頭から湯気がでそうになりながら、空いた手で落ちてた参考書を拾う。
車に左手に夢ノート。
右手に参考書。
奇妙な取り合わせの向こう側に、俺の胸の位置から見上げて話しかける母さんの顔が浮かんだ。
あれ。あんな小さかったっけと今更気づく。
浮かんだ顔をピン留めするようにしつつ、ソファに座りなおし改めて両手のものを見た。
「あながち間違っちゃねぇな」
まだ何をすべきか、何からやるべきかもわかってなかった。
だからみんなに置いて行かれてるような変な疎外感もあった。
陽菜乃とは学校も違うし、一緒の大学に行けるかどうかも不安がある。
正論で論破しようとする親父とだったら、反発して考えることもなかっただろうな。
「試されてみますよ、と」
参考書を脇に退けて、夢ノートを開いてペンを取った。
ギリースーツを着てMW3SRを構えた母さんを思い浮かべたら笑いがこみ上げてきた。
車に左手に夢ノート。
右手に参考書。
奇妙な取り合わせの向こう側に、俺の胸の位置から見上げて話しかける母さんの顔が浮かんだ。
あれ。あんな小さかったっけと今更気づく。
浮かんだ顔をピン留めするようにしつつ、ソファに座りなおし改めて両手のものを見た。
「あながち間違っちゃねぇな」
まだ何をすべきか、何からやるべきかもわかってなかった。
だからみんなに置いて行かれてるような変な疎外感もあった。
陽菜乃とは学校も違うし、一緒の大学に行けるかどうかも不安がある。
正論で論破しようとする親父とだったら、反発して考えることもなかっただろうな。
「試されてみますよ、と」
参考書を脇に退けて、夢ノートを開いてペンを取った。
ギリースーツを着てMW3SRを構えた母さんを思い浮かべたら笑いがこみ上げてきた。