出会いを大切に!!

人生における様々な場面での出会いを大切に生きていきたいと思っています。

「造花の蜜」(連城三紀彦/著)読了

2009-07-08 17:39:07 | 
 「どんでん返し3部作」!
初めて、連城三紀彦氏を読む。新聞の書評で知り、読んでみる。感想は、上記の言葉となる。

・まず前半部。ある誘拐事件が発生。その様子を追うが、ちょっとばかり趣が違うなと思って読み進むうち、最後に最初の「どんでん返し」が。
・中盤。真相が明らかになっていくが、ここにも思いもしない「どんでん返し」が待っている。
・そして後半部。また、別の誘拐事件が発生するが、前半部のコピーかと思いきやまたまた「どんでん返し」で終わる。

 各々の話だけで、十分1冊の読後感を味わうことができるが、まとめて3冊分も楽しませてもらったような気分である。強いて私のお気に入りは「中盤」である。

 とりあえず、「評価Aランク」としておきます。

「パラドックス13」(東野圭吾/著)

2009-06-23 10:01:28 | 
 「パラドックス13」(東野 圭吾/著)を読了しました。
東野氏は今の私にとって、最も期待している作家の一人です。以前にもご紹介しましたが、2000年以降の読了記録では
1.東野 圭吾
2.宮部 みゆき
3.真保 裕一
4.浅田 次郎
5.重松 清
がベスト5です。どこが好きか?読書の面白さ、楽しさを満喫させてくれる、結末の意外な展開に驚かされる、そんなことで好んで読んでいます。

 ところで、この本の感想となりますが、いつものように筋書きには触れないようにします。超常現象を背景にしている点で次に何が起きるのかと期待感で読み進んでいくのですが、今回は残念ながら予想外の展開とはなりませんでした。そもそも読み始めた時点で、この物語の全貌が見えてしまったと言えるのかもしれません。

 同じ作家のものを読み続けていくと、どうしても期待度があがってしまうのでは。
前作の「流星の絆」についても、あまりよい評価をもちませんでした。あえて、「ガリレオの苦悩」「聖女の救済」を読み飛ばして本作に期待したのですが、またまた、次回作待ちとなりそうです。

雑誌の貸出(図書室その49)

2009-06-16 11:55:40 | 
 今年4月から図書の予約方法が変更になった件については報告しました。
約2ヶ月半が経過しましたが、特に大きな問題もなく運用されてきましたが、ここへきて一つの問題が露呈しました。というのも、長期の特別整理期間となったことによります。

 問題は貸出開始となる雑誌に発生しました。
通常、雑誌の貸出開始は最新号が発刊されるタイミングでその前号の雑誌が貸出可能となるわけです。人気のある雑誌については、貸出当日を待ちかねている方もいらっしゃいます。貸出開始日が1日でもずれるだけで問題となることもあります。よって、貸出開始日がたまたま休館日にあたるような場合、その前日に繰り上げられるのも、そんな配慮からです。

 さて、今月、特別整理期間がやってきました。市内6箇所の図書館、室が同時に対応するのではなく、半分が先行し、時期をずらして残りが対応することで、これも利用者の便宜をはかっています。この点を先ほどの雑誌の貸出にあてはめると、どうなるか。A図書室が先行し、B図書室が残るとどうなるか。

 A図書室では、休館となりますから、その間に貸出開始となる雑誌の開始日を休館前に繰り上げます。ところがB図書室は通常通り開館していますから、貸出開始日は通常通りとなります。同一雑誌において貸出開始日が異なることになるわけです。

 A図書室で借りようと思った利用者がすでに貸し出されたので、予約をいれたとします。A図書室にはないので、別の図書室が検索されます。B図書室ではまだ貸出開始前なので、当然残っています。と、B図書室のその雑誌に予約がついてしまうことになるわけです。よって、B図書室でその雑誌を開始日まで待っている利用者には、すぐにはまわらないという結果になってしまいます。

 現時点では、この問題にどう対応するのか、明確な結論は出ていないようです。

「ま、いっか」(浅田次郎/著)

2009-06-13 09:02:23 | 
 浅田次郎氏の最新作「ま、いっか」の中で、男の背広姿には「11」個のポケットがあると紹介している。上着に6個、ズボンに4個、ワイシャツに1個である。これらすべてを利用されているという。

 私自身、現役をリタイアー後、背広の着用の機会はめっきり減ったが、それでもジャケットを利用しているので、ポケットの数は一緒である。でも、通常11個は利用しない。

・上着の前側、胸ポケット。浅田氏は櫛を入れているが、私はこのポケットは利用しない。

・上着の裏側、左右の胸ポケット。私はこのポケットが一番重要で最も大事なもの、通常、財布、携帯電話、パスモを入れておく。

・上着の左裏裾ポケット。ここはタバコの定位置。喫煙家以外は利用価値なしか。

・前側の裾は、重いものを入れると窮屈なので、私の場合は右側のみライターを入れ、左側は利用しない。その他、移動中に入手したものの一時保存場所でもある。
昔は購入した切符とか、レシート等を入れておく。

・ズボンのポケット。私は、やはりズボンに物を入れると歩きにくく思うので、通常利用しない。特に後ろ側の利用はない。前面の右側にハンカチをいれるくらいか。
たまに、小銭入れを入れる場合もあるが、これも重くなると、上着に移動である。

 浅田氏は、前右に、小銭入れ、車のキー。前左に、携帯電話と家の鍵。後ろ右に文庫本。後ろ左に運転免許証とのこと。
 因みに私の場合、家の鍵は小銭入れに同居、文庫本(本)はカバン、運転免許証は財布に同居です。

・最後にワイシャツの胸ポケット。浅田氏は名刺だが、私は通常利用しない。利用するのは、上着を着用しない場合のみ。

 というわけで、私の場合は通常利用は「5」~「6」個である。

本がみつからない(図書室その48)

2009-06-03 20:52:55 | 
 今回の曝書で期待していたことがある。
ある本を借りようと探していたのだが、この本は上、下巻のもので、上巻はあったのだが、下巻が見つからない。パソコン上では上下巻とも貸出可能となっていた。書棚の周辺を探してもみつからず、ならば、曝書ですべての図書を読み込むので、どこかに紛れ込んでいれば見つかるはずということで、期待していた。

 すべての図書の読み込みが完了し、今日、エラーリストが出力された。
「やっぱり!!」
探していた本は、読み込みなしとなっていた。つまり、館内には存在しないということである。

 善意で解釈すれば、貸出処理もれ。
 悪意で解釈すれば、正規の手続きを踏まずに持ち出された。

「でも、何故下巻だけ?」

 というわけで、この本の上巻もしばらく、後回しにしようと思っている。

曝書前(図書室その47)

2009-05-30 20:59:05 | 
 来週から曝書期間となる。
よって、今、貸出冊数は無制限となり、貸出期間も4週間となる。
この機会にたくさんの本を借りていく方は、どちらかといえば、親子連れが多いかな。でも、たとえば二人のお子さんをお持ちの方なら、3枚のカードを持っているので、普段から3倍の冊数を借りることができる。無制限とはいえ、そう変わらないのかな。

 一方で、私自身であるが、貸出期間が4週間ということで、いつも多めに借りてしまい、読めずに返却してしまう傾向にあったので、今回はおさえめにしたつもりだが、それでも4冊借りてしまった。1週間に1冊ペースなら、丁度ではあるが。
昨年は71冊を読了したので、1冊の読書所要日数は約5日強。

 でも、案外、曝書期間中は読書ペースはあがらないこともあり、又、何より体調しだいということもある。足の調子は次回、報告します。

本を探す(図書室その45)

2009-04-17 20:52:07 | 
 小学生が2人、図書室にやってきた。二人とも、本の検索レシートを持参している。しかも自分で棚を探している。図書館のシステムを理解しているようだ。でもなかなか見つからない。

 とうとうカウンターまでやってきた。二人とも、「猫の写真集」を探していた。
分類番号はともに「740」。いちおうその棚を確認してみる。やはりなさそうである。より詳細な情報を確認すべく、パソコンで台帳を確認する。

 1冊は形状が小型なものであった。「ひょっとして本の間に挟まってしまったのかな」ともう一度棚を詳細に確認する。やはり見つからない。となると、私の数少ない経験から、思い当たる場所は小型本をまとめて収納した場所を思いつく。正解であった。思わず「あったよ」と叫んでしまった。

 でも、もう1冊は、逆に大型本でこちらはお手上げ状態。先輩の職員さんにお願いした。しばらく探されていたが、たどりつけたようだ。動物関連の棚にあったそうだ。

 数少ない経験者にとっては、分類番号のみが頼りである。が本の大きさや、関連本との関係で必ずしも分類番号通りに並ばないケースもでてくる。日頃から書棚を確認することが大事であると思う。さらには、「写真集」というキーワードだけではなく、「猫」というキーワードも必要であるということ。先輩職員はそんなキーワードを持っていたということである。

予約方法変更(図書室その44)

2009-03-20 11:10:01 | 
 来年度から予約方法が、一部変更となる。
これまでインターネットで予約できる図書は貸出中の図書に限られていた。来年度からは、在架中の図書にも予約が入れられることになる。
これまでも窓口まで来られれば、在架中の図書を予約することができたが、これをインターネット予約まで広げることにしたわけである。
住民サービスの拡大を狙ったシステム改善といえる。

 でも「コンピュータシステムの改善」だけで済む話ではない。
こうしたシステム改善に伴い、職員の作業負担が増すことをどう考えるべきか?さらに、はたしてサービス改善になるのか?
少し細かい話になるが、職員の作業がどう変わるのか説明してみたい。

1.在架図書が1箇所の図書室に限られる場合
 (従来)予約表が提出されると(勿論窓口対応のみ)職員が予約処理する。
そして、該当の図書室に電話をし、搬送の手続きをしてもらう。搬送の曜日、ルートもはっきりしているので、該当図書がいつ届くかも明確であり、予約者にもその旨お伝えできる。さらに重要な点だが、その他の図書室の職員には無縁のことである。
 (変更)予約はインターネットで随時可能。毎日、定時(?)に予約一覧表をパソコンで出力。在架図書がある図書室職員は該当図書を検索し、搬送処理をする。
 従来との違いは、電話対応がパソコン対応に変わるだけ。でも、予約処理の時刻と一覧表出力時の時刻のタイムラグで予約者は果たしていつ届くのかは不明確にならざるを得ない。まあ、窓口まで出かけなくても、いつかは届くことにメリットを感じるのであればそれもよしかな?

2.在架図書が複数の図書室にある場合
 (従来)上記との違いは、職員がルート等を勘案し、なるべく早く届く図書室を選定する。よって、対応も電話連絡した図書室の職員のみの作業となる。
 (変更)予約一覧表は在架図書のあるすべての図書室で出力されるので、その図書室職員はすべて同じように検索作業をすることになる。勿論、出力作業時間帯にもよるが。
 そして一番早く検索処理を終え、搬送処理をした図書がまわることになる。よって予約者からみれば遅いルートにのることになるのかもしれない。それでは、それ以外の図書室ではどうなるかというと、検索した図書はもはや用済みとなり、あらためて開架に戻す作業をすることになる。無駄な作業をしているのである。

 要は、無駄な作業が発生し、しかも果たして予約者に最善な作業を提供しているとは限らないということになってしまう。
 「インターネット予約の拡充による、サービス拡大」つまりは、わざわざ窓口まで足を運ばなくとも済むということにメリットを求める人にとってはありがたい改善となることであろう。職員は無駄な作業をしつつも、それで市民サービスならと割り切ることになるのか。

「とんび」読みました!

2009-02-13 21:03:29 | 
 「とんび」(重松 清/著 角川書店)

を読みました。重松氏の作品は毎回、感動を与えてくれます。私にとって14作目になりますが、決して裏切られることはありません。今回も涙をこらえることができない場面が続きました。

 「出会い、別れ、喜び、悲しみ、恥じらい、怒り・・・」
物語の随所にちりばめられた宝物に出会い、さわやかな読後感を残してくれました。

 和尚が残してくれた「お前は、海になれ!」もいいですね!

 今年の(まだ早いか?)ベスト1に早々にランクインです。

腰痛悪化(図書室その42)

2009-02-01 15:50:07 | 
 受付の仕事は通常、座って対応するものですよね。
図書室もそうだと思われるでしょう。私自身、この職場に入るまではそう思っていました。図書の貸出、返却処理は通常、座っていても十分対応できます。

 でも、たびたびご紹介しましたが、案外、今の図書室の仕事って、座ってばかりもいられません。ビデオ、DVD、CDの貸出、返却は受付後方にある棚から取り出したり、棚へ戻したりの作業が発生します。さらに館内視聴の対応もやはり後方にある機器の操作が発生します。

 勿論、返却図書の棚への収納や利用者の見つからない資料の検索については当然のことながら館内を移動します。さらには、逐次棚を見ながら、収納状況を確認したり、乱れを整理すべく何度か、見回ります。

 そんなこんなで久々の図書室勤務は、果たして今の腰の状況でどこまで対応できるのか多少心配もありました。幸いお天気が悪く、利用状況はいつもの土曜日ほどなく、と思っていましたが、一時天気も回復。ボチボチ利用者の数も増えてきました。何とか薬が効いていたのか、とにかく無事終えることができました。

 かえって大事にするより、使いつつ慣らしたほうがよいのかもしれません。
まだまだ先行き不明瞭な生活が続きそうです。