何遠亭

未だ之を思わざるなり、
夫れ何の遠きことか之有らん
          孔子の論語より

きたやまおさむ『ザ・還暦』 そのに 20060212(SUN)

2006年02月14日 16時20分58秒 | 音楽
15分の休憩の後、
第二部 交響講義、並びに奉納歌
朗読 きたやまおさむ
作曲 加藤和彦
歌唱 坂崎幸之助(愛情出演)
演奏 兵庫芸術文化センター管弦楽団
指揮 齊藤一郎
奉納歌指導 加藤和彦(友情出演)
ステージにはオーケストラが揃い、指揮者が登場。
そして燕尾服に綺麗なブルーグリーンのタイを締めた幸ちゃん登場。ギターは無し。
片手にファイル?(バインダー?・・・何ていうのか解りません)を持っています。
思わず「可愛い~」と声が漏れました。
燕尾服のサイズがちょっと大きく、ブカッとしてるのが何とも可愛らしい。
厳かにファイルを開いて、作品解説というかさわりというか・・・タイトルを読み上げます。
チラシより『交響講義「帰ってきたヨッパライの主題による交響楽的深層心理学試論」
<私は2度死ぬ>ハ長調 作品13』
幸ちゃんが退場。オーケストラの演奏が始まります。
『帰ってきたヨッパライ』のオラは死んじまっただ~のメロディを、色んなアレンジで、繰り返し、繰り返し。
途中できたやまさんが登場して、モノローグを朗読(講義)するのです。
モノローグは3回(モノローグ朗読中もBGM的に演奏は続く)ありました。
読み終えると、椅子に腰掛けて、ちょっとうつ向きがちになるきたやまさんが微妙に可笑しい。
遠くから見てると、寝てるんじゃないかと思う位、動かないんです・・・。
それはいいとして、内容はどう説明してよいのかよく解りません。
酔っ払って事故に遭い、天国に行ったヨッパライ。しかし何の反省も無く天国のネエチャンと酒を呑んでは大騒ぎ。
挙句、神様から「出て行け~」と畑の真ん中に打ち捨てられる。
ヨッパライと神様とネエチャンの関係は、エディプスと父母の関係や、スサノオと父母の関係と比較される。
(チラシにそれぞれの三角図が載っていて、きたやまさんが『ご参照下さい』と言うと、
皆がそれを手にとって見る・・・という風景も何だか面白かったです。)
地上に戻ったヨッパライは思考を重ねる事で、やがて再び死がやってきた時には、
従容として受け入れられるようになる。
・・・と私は解釈したのですが、実際の所、はっきりは解りません。
モノローグを読み終えて、きたやまさんは退場。幸ちゃんが再びステージに。
オーケストラの演奏のみで『感謝』を歌いました。
それは、厳かで、穏やかで、優しくて、温かくて・・・素晴らしいものでした。

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