲が0≦x≦となっているから。
この部分はどう作用してくるか、まだわからない。だから放置。
とにかく大事なのは、
【わかるところから考える力】
 
複雑に絡み合って難しい問題は、全体を見ると混乱します。わかるところから、できるところから手を付ける。
 
 
さて、最大最小を求めるために、何をするか。
() A最大値最小値を求める ために、Bグラフを書きたい。
() Bグラフを書く ためには、 C頂点が知りたい。
() C頂点を求める には、 D平方完成だ!
というステップを踏むと、与えられた2次関数を平方完成すれば良いことがわかりますね。これは、
④【やるべきことを結論から逆算する力】ですね。
このように、AをするにはBBをするにはCCをするにはD だからAをするためにはまずDからだ!!と、見通しをつけることも、難しい問題を考えるときほど大事になります!!
 
 
で、平方完成をします。
ここで出てくるのが、
⑤【平方完成という法則に当てはめる力】
数学から離れている人は平方完成??ってなると思いますが、高校生の時にはできていたはずです。「解の公式」に当てはめれば2次方程式が解けるのと同様、「平方完成」をすれば、グラフの頂点がわかるんです。
こういう法則がある!これを使えば答えが出る!その裏の理論がわからなかったとしても、それを受け入れて利用できる、それだって立派な社会適応力じゃないですか。(本当はわかってほしいけど、社会のすべてを知ってる人なんていませんからね。笑)


こうなりました。
次に進む前に、本当にこれでいいですか?
ここで間違ってたら、この後の労力も全部水の泡ですよ!!
不安になりますよね?自分の計算が本当に正しいのかどうか。
⑥【疑う力、確認する力】
どんなにできる人でも間違えます。人間だから。
でもその間違いを見つけられるかどうか、確認ができるかどうか。ミスの少ない人は必ずその作業をしています。クセにしてしまいましょう。
確認は簡単です。平方完成した式を展開して、元に戻ればOK
 

 

 
さてさて、前半戦では6つの力を紹介しました!
どうでしょう?どれも実生活で役立ちそうじゃないですか??
後半は後ほどアップしますので、お楽しみに!!→アップしました。その2はコチラ!!

子どもの習い事、何をやらせたらいい??何をやらせたい??その2

2020年07月20日 | 教育
昨日の続編です。
ちなみに昨日の記事はコチラ→子どもの習い事、何をやらせたらいい??何をやらせたい??
昨日の習い事は、私の中で財産となっているものが多かったですが、今日はどうでしょう。笑
早速、見ていきましょう!


①スイミング
週〇回、ということではなく、夏の集中特訓みたく、短期間集中で毎夏のように。
おかげさまで、クロール、平泳ぎ、背泳ぎは泳げるようにはなりました。
バタフライはバタバタしてるだけでした。笑
学校のプールの授業では困らないレベルでしたが、
じゃあそれ以上に何を得られたかと言うと・・・うーん。基礎体力くらいでしょうか。
これから先、溺れることがあれば、その認識も改まるかも・・・??


②そろばん
小学校3年生から5年生までやっていました。
このそろばんがあったからこそ、今、数学の教員として大活躍しています!!
・・・って言うと思いました??笑
そんなことは、たぶんありません。
頭の中にそろばんの球があって、暗算の時にもそのそろばんが動いて・・・というのは、やってた時だけでした。
もしかして、もっと究めたら暗算が劇的に速くなったのかも。
そのレベルまで行けたら、ものすごく意味のある習い事になったかもしれません。


③を書こうと思いましたが、これで全部かな??
「野球!」ってのは習い事とは違う気がして・・・。
野球9年間と、バドミントンについては、また別の記事で書きます。


それではここから趣向をちょっと変えて。
自分がやっていなかったけど、教員として生徒と向かい合う中で、効果が高いと感じている習い事。


そのベスト1は、公文式。
先に断っておきますが、公文の回し者ではありませんし、利害関係者でもありません。笑
では、公文の何が良いのか。


それは、圧倒的な計算スピードです。
これは学校での学習を身につける際に、とっても有利に働きます。
計算でつまづかないのはもちろんのこと、計算にかける時間が少なくて済むので、
難しいことを考えていられる時間が相対的に多くなるのです。


これは複利的な効果を産みます。
難しいことを考えられる時間が増える
→他の子どもよりも理解が深まる
→その単元のことがより身につくため、それを利用する次の難しい問題も他の子よりできる
→以下同文。


そして、計算スピードが速いということは、頭の回転も速いということ。
数学の教員だから、算数や数学だけのことを考えている訳ではありませんよ。
それを様々なことに応用できたら、自分の力で伸びていける人になると思っています。


今日は、勤務している学校の定期テストだったんです。
できる生徒は、やっぱりペンのスピードが速い。
書きながら次のことを考えているため、いったん答案を書き出したら、ペンが止まることがない。
隣に座っている生徒が一行書くたびにStopしていたのと好対照でした。


ちなみに私は計算が得意ではありません。
数学の先生だからって、計算が得意な訳ではないのですよ。笑

子どもの習い事、何をやらせたらいい??何をやらせたい??

2020年07月19日 | 教育
30を超えると、友人の子どもも大きくなってきます。
そこで良く出る会話。
習い事は何をさせたらいいのか?


私は習い事、賛成です。
たくさんやらせてあげてほしい。
なぜかって、触れたことのある世界が多い方が良いじゃない。
物事を考えることのできる範囲は圧倒的に広がるんだから。


私もいくつか習い事をさせてもらう中で、
自分に合うもの、合わないものがありました。
今、教員として、子どもの可能性を広げるという観点から、
オススメの習い事を紹介してみます。


① 習字
私は小1~中3の9年間やりました。
勘違いしないでくださいね。必ずきれいな字が身につく・・・わけではありません。笑
身につくのは主に、筆の扱い方スキルです。
はっきり言って、習字をやってなくてもペン字が上手な子はたくさんいますから。
ただ、筆の扱いにはコツが要るので、独学だと厳しいですよね。
始めるのは小学校高学年くらいからでも遅くないと思います。


字をきれいに書きたいという気持ちを持つ子どもであれば、とてもオススメです。
きれいな字に触れたり、お手本を真似するクセがついたら、こっちのもんです。
きれいな字は、生涯にわたって財産となります。ハロー効果も抜群です。
あ、ハロー効果についてはコチラの記事をご覧になってください。
→学歴フィルタ。学歴の持ち続けるハロー効果。


ちなみに私は、賞状の名前、結婚式の招待状の宛名書きなどを頼まれることが多いです。
高校のときには、テニス部のTシャツ背面の文字や、野球部のうちわに入れる字なども書かせてもらいました。
「申し訳ない!書いて!」と頼まれますが、書くのが好きなので、「どんどん書かせてください!」というスタンスです。





② ピアノ
私は4歳~小2の5年間やりました。
ただ、やったと言えるのかどうか・・・
週1回のレッスンのために毎日練習するのがイヤでやめてしまいました。
私には合わなかったみたいです。弾くことに心が躍らなかった。


ただ、得たものは多いです。
音を聞けばドレミのどれかわかるくらいの音感、リズム感、楽譜の読み方。
おかげで音楽の授業も合唱も困らなかったし、オルガンで音とりくらいはできたし。
中学校では全国大会に出る吹奏楽部の人たちを抑えて音楽のテスト1人だけ100点取れたし!!
カラオケが好きなのも、音感を鍛えてもらったからです。間違いない。
スポーツでもリズム感がかなり役立ってると思います。
音感を鍛えたいなら、なるべく小さいころから習うのがいいでしょうね。


③ 英会話
小学校2年生から4年生くらいだったかな??
私、英語が話せるわけではありません。
でも、やっておいて本当に良かったのは、発音と耳が鍛えられたこと。
中学生から英語を始める時に、みんな日本語的なイントネーションだったんですよね。
恥ずかしさからそうしていたのか、技術的に難しかったのか。どっちなんだろう??
いまだに疑問です。
私は英語アレルギーがなかったから、中学校での英語にすんなりと入っていけました。


聞き取るスキルも、英語特有の発音の省略ってあるじゃないですか。
長い単語は聞き取れるけど、短い単語が3つ4つ続くとよくわからん!ってなるやつ。
たとえば「take it easy」が テイク イット イージー と読まれず、「ティキィッティーズィー」と読む!みたいなね。
それをすんなりと理解できる素地があったのは大きかったです。


これ、全部書いてるとめちゃくちゃ長くなりそうなので、続きはまた今度!
そして皆さんの経験談も聞きたいです!!