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ネタバレ

見た映画について。大体旧作。格安DVD物多し。ネタバレ多し。

烈火雄心

2006-02-18 23:04:21 | Weblog
なかなかいいタイトルだと思いました。巧く四字熟語を作ったね、と誉めてやりたい。「BackDraft」です。

このVCDは劇場でスクリーンを撮影したものではなく、絵は画面いっぱいに出てくる編集だったので、ド迫力の火災シーンが楽しめました。最後の化学工場の火事は凄いっす!ドラム缶が宙を飛ぶは、消防士の手離したホースは蛇のようにのた打ち回るは、よくもあんなシーンが撮影できたものだ、と感心しました。特撮なんだろうけど。火事のシーン見るだけでも、この映画の価値はあるね。

しかも、結構泣かせる映画なのでした。カート・ラッセルとウィリアム・ボールドウィンが消防士の兄弟なんだけど、親父の後を継いで消防士になったわけで、弟は親父が殉職したその瞬間に立ち会ったりしているのです。結構兄弟間の感情のもつれとか、兄貴の家庭問題とか、色々あるんだけど、結局は兄弟愛なんだな。ボールドウィンさんは目元がちょっとだけピーター・アーツに似ているけど、あの胸毛はなんとかしてほしい。あれではまるで熊だ。顔に似合わぬ剛毛だね。

ロバート・デ・ニーロが渋い調査官の役で出ていました。ドナルド・サザーランドと並んでかなり重要な役でした。放火犯人探しのプロットも入っていて、なかなかスリリングな展開です。こいつが犯人に違いない、とみんなが思う悪徳議員は実は犯人じゃなかったりするのですが、その秘書をやっているボールドウィンの彼女?というのが、変でした。金髪なのに、眉毛が黒い。どっちかにそろえてくれ。気持ち悪いぞ。

いずれにしても、この映画に女は基本的には不要。男のドラマであります。消防士なんて、命がけの仕事をずっと続ける、と言うのは凄いことですね。心から尊敬してしまいました。いや、本当。下手すれば死ぬもんな。こういう人達には手厚い処遇をしてあげるべきだと思います。だけど、そんな中に放火犯人が見つかった場合は、通常の場合より厳しい刑罰を適用しなければいかんでしょうね。それくらい重要な仕事だと思います。男は単純だから、基本的にはこういう仕事をしている人を尊敬するわけで、それが自分の親父だったりしたら、自分も後を継ぎたいと思いがちなのかな。そういうパターンって結構あるような気がします。

こういう映画は、映画館の大画面で見たいものです。今度見るときはちゃんとした日本語字幕のついているDVDで、70型くらいの液晶テレビを買って、それで見ようっと。ってか、そんなでかいテレビはうちに入らないかも。

悲しき恋歌

2006-02-18 10:34:16 | Weblog
韓国ドラマは長いので見るのが大変なのである。このドラマも10回目くらいまでは夏に見ていたのだが、途中でほったらかしにしてしまった。(ジュンヨンがNYに行ってヘインに会えずに帰ってくるところくらいまで)

半年振りに後半を見出したのだが、見始めるとついつい先まで見たくなるんだよねぇ、これが。実にくだらない荒唐無稽の展開だなぁ、と思いつつも。

しかし、最終回には憤りを感じました。韓国ドラマに対して怒るなんて、大人気ないのですが、このエンディングはひどいね。何よりひどいのは、最終回の前の回のドラマの後にやっているへんてこりんな韓国芸能事情紹介番組で、ネタ晴らしをしていたことです。あんなの見せたら丸わかりじゃねぇか。日本のテレビ局も何考えてるんだ!馬鹿タレ!

と、最初からしらけてはいたのであるが、まさかああいう展開にしてしまうとはね。普通、ああいうシチュエーションになったら、コンサート中止して、ヘインが病院に駆けつけるでしょうが。それを医者に黙って病院を抜け出るなんて。そもそも命に関わる状態だったら、付き添いの人が手術の手続きをどうのこうの、と言っている暇なんかなくて、医者が勝手に手術しちゃんじゃないのか?韓国では病気や怪我したら病院で助けてくれるかどうかわからない、と言うことなのか?

そんなんに突っ込みいれてもしょうがないんだけど、何より怒ったのは、パターンが「星の金貨」そのものだった、ということです。パクリだよ、これは。著作権払ったのか、こら。確か韓国には、こんなドラマとは別にちゃんとした「星金」のパクリドラマもあったと聞いたような気がするが、それでもこのパターンそのもののパクリをやるのか。あの名作を見たこと無い奴らは、この展開でも泣けるかもしれんが、年寄りは騙されないのだ。もっと誇りを持ってオリジナリティの高いストーリーを作って欲しいものである。

このドラマの一番良かったシーンは、12,3回目くらいで、ヘインがジュンギュの正体に気づくシーンだったな。あれは大変良かった。隠れ家の窓に書かれた点字を見て、何故ジュンギュの正体に気づいたのか、と言う点については理解不能であるが、(あれは何年も前に書いたものではなかったのか?)細かいことを気にしていてはいけないのだ。あの時のキムヒソンはとても良かったです。

韓国ドラマは、考えてみると最終回のインパクトが殆ど無いなぁ。一番好きだった「オールイン」も、最終回覚えてない。アメリカで放浪していた頃が好きでした。やっぱり長すぎるのだと思います。10回くらいで話をまとめる努力をしてみて欲しいものです。

談判専家

2006-02-12 19:45:52 | Weblog
これは強烈なVCDであった。かなりリラックスした映画館で撮影されたものらしく、観客のお喋りや笑い声が強烈。一度帽子をかぶった男がトイレに行くためにスクリーンの前を横切り、数分後に帰ってきた。時間の関係からか、ブツブツと切られているシーンがある。こんなものをよく売るよなぁ、中国人。こんなものを何故買うの、香港人?と言う感じです。でも2ドルくらいだったら買うかなぁ。

原題は「The Negotiator」 日本では「交渉人」と言うタイトルだったようです。最近では「踊る大捜査線」がらみの映画で似たような奴が日本でもあるようですが、こっちが元祖みたいです。主演はサミュエル・L・ジャクソンとケビン・スペイシー。二人とも凄腕のネゴシエイターでありました。こういう海賊版のVCDは光が足りずに画面が暗いのですが、この映画は警察のビルにサミュエルが立てこもる映画なので電気が切られているシーンが多く、シチュエーションそのものが暗いのです。だから、余計暗い。暗いところに居る黒人は目だけ白くて怖いです。やはり本物のソフトで鑑賞したいものだ。

音は悪いし、字幕は中国語だし、細かい台詞はよくわかりませんでしたが、面白いことは面白かったです。ただ、やたらと強襲をかけたがるのが違和感ありました。あれはアメリカ映画だからでしょうか。人質の命など全然尊重していません。まぁ捜査責任者が真相がばれたら困ると思っているから、死人に口無しを大原則にしていたようですね。アメリカ人はアクションが無いと満足しないのでしょうが、せっかく交渉人をテーマにしているのだから、最後まで交渉だけで盛り上げて欲しかったと思います。実際にシカゴの真ん中であんな突撃やってたら大変なことになるだろうけど、よく撮影できたなぁ、と思います。アメリカ人は派手好きですね。

しかし海賊版はこりごりです。でも、もう一枚似たようなVCDがあるんだよね。来週見ちゃいそうで、自分が怖いよ。


明日世界

2006-02-11 19:31:06 | Weblog
「スカイキャプテン & ワールド オブ ツモロー」である。このDVDは凄かったなぁ。映画館で撮影した映画をDVDに落として堂々と売っている商品がある、と言う話は前から聞いていたが、とうとう実際に見てしまいました。画面はぶれないし、前の席の人が立ち上がったりもしていなかったので、画面はそれほど見にくくはなかったのですが、音は最悪。さらに観客の笑い声が聞こえます。グィネス・パルトロウがジュード・ローに向かって「あっち向いてよ」とベッドの中で言って、あっち向いたらそこに毛むくじゃらのおっさんが寝ていたシーンは爆笑していたもんなぁ。あれはアメリカの映画館で撮影したんだ。どうやってビデオカメラ持ち込んだんだろう。きっと映画館とグルになっているのだろうな。

映画そのものはレトロフューチャーというテイストで、1939年のNYに巨大ロボット軍団が出現するところから始まります。悪に立ち向かうのが、スカイキャプテンこと空軍パイロットのジュード・ローと新聞記者のグィネス・パルトロウ。スカイキャプテンの仲間に、空中空母の艦長、アンジェリーナ・ジョリーと言う配役です。全編CGで作られており、役者の演技と合成しているので、元々観難い映画ですが、それの海賊版だからとんでもない観心地の悪さでありました。

ストーリーは荒唐無稽、いたるところで破綻していましたが、漫画だと思って見てればそれほど怒りが溜まることもありません。しかし、悪者があれだとちょっとこけるなぁ。もっと強くて怖い敵が出てこないと、敵を破る喜びも半減です。ロボットが強そうなのに、手ではたかれるとこけるところも、「ハーッ」とため息が出ました。そんな弱いロボット作ってどうすんねん!

アンジェリーナはかっこよかった。出番は少ないけど、強烈なインパクトがありました。この海賊版DVDのカバーにも、顔が載ってるのはジュードとアンジェリーナで、グィネスは全然出てこない。アンジェリーナのアイパッチはお洒落でした。グィネスはどうも好きになれない女優だなぁ。きれいだとも思わないし、色気があるとも思えないし、映画観終わった後、どんな顔してたかな、と思っても思い出せません。ま、いいか。

浪人

2006-02-05 19:26:08 | Weblog
「RONIN」です。多分中国製造、香港人向けにシンセンで売っている格安海賊版VCDですね。一応中国語字幕がついているけど、スーパーいい加減な訳で、しかも時々台詞を無視する。音もこもって台詞がよくわかんないし、全体的に画面が暗いのはこの手のVCDの特徴です。何しろ冒頭のキャプション「中世日本の浪人とは・・・」のところが、「共産主義時代の日本・・・」云々と言う字幕になってたもんなぁ。あんなの観てこいつらは納得しとるのか、と思うとため息が出ます。

しかも、10分間分くらいがさっとシーンが抜けてたりする。おっ、明らかに前後が全然つながらないぞ、と言うところがあります。最初の方だったからたいした瑕ではなかったけど。

これって結構有名な映画ですかね。タイトルは知ってたような気がしますが、内容は全然知りませんでした。ロバート・デ・ニーロとジャン・レノが主役ですが、何と言ってもカーアクションが見ものでした。あれは凄いや。ニースの狭い道を暴走するのも凄いけど、パリで高速を逆走しながらチェースするのも凄かった。ダイアナ妃が事故死を遂げたトンネルも出てきたし。あのカーアクションを見るだけでもこの映画の価値はあります。

女優はナターシャ・マケルホーンという人が出ていますが、よく知っている顔です。「トルーマンショー」に出てた。こういう顔好きです。あとカタリーナ・ヴィットが出てた。懐かしいなぁ。今頃はどう過ごしているのでしょう。こんな映画に出なければならないなんて、生活苦しかったのかなぁ。

「浪人」というのは、組織から離れた一匹狼の元スパイたちの事を言っているみたいで、そいつらが謎の依頼主に集められて怪しい仕事をする、と言うお話です。裏切りが沢山あって二転三転するのでこんがらがります。特に悪者が冴えないおっさんばかりなので、区別がつかなくなる。これはいかんです。主人公側の方が個性がはっきりしていて(余程悪人顔で)良くわかります。最後はロバートとジャンは当然の如く生き残るのでハッピーエンドでありますが、一般人が巻き込まれて沢山死んでたなぁ。あれはいかがなものかと思います。カタリーナ・ヴィットも氷上で演技している間に殺されちまってかわいそうだった。

中国製造海賊版VCDで見る映画としてはちょうど良かったかも。カーアクションが目玉だし、少々ストーリー端折られても判ったし、台詞もわかんなきゃわかんないでそれなりに楽しめる映画だった。アクション映画は気持ちよいです。