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別冊「バビル2世」マガジン

「バビル2世」のコミックス&アニメその他を中心に、オールドファンがあれこれ語ります。

「海のトリトン」についてもうちょっと

2008-10-07 20:05:01 | アニメ作品

え~、昨日「海のトリトン」について書きましたが、ちょっと補足します。

何年かぶりで再び全話を鑑賞した「海のトリトン」ですが、別に「嫌いになった」わけではございませぬ。
ただ、びっくりしたのは自分自身の気持ちです。

中坊の時に再放送で見て、それ以来ずっと大好きだった「海のトリトン」。
その後も、再放送のたびに律儀にしっかり見ていましたし、カセットテープに全話録音していました。もちろん、テレビ画面を写真に撮ったりしましたよ。
最終回のラストシーン近く、トリトンが髪をかき上げるシーンが特に好きでした。

ところが、ですよ。
もういい加減いいトシになったせいでしょうか。昨年スカパーで見たときは、もう痛々しくて、かわいそうで、号泣モノでございました・・・。

まず、両親の言葉に愕然!ということから始まり、最終回でオリハルコンの剣を失うくだりで涙腺が土砂降りです
たったひとつ、少年のよりどころであったオリハルコンの剣が永遠に失われてしまった・・・もう、彼にはよるべとなるものがない。それでも、トリトンは健気に髪をかき上げて、すっくと立ち上がる。
─そしてまた、少年は旅立つ。
か、カンベンしてください。たまりません

昔、このシーンがものすごくかっこいいと思っていたのに。
今や自分自身がすっかりいいトシになって、そろそろ次の世代に道を譲る時が迫っている状況の中で、その若い世代が辿るであろう困難な道が良くわかるからこそ、彼らの若さが痛々しいと感じてしまう。それほど自分は年をとっちゃったんだね、という感慨があるわけでね。
で、なおさら泣けてきちゃうんですな。

しかも、トリトンはバビル2世君よりさらに幼げでいたいけな感じだから、痛々しさも倍増でございます。
(さすがの小僧もトリトンにはかないませんぜ)

オリハルコンの剣を失った時、トリトンは少年から大人の男へと変容します。これをもって「海のトリトン」という神話は完全に終結するわけです。
(この後は、一家の当主としての所帯じみた話が展開する・・・多分)
続編の作りようもない、完膚なきまでのジ・エンド。

神話は永遠に続いて欲しい。主人公は無垢のドラゴンライダーのまま、永劫の時を生きて欲しい。
そんなこちらの思惑をも、容赦なく断ち切る最終回。

それがしみじみとわかってしまったから、やっぱりまたまた泣けちゃうわけでして。

嗚呼

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