51年作のミュージカル映画です。カラーです。とてもきれいな絵でした。ミシシッピ川を旅するショウボートの話なのですが、こういう世界は独特のにおいがあって好きです。生活臭さが余り出てない作品なのですが、人の出入りは結構描かれていて、人生を凝縮している感じがあってとてもよい。いい映画だな。
歌がいいのです。「オールマンリバー」と言う歌がテーマソングですが、これはミシシッピ川に託した黒人の生活の歌です。奴隷制度はなくなっていたかも知れないけど、まだまだ根強い差別の残る時代だから、黒人は綿花畑で働いたり、重い荷物を運んだりして貧しく暮らしているわけです。そんな可哀相な黒人達がミシシッピ川の流れに己を預ける歌なのです。今時のラップをがなっている黒人たちとは全然違う人達だったわけでした。
この映画の真の主役というべきエヴァ・ガードナーも黒人との混血ということが理由でショーボートを追われます。彼女の話はサブストーリーなのですが、大きなテーマになっている感じです。しかし、ゲイロードと言う奴はとんでもない奴で、可愛いマグノリアを残して博打の旅に出てしまうのですが、こいつが後に成功して大金持ちになった上に改心してショウボートに戻ってくる、と言う展開が何ともアメリカ的だよなぁ。普通戻って来ないでしょう。戻ってきてもそこでハッピーエンドなどになるわけがなく、1週間もしたら又出て行くことになるでしょうに。この脳天気さがアメリカだよなぁ。天真爛漫と言うか、単純馬鹿と言うか、嫌いな人から見たら単なる傲慢さにしか見えないところでありましょう。こういう発想が国中に満ちているから、わざわざイラクまで出かけて言って2千人くらい若者を死なせているわけだし、日本に危ない牛肉を平気で輸出できるわけです。でも、アメリカって好きだけどね。
久々に見た正統派ミュージカル映画でありました。踊りも楽しかった。アメリカ人は19世紀からこういうことをやっていたのか、と思うと、アメリカ根性というのも結構年季の入ったものであることがわかります。しかし、エヴァはきれいだったな。
歌がいいのです。「オールマンリバー」と言う歌がテーマソングですが、これはミシシッピ川に託した黒人の生活の歌です。奴隷制度はなくなっていたかも知れないけど、まだまだ根強い差別の残る時代だから、黒人は綿花畑で働いたり、重い荷物を運んだりして貧しく暮らしているわけです。そんな可哀相な黒人達がミシシッピ川の流れに己を預ける歌なのです。今時のラップをがなっている黒人たちとは全然違う人達だったわけでした。
この映画の真の主役というべきエヴァ・ガードナーも黒人との混血ということが理由でショーボートを追われます。彼女の話はサブストーリーなのですが、大きなテーマになっている感じです。しかし、ゲイロードと言う奴はとんでもない奴で、可愛いマグノリアを残して博打の旅に出てしまうのですが、こいつが後に成功して大金持ちになった上に改心してショウボートに戻ってくる、と言う展開が何ともアメリカ的だよなぁ。普通戻って来ないでしょう。戻ってきてもそこでハッピーエンドなどになるわけがなく、1週間もしたら又出て行くことになるでしょうに。この脳天気さがアメリカだよなぁ。天真爛漫と言うか、単純馬鹿と言うか、嫌いな人から見たら単なる傲慢さにしか見えないところでありましょう。こういう発想が国中に満ちているから、わざわざイラクまで出かけて言って2千人くらい若者を死なせているわけだし、日本に危ない牛肉を平気で輸出できるわけです。でも、アメリカって好きだけどね。
久々に見た正統派ミュージカル映画でありました。踊りも楽しかった。アメリカ人は19世紀からこういうことをやっていたのか、と思うと、アメリカ根性というのも結構年季の入ったものであることがわかります。しかし、エヴァはきれいだったな。