60代も半ばに差し掛かってから、やはり物理学をもう1度勉強したいと思った。工学部大学院まで出ていながら、ずっと物理学が未消化のまま残っているような感じがあったのである。そこで年金生活の余暇を利用して高校の物理の参考書を開いてみると、やはり遠ざかっていた身には、敷居が高い。物理Ⅰをなんとかこなして、やはりニュートン力学すらよくわかっていないなあー、と思いつつ、2013年のヒッグス粒子の話題にもつられて、ブルーバックスなどの解説書をあさりだし、素粒子論ってなんてすごいことになっているのだと感心した。
私が大学のころは、まだ陽子、中性子、電子が素粒子であり、湯川秀樹の中間子論で核力を説明していたとおもう。(当時からキャッチボールによる引力の説明は直感的によくわからずだった。そりゃキャッチボールで感じるのは斥力だもんね。)しかし今は、核力とは実はクォークどうしを結びつけるグル―オンなる粒子の働きとして説明される。あわせて、強い力、電磁気力、弱い力、重力という4つの力が自然界に存在する力ということになった。しかも遠隔力の実体が、「場の量子論」では解明された(らしい?)のである。
4つの力をまとめて説明する大統一理論も検討中らしい。すごいなー。
そこで、4つの力とクォーク、その関連事項に関してこのメモを記録しておく。