羽田三郎

切り継ぎの魔術師羽田二郎氏に敬意を表して

ルーマドリルホルダーの製作

2022-02-27 09:27:05 | 工具・用語とか

ピンバイスでルーマ型ドリルを折っちゃう方に朗報です!

写真は1.0mmシャンクのルーマ型ドリルを装着できるルーマドリルホルダー2本です。上のはオリジナルで、konno-sendai’s diary こちらのブログ主の方が主催されている古典蒸気を中心とした工作集団内で頒布されているツールで、展示イベントで外部向けに販売されることもあるのですが、大人気で品切れが多いので「再生産まで待てない!」方のためというか個人の興味で自作してみました。

■作り方
本体は2010のパイプが良いです。パイプの全長8cmです。もう少し短めがいいという方もいます。手元には2011しかなかったので1.5ドリルで1cmほど掘って1510を埋めました。


そのままだとルーマドリルがズブズブ入って行ってしまうので適当なストッパーが必要なのですが今回は次に説明するベアリングの軸棒をそのまま延長したのをストッパーになる深さ(今回はパイプの先端から12mm)になる長さに切り出して突っ込みました。
後ろ側はちょうど手のひらに収まって回転の支点になるところで16番の10.5の絶縁側の車輪(たまたまあった)の絶縁ブッシュを抜いてベアリングを入れることになります。(ベアリングでなくても回転させられればいいと思います。あと車輪である必要もなく何か手のひらに収まるものであれば大きさも形状も自由です)
ベアリングは手持ちの681x(1.0x4.0フランジ付き)が車輪に叩き込めたので1.0の軸を本体のパイプに突っ込みました。軸の寸法は先に記載したところですが本体8cm-12mm+ベアリングの厚み分になります。ベアリングと軸は瞬間で固定です。その他はすべてハンダ付けです。



前側は写真のような構造でスリットを入れて片押しになります。スリットは0.8のドリルを突っ込んでそれをガイドに糸鋸で切れ込みを6mmぐらい入れました。テーパーの部分は外周に合う小片を貼ってやすり仕上げです。最初0.2を貼ったのですが締めたところ弱かったのでもうちょっと厚めのに替えました。締めるパイプは内径が2.0mmのもので若干肉厚のあるものがよいと思います。今回のは2520(正確には内径2.05)なので若干締め付けが弱いです。締め付け具合が調節できるので、細いキリのときは締め付けを弱くすると早めに滑って折損を防ぐことができます。

皆様の工作の参考になれば幸いです。

(2022/3/18) 加筆・修正


2022/3/13追記

konno-sendai’s diary でルーマドリルホルダーネタが2つ投稿されています。2022/3/122022/3/13

ツイッターで清吉ドリルのチャックを利用する作例



2022/3/18追記 (2023/3/25追記 1年経過後こちらのほうは使用しなくなりました)
締め付け圧の調整ができませんが、さらに構造が簡単なものを思いついたので作成しました。

手前が新型。差し込むだけで装着完了です。


先端部は写真にあるような構造でL字に切れ込みを入れて締め付けただけです。ドリルは圧入します。
抜き差しに力がいるので抜け止めは前作より2mm手前の10mmのところにしました。
後ろから長い1mm軸を刺さずに、垂直に穴をあけて0.4線のピンを刺しています。

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