とても古い石の話。 画像の岩石は以前カナダの科学教材店から直接入手した変成岩の一つ片麻岩。 およそ46憶年前ともいわれる地球が誕生して間もない6億年後の40憶年前の始生代に地下深層部で花崗岩に圧力が加わり変成してできた地上で見られるその当時のまま今も残る最も古い岩石とされています。 この岩石はカナダのアカスタ川沿いの地層で発見されたもので、断面には圧力による変成作用でできた鮮やかな縞模様が見られ、シリカを多く含む大陸性の花崗岩がもとになることから、当時に早くも水と大陸の存在を示す貴重な証拠となるそうです。 その2憶年後に最初の生命とされるバクテリアが生まれ、ようやく25億年前にお気に入りの後日紹介するシアノバクテリアが生成したストロマトライトが現れ、この時期から光合成による大量の酸素が存在していた証とされています。 ちなみに日本では日立付近の恐らく付加体からなる５億年前のカンブリア紀の地層が現在確認されている地上で見られる最古とされています。
