講義4回目
午前は「衣類の着脱」
衣類の着脱、これもちょっとしたコツがあって
そのコツさえマスターしてしまえば
介護される側、する側共に楽にできる。
・・・と思う。
が、なかなか難しい
実習の際、その練習相手になるのは
介護を必要としている人ではなく
身体が自由に動く相手だから上手く出来て当然で
これが介護を必要としている人相手だと
果たして上手くいくんでしょーか・・・
衣類はやはり着脱しやすいような
ゆったりとしていて1サイズ上の物で
前開きのものがよく、素材も綿などの吸水性の高いものが良く
出来る事なら、本人の好みの色も考慮するのが良い。
また着衣のしわから、床擦れを起こしやすくなるなるので
着脱後は、しわにも注意。
午後の講義は、いよいよ「排泄・尿失禁の介護」
実際に大人用のオムツと尿取りパットが
各グループに2セット渡される。
大人用にかかわらず、オムツを手にしたのは初めてで
あまりの大きさにびっくり
ジーンズ等を穿いたまま、その上から
オムツの着脱の練習をする。
何ともごわついて、嫌な感じ。
この嫌な感じを、寝たきりの人は強制されているのだ。
ジーンズの上からでも、こんな嫌な感じと嫌な気持ち。
となると、実際にそれをつけられている人は
はっきりと意思表示はできないにしても
心の中では嫌な気持ちになっているであろう。
講義でも、排泄介助を受ける事は
「使用者の心理的負担になり、尊厳を傷つける可能性がある。」
だと説明があった。
排泄は量や状態、匂いによって
利用者の身体的状況がよくわかるものの1つなので
しっかりとチェックしなきゃならない。
そして「おむつははずせる
」という
認識が必要だという事も・・・。
どういう事かというと・・・
仮に痴呆がある場合、尿意・便意は認識できなくても
トイレへの移動ができ、座位ができる場合
その利用者の排泄のリズムを知る事によって
介護する側が排泄を促す事ができれば
トイレでの排泄が可能となる。
おむつはあくまでも最後の手段であって
大事な事は、それぞれの排泄リズムを把握し
できるだけトイレやポータブルトイレ等で
排泄できるようにするべきだという事。
そして・・・
やはり・・・予想していた事が現実に・・・
(そんな大袈裟なものではないですが)
この日の講義の最後に
オムツと尿取りパットを手渡され
実際にオムツをつけて
仰向けで寝転がったままトイレをし
そのまま最低30分つけたままにしてみてくださいと
そしてその感想をレポートにしてこいとの事でした・・・。
あぁ・・・・やはり・・・・
この日のレポートのテーマは
【1】寝たきりの場合に1番適した衣類とは?
【2】実際オムツをしてみての自分の感想
・・・でした。
そして実際にオムツをつけて
言われたとおりにしてみました。
まずオムツをつける事にかなりの抵抗を感じます。
私たちがそう感じるのであれば
当然利用者の方も抵抗・違和感は感じているはずです。
そして、オムツをしているから
そこでしてみろ、と言われても、なかなか出ないのです。
出ない理由はいくつもあるでしょう。
まずは、出す事の抵抗。
匂いも気になります。
漏れやしないかも気になります。
そして特に女性であれば
仰向けの状態で眠っていれば
背中側へのつたって行く感じが
何とも不快に感じ、背中からも漏れやしないか
とても不安になります。
でもレポートを書くためには実際に体験してみないと
感想を書く事ができません。
意を決して、実際に出す事ができるまでにも
ずいぶんと時間がかかってしまいました。
そして、漏れやしないかも気になりましたし
当然匂いも気になります。
ましてやオムツをつけたまま
出歩こうなんて思えるような感じでは全くありません。
これじゃ、実際にオムツを使っている方は
動きたいなんて思えるはずがありません。
そして、しっかりと最後まで出し切れませんでした。
それは何故か?
漏れてくるんじゃないか?と心配だからです。
でも実際に利用している方は
そこでする以外、方法はないわけです。
そうなると、心理的には「もうどうでもいいや。」と
思ってしまいますよねぇ・・・。
しかもした後は、何とも嫌な感じが残ります。
時間が経つにつれ、少しずつ冷えてくるのです。
今すぐにでも、シャワーで洗ってしまいたい!
ただただ、それだけでした。
20分ほどそのままでいましたが
もう限界!と思い、その時点でオムツを外し
すぐにシャワーをしましたが
シャワーをしても、まだ感触が残っていて
何だかすっきりしません。
今回のこのオムツを体験した事で
はっきりと言える事は1つ。
本当にオムツは最後の手段だという事。
将来、オムツのお世話にはなりたくないし
自分の両親にもオムツはさせたくないなぁと思いました。
オムツをさせるくらいなら
トイレに行って間に合わずに、出された方がまだましだと思います。
それで、恥ずかしいとか嫌な感じがわかるという事は
排泄に対して、まだまだ感覚はしっかりしているという事だからです。
ただ、オムツをどうしても避けられない場合というのも
絶対にあるわけで・・・
現に私の叔母がそうでした。
胃ろう(直接胃にカテーテルをつけて流動食を流し込む)の状態で
座る事もままならない状態。
こういった場合には、オムツも仕方ないのですから・・・。
今回実際に体験した事は、本当に貴重な事だと思いました。
体験してみなければ、つけた感じの良し悪しなんてわかるはずもなく
オムツをしている人の身になって考える事も
なかなかできないであろうと・・・。
今回体験できた事は、今後介護をしなければならない事になっても
決して無駄にはならないであろうと思いました。
講義5回目
午前「介護保険」
午後「障害者自立支援法」
日本って本当に長寿社会になってるのだとびっくり!
65歳以上人口が7%を超えると「高齢
化社会」
65歳以上人口が14%を超えると「高齢社会」
それ以上のパーセンテージになると「超高齢社会」
現在日本では20%を超えていて、5人に1人は高齢者だそう。
この先もどんどん増えていくであろう高齢者人口。
今後はいろいろと考えなければならない問題も増える一方だろう。
介護保険についても、現在は40歳以上の方が被保険者で
多分近い将来、20歳以上が被保険者・・・なんて事にもなるのだろうなぁ・・。
この介護保険も、自治体によってかなりの金額の差があってびっくり。
老人の多い市町だと、当然高い介護保険料だし
少なければ安い介護保険料で済む。
私の住む県でも、ずいぶんと差がある事にびっくり。
高い所では基準額が約5000円に対し
安い地域では2500円と約半額。
この安い地域は全国的に見ても
かなりの定額のよう。
決して老人が少ない訳ではなく、自治体が福祉関係に力を入れているからとか。
介護保険は自治体によって基準額が決められていて
年金の額等により、7段階にわかれている。
多い人だと年間10万近く支払う事に・・・。
そこでうちの両親の額を調べてみると
10万を超えていた
どう計算しても超えるはずがないのに
介護保険のパンフレットに
私たちには理解し難い落とし穴があるのだろうか・・・。
近々、役場に行ってきいてこなければ・・・
それにしてもこの介護保険。
簡単そうで、何やら難しかったです。
介護保険を納める事に関しても面倒だし
介護保険でサービスを受ける為にも
ずいぶんと面倒な手続きを経て、介護認定を受け
ようやく介護サービスが受けられるようになる。
介護認定も要支援1・2の他
要介護1~5と、数字が大きくなるほど状況が深刻なのだ。
この介護保険、今後少しずつ保険料も増えていくんだろうなぁ・・・。
そして、以前からニュースでもかなり取り上げられていた
「障害者自立支援法」
これは本当に障害者の方達の立場にたった法律では全くなく
かなりひどいという印象を受けた。
何故障害をもった人たちからお金を取らなければならないのか・・・。
今まで介護サービスを受けていた人たちが
結局利用すればするほど、負担が増える為
次第に利用しなくなっていく。
そうなると今度は施設側も運営が怪しくなる。
通所者が利用した分だけお金が入る?仕組みだから。
利用が減れば、施設側としては入ってくるお金が減る。
何ともおかしな法だなぁ・・・。
障害を持った人たちの事を全く考えずに
施行されたとしか思えない。
老人や障害者にとって、どんどん住みにくい社会ができあがっていく。
私が年老いた頃にはどんな事になっているか
今からとても不安になる。
この日のレポートのテーマは
【1】介護保険サービスを利用する流れについて。(図を書いてもOK)
【2】障害者自立支援法が目指しているものと、今起こっている問題点
そしていよいよ、実際に施設に行っての実習先と
日程が発表に・・・。
私は5月下旬の金曜日にまずホームヘルパー同行。
(その後2日連続でホームヘルパーの講義・・)
5月に入ってからは、デイサービス、特別養護老人ホーム・・・。
幸い、どの実習先も家からとても近く
1番近い所では車で1分くらい?
(自転車or歩きで行く気、全くなし
)
遠い場所でも車で10分かからないくらい?
朝が弱い私にはちょうどいいかな
う~~~、いよいよです
この先、介護の仕事に就くかどうかは
実習に行ってみてから、じっくり考えようと思います。
さてと、まだ始まったばかり。
頑張らなくてはなりません