建築士だからわかる〇〇教えます

冬の寒さ対策と窓の結露

 

【我が家の結露対策】
この季節は窓からの冷たい冷気(正確には輻射熱)に悩まされます。また冷たい窓には結露が、そして結露は黒いカビの原因となります。

結露の原因は「室内の湿度が高い」こと「窓が冷たいこと」につきます。
夏場に冷たい飲み物を飲みますとコップのまわりに水滴がつきます。
あれが結露です。

今の時期、コロナ対策、インフルエンザ対策のためにも室内の湿度は下げたくないと思います。反対に喉のためには湿度を高くしたいくらいですね。

まずは窓を対策しましょう。

窓から逃げる熱を少なくして、外からの冷気を室内に入れないようにしましょう。

①カーテンをつけている場合は、カーテンと床との間に隙間をなくすこと。
多くの方がカーテンにほこりをつけないために床から1㎝くらいの隙間をあけてカーテンをつけているのではないでしょうか?

冷気対策にはこの隙間が弱点となります。

カーテンと窓の間に空気の層をつくることが大切です。


100円ショップなどでカーテンの継ぎ足し材料を購入できますので、冬場だけでもカーテンの裾を長くして、床との隙間をなくしましょう。
冬場が過ぎましたら継ぎ足し部分を取り外し、継ぎ足し部分だけ洗濯すればほこりもきれいになります。



②ホームセンターなどで梱包に使われるプチプチを購入して、窓ガラスの部分に両面テープなどで貼り付ける。
サッシの開閉もありますので、窓ガラス部分のみに張るのがみそです。
また冬場を過ぎましたらはがせるように両面テープもはがせるタイプを選ばれることをお勧めします。

③サッシの廻りに木の枠(窓枠)が四方もしくは床がフローリングの場合は三方にあると思います。ホームセンターなどで発泡スチロール厚み1㎝もしくは1.5㎝程度のものを購入し、窓枠にぴったりはまるように設置します。
これだけでも窓に湿気も届きにくくなりますし、外の冷気が発泡スチロールが断熱材の代わりになりますので、室内に届かなくなります。

もしもご自宅が賃貸ではなく、サッシ自体に手を加えることが可能であれば、


④窓ガラスを断熱効果の高いガラスに替える。
いまのガラスが単一ガラスならば、ペアガラスや中に空気層のある断熱ガラスなどに取り替える。
※サッシによっては断熱ガラスへの交換ができないサッシもあります。一度工務店さんやサッシ屋さんに見ていただきましょう。

⑤YKKなどが販売している内窓を設置する。

だいたい10万円程度でつけられる内窓もあります。

⑥断熱ブラインドを取り付ける

賃貸などあまり手を加えられない場合は、①と③の組み合わせ、①と②の組み合わせなどでより効果があがると思います。⑥の断熱ブラインドも枠にビス穴はついてしまいますが設置可能かもしれません。

ご自宅でサッシ自体に手を加えられる場合は④~⑥もお勧めです。ただしその分、費用も発生することは避けられません。

暖房費の節約のために、また寒い寒いと毎日ストレスをかけながら生活するよりも窓の対策をされることをオススメします。

これらはあくまで簡易的な方法ではありますが、是非お試しください。


今回は窓からの冷気対策の簡易な方法をお伝えしました。窓の結露は室内の湿度と窓の冷たさによりどうしても発生してしまいます。

結露対策をお考えの際はサッシ自体を断熱効果の高いサッシに交換されることをオススメします。またサッシを断熱効果の高いものに変更した上で、室内の壁や天井を漆喰や板張りにすることで湿度を調整することで結露しにくくなります。気持ちのよい空間になりながら結露対策にもなるリフォームもオススメです。


ひと・すまい・くらし一級建築士事務所


ランキングに参加中。クリックして応援お願いします!

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「暮らしのアイデア(防犯・ニオイ・結露・騒音など)」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事