牙狼#20「生命」感想続き。邪美ちゃんの死の意味。など……
※鋼牙さんの闘う理由
今回の鋼牙さんは、あまりにも「カオルちゃんを守りたい」というのを前面に押し出してるので、ただひたすらそのために闘ってるのかと思ってましたが、今日ビデオを見直していて、もうひとつ別の面もあるのに気がつきました。
冒頭の、鋼牙さんが紅蓮の森へと旅立つシーン。魔戒法師亡き今は無理だと止めるゴンザさんに対して鋼牙さんが言うセリフは、「俺はあいつを救いたい」ではなくて、「俺はもう誰も失いたくない!」でした。
小さいころに父を目前で殺され、しかもそれが半分は自分のためであるというトラウマを抱えている鋼牙さんが、立派に成長して牙狼となった今になって再び、目の前で幼馴染みの邪美ちゃんを失ってしまった。
それはどれほど大きいものだったことか。
もしかしたら。あくまでもしかしたらですが、もしも邪美ちゃんの死がなかったら、圧倒的に強いグラウリュウさん相手にあれほどまでに迷いなく捨て身で戦うことはできなかったかもしれないのではないでしょうか。
そう考えると邪美ちゃんがたった2話ですが、鋼牙さんとの深いつながりを暗示するキャラクターとして登場し(大体、幼馴染みって半分家族みたいなものですしね)、鋼牙さんの目の前で、鋼牙さんの名を呼びながら、悲惨な死をとげたということがまた別の意味を持ってくるような気がします。
今回は鋼牙さんに助けてほしいと手を差し伸べている、その人を助けられなかったわけですから、お父さんのときよりもトラウマ度高いかも。
邪美ちゃんも気の毒だったけど、鋼牙さんもとことんかわいそうな人だ(涙)
最後には何とか幸せになってもらいたい
※鋼牙さんとカオルちゃん
と言いつつも、私には、この2人がうまく行って終わりな感じがしないのはなぜだろう?
自分でもよくわからなくていたのですが、見直していて気づきました。
『水槽』のころまでは、カオルちゃん→鋼牙さんというベクトルをうっすらとではありますが、確かに感じていたんです。
でも、18話以降には、それが全く感じられないんです。
あるのは、鋼牙さん→カオルちゃんというベクトルばかり。
カオルちゃんが鋼牙さんへ笑顔を向けるのは、あくまで自分を救ってくれる人、自分の絵を好きでいてくれる人だから、という理由のような気がしてしかたがない。
予告で肩を抱き寄せられるカオルちゃんも微妙な感じだったし。
ただ、もしかしたら、この先カオルちゃんの心境が変わってくるエピソードがあるのかもしれません。
あと数話ですが、今回の零くんの突然のいい人っぷりも、30分番組らしい割り切りで細かい説明を省いてまとめてましたし、いきなりドカンとカオルちゃんもそっちの方向へと移る可能性は0ではないですよね。
※ちなみに……
あの森の中での鋼牙さんとカオルちゃんの別れのシーン。
「きっとだよ」というカオルちゃんのセリフ。
もちろんカオルちゃんが何を言っても鋼牙さんの意志は変わらなかっただろうと思います。
でもやっぱりもうちょっと違う言葉が聞きたかったな。(恋愛抜きにしてもね)
騎士とお姫さまという構図的には正しい言葉なのかもしれないけれど、自分のためだけに命をかけるという騎士に対して、「きっとだよ」と言って危険な場所へと送り出すお姫さまの心境は私にはいまいちわかりません。
そりゃあ、騎士はその一言のために頑張っちゃうんだろうけど。でも。
一人の人間としてお姫さまも、せめてそこに一片の迷いは持っていてもらいたいなあ。
ただ、ここで、これはあくまで鋼牙さんの物語であって、カオルちゃんはその鋼牙さんの守るべきものとしての記号にすぎないんだと考えると、あのセリフも「アリ」になっちゃうんですよね。
まあ、結局そういうことなんでしょうか……
(これを言ったら身もふたもないか)
※鋼牙さんの闘う理由
今回の鋼牙さんは、あまりにも「カオルちゃんを守りたい」というのを前面に押し出してるので、ただひたすらそのために闘ってるのかと思ってましたが、今日ビデオを見直していて、もうひとつ別の面もあるのに気がつきました。
冒頭の、鋼牙さんが紅蓮の森へと旅立つシーン。魔戒法師亡き今は無理だと止めるゴンザさんに対して鋼牙さんが言うセリフは、「俺はあいつを救いたい」ではなくて、「俺はもう誰も失いたくない!」でした。
小さいころに父を目前で殺され、しかもそれが半分は自分のためであるというトラウマを抱えている鋼牙さんが、立派に成長して牙狼となった今になって再び、目の前で幼馴染みの邪美ちゃんを失ってしまった。
それはどれほど大きいものだったことか。
もしかしたら。あくまでもしかしたらですが、もしも邪美ちゃんの死がなかったら、圧倒的に強いグラウリュウさん相手にあれほどまでに迷いなく捨て身で戦うことはできなかったかもしれないのではないでしょうか。
そう考えると邪美ちゃんがたった2話ですが、鋼牙さんとの深いつながりを暗示するキャラクターとして登場し(大体、幼馴染みって半分家族みたいなものですしね)、鋼牙さんの目の前で、鋼牙さんの名を呼びながら、悲惨な死をとげたということがまた別の意味を持ってくるような気がします。
今回は鋼牙さんに助けてほしいと手を差し伸べている、その人を助けられなかったわけですから、お父さんのときよりもトラウマ度高いかも。
邪美ちゃんも気の毒だったけど、鋼牙さんもとことんかわいそうな人だ(涙)
最後には何とか幸せになってもらいたい
※鋼牙さんとカオルちゃん
と言いつつも、私には、この2人がうまく行って終わりな感じがしないのはなぜだろう?
自分でもよくわからなくていたのですが、見直していて気づきました。
『水槽』のころまでは、カオルちゃん→鋼牙さんというベクトルをうっすらとではありますが、確かに感じていたんです。
でも、18話以降には、それが全く感じられないんです。
あるのは、鋼牙さん→カオルちゃんというベクトルばかり。
カオルちゃんが鋼牙さんへ笑顔を向けるのは、あくまで自分を救ってくれる人、自分の絵を好きでいてくれる人だから、という理由のような気がしてしかたがない。
予告で肩を抱き寄せられるカオルちゃんも微妙な感じだったし。
ただ、もしかしたら、この先カオルちゃんの心境が変わってくるエピソードがあるのかもしれません。
あと数話ですが、今回の零くんの突然のいい人っぷりも、30分番組らしい割り切りで細かい説明を省いてまとめてましたし、いきなりドカンとカオルちゃんもそっちの方向へと移る可能性は0ではないですよね。
※ちなみに……
あの森の中での鋼牙さんとカオルちゃんの別れのシーン。
「きっとだよ」というカオルちゃんのセリフ。
もちろんカオルちゃんが何を言っても鋼牙さんの意志は変わらなかっただろうと思います。
でもやっぱりもうちょっと違う言葉が聞きたかったな。(恋愛抜きにしてもね)
騎士とお姫さまという構図的には正しい言葉なのかもしれないけれど、自分のためだけに命をかけるという騎士に対して、「きっとだよ」と言って危険な場所へと送り出すお姫さまの心境は私にはいまいちわかりません。
そりゃあ、騎士はその一言のために頑張っちゃうんだろうけど。でも。
一人の人間としてお姫さまも、せめてそこに一片の迷いは持っていてもらいたいなあ。
ただ、ここで、これはあくまで鋼牙さんの物語であって、カオルちゃんはその鋼牙さんの守るべきものとしての記号にすぎないんだと考えると、あのセリフも「アリ」になっちゃうんですよね。
まあ、結局そういうことなんでしょうか……
(これを言ったら身もふたもないか)