宝生久弥 Hisaya Hojo

音楽家、サウンドデザイナ、メディア・アーティストでありDJの宝生久弥です。
ブログを引っ越しました。

夜の主にコヨーテが、冬の訪れを伝えに行った。その1

2006-02-06 02:21:38 | ■WORKS
スノーメール2005の中の音の秘密その1

今回のスノーメール2005では、国際フォーラムの会場展示の音楽のほか、着信メロディ、インターネットサイトの音楽、丸の内ヴィジョンでのCM版と4パターンの展開があった。スノーメールに参加してくれた人のなかでもこの4種すべてを聴けた人ってすごくごくわずかだと、思う。しかも、それぞれの4つに全て違うしかけがしてあるっていうのを気づいた人っておそらくいなかったんじゃないかなって思う。というわけで今回はその、音の種あかしをします!

■CMバージョン→もっともシンプルなバージョン。音としてはノーマルでサウンドエフェクトの追加はとくになし。いわば原曲に一番近い。
■着信メロディバージョン→着メロということで、合図的なチャリーン、キラキラという音でスノーメールのテーマがスタート。2種類のサウンドエフェクトを追加。
■インターネットサイトバージョン→WEB上ということで何か出来ないかとメディア・アート感を出すため、通常インターネットサイトで絶対おこりないことのひとつ、『レコードのこすれるアナログノイズの音』を入れました。なんとなく『スノーメールのテーマ』のレコードを聴いている感じでレコード針がレコードについたホコリの上を這う音が聴こえます。耳の錯覚、サウンドシステム(スピーカとか、イヤホンとか)によってはレコード針のパチパチという音が暖炉の中のまき(焚き木)が燃える音にも聴こえます。こちらはインターネットバージョンということもあり、あくまで「屋内(自宅)での冬の感じ」をテーマに作成しています。


夜の主にコヨーテが、冬の訪れを伝えに行った。その2

2006-02-06 02:16:44 | ■WORKS
スノーメール2005の中の音の秘密その2(前回のつづき)

■国際フォーラム会場展示バージョン→最も、時間、労力、感性の全てをそそぎこんだバージョン。実は曲と曲の切れ目のところで、風が山の森の中を吹いていき、風の吹く音のあとに風が通って山の谷のところで「ごおお」って山鳴りが鳴り、すこしして、風が通ったせいで、「どさ」って雪が落ちる音が入ってたりします。僕の頭の中にある『冬の山の神々の姿が、見えるような景色』のイメージをサウンド・エフェクトで演出してみました。こちらはあくまで「屋外(外、自然環境を直接的に感じる場所)での冬の感じ」をテーマに作成しています。

インタラクティブ作品(アート系、デザイナーズ系問わず)に大切なのってやはり、みんなの笑顔!制作サイドで完結せず、参加して、触れる皆さんの気持ちだったり笑顔だったりがあって、初めて「インタラクティブ」は意味を成しえるので、このスノーメール2005は本当に、根本のそういう意識を再確認できた作品でした。制作、製作の仲間たちはもちろんなんですが、何より参加してくれた皆さん本当にありがとうございます★★★★★感謝!!