ひとみしり草

文芸同好会「ひとみしり草」のページです。

童話「希望の王子」完結

2011-07-10 18:39:31 | お知らせ
すずきあずさが被災地で子供達に語って聞かせたお話が基になって生まれた、作者初の童話「希望の王子」が、2011年7月7日に完結した。

震災後の東北地方に2ヶ月に渡って、心療内科の看護師として被災地支援のために赴いたすずきは、様々な境遇にある子供達に接したという。
例えば1人の少女は母親を亡くして、自分が生き残ったことに罪悪感を抱いており、楽しいことがあってつい自分が笑ってしまったことにまた、罪悪感を重ねていた。
そんな少女にすずきは罪悪感を持つべきでないとは決して言わない。罪悪感すら、亡くなった母親と少女をつなぐ絆として、大切な気持ちであると話し、少女を抱きしめる様に接したという。

今回の作品は、直接大震災や津波のことを語っていない。すずきが見た現実があまりに圧倒的であり、例え童話の世界とはいえ、大自然の猛威を安易に克服する話を語れなかったからだ。結果的に童話世界での破滅は回避されたが、それは偶然の出来事によって回避されたのであり、主人公の王子が成し遂げたことではなかった。
ただ、王子がしたことは、どんな破滅的な状況でも希望を失わないこと。これこそがすずきが子供達に伝えたかったメッセージだった。

童話「希望の王子」連載開始

2011-06-26 07:00:00 | お知らせ
すずきあずさが被災地で子供達に語って聞かせたお話が童話「希望の王子」になって、2011年6月18日から連載されている。

大洪水が国を襲い、国民のほとんどが年若い王子の住む城に避難してくる。このまま雨水が溜まり続けたら、城も無事ではすまない。王子は溜まった水を抜くために船を作らせるが、その船の推進力は乗組員の意志の力だという。

リック連作、連載スタート!

2011-02-25 15:50:48 | お知らせ
すずきあずさは、大好きなタカハシ先輩が卒業したのち付き合うが、心のすれ違いから半年足らずで別れてしまう。それが原因で摂食障害になり、学校も高校3年の2学期から休んでいる。
心配した家族は、柴犬の子犬リックをもらってきて、あずさにも面倒を見させるが・・・。

小説「On The Road」のヒロインすずきあずさが、自らの高校時代以降を描くリック連作が2011年2月21日よりはじまりました。連作その1は、「リック/Azusa met Rick」です。

「コージはあずさを愛している/Koji Loves Azusa」完結とその後の物語連載公開

2010-08-08 07:00:00 | お知らせ
「On The Road Part2」である本作が2010年8月6日に完結した。
コージとあずさの初めての一泊旅行は、二人の視点が交代しながら描かれ、よりビビットに読者の前に展開された。
7年ぶりに再会して再び付き合い出した2人は、この小旅行で2人の間の距離を縮めた。

愛する人にあなたはどうしたいのか?

古いが決して廃れないテーマがさりげなく語られ、二人はお互いをお互いに刻み込んだ。
もし、未読の読者がいるなら、一読をお勧めしたい。青春の息吹を感じられるであろう。

また、一泊旅行のその後について、Part3として「翌日/The Day After We Loved」の連載が本日8月8日から公開される。