えるらぴす

各種感想や雑文など
~小西遼生さん、松坂桃李さんの話題などなど~

牙狼#20 感想続き1

2006-02-27 | 牙狼
牙狼#20「生命」感想続き。邪美ちゃんの死の意味。など……


※鋼牙さんの闘う理由

 今回の鋼牙さんは、あまりにも「カオルちゃんを守りたい」というのを前面に押し出してるので、ただひたすらそのために闘ってるのかと思ってましたが、今日ビデオを見直していて、もうひとつ別の面もあるのに気がつきました。

 冒頭の、鋼牙さんが紅蓮の森へと旅立つシーン。魔戒法師亡き今は無理だと止めるゴンザさんに対して鋼牙さんが言うセリフは、「俺はあいつを救いたい」ではなくて、「俺はもう誰も失いたくない!」でした。

 小さいころに父を目前で殺され、しかもそれが半分は自分のためであるというトラウマを抱えている鋼牙さんが、立派に成長して牙狼となった今になって再び、目の前で幼馴染みの邪美ちゃんを失ってしまった。
 それはどれほど大きいものだったことか。

 もしかしたら。あくまでもしかしたらですが、もしも邪美ちゃんの死がなかったら、圧倒的に強いグラウリュウさん相手にあれほどまでに迷いなく捨て身で戦うことはできなかったかもしれないのではないでしょうか。

 そう考えると邪美ちゃんがたった2話ですが、鋼牙さんとの深いつながりを暗示するキャラクターとして登場し(大体、幼馴染みって半分家族みたいなものですしね)、鋼牙さんの目の前で、鋼牙さんの名を呼びながら、悲惨な死をとげたということがまた別の意味を持ってくるような気がします。

 今回は鋼牙さんに助けてほしいと手を差し伸べている、その人を助けられなかったわけですから、お父さんのときよりもトラウマ度高いかも。
 邪美ちゃんも気の毒だったけど、鋼牙さんもとことんかわいそうな人だ(涙)
 最後には何とか幸せになってもらいたい



※鋼牙さんとカオルちゃん

 と言いつつも、私には、この2人がうまく行って終わりな感じがしないのはなぜだろう?
 自分でもよくわからなくていたのですが、見直していて気づきました。

 『水槽』のころまでは、カオルちゃん→鋼牙さんというベクトルをうっすらとではありますが、確かに感じていたんです。
 でも、18話以降には、それが全く感じられないんです。
 あるのは、鋼牙さん→カオルちゃんというベクトルばかり。

 カオルちゃんが鋼牙さんへ笑顔を向けるのは、あくまで自分を救ってくれる人、自分の絵を好きでいてくれる人だから、という理由のような気がしてしかたがない。
 予告で肩を抱き寄せられるカオルちゃんも微妙な感じだったし。

 ただ、もしかしたら、この先カオルちゃんの心境が変わってくるエピソードがあるのかもしれません。
 あと数話ですが、今回の零くんの突然のいい人っぷりも、30分番組らしい割り切りで細かい説明を省いてまとめてましたし、いきなりドカンとカオルちゃんもそっちの方向へと移る可能性は0ではないですよね。


※ちなみに……

 あの森の中での鋼牙さんとカオルちゃんの別れのシーン。
 「きっとだよ」というカオルちゃんのセリフ。
 もちろんカオルちゃんが何を言っても鋼牙さんの意志は変わらなかっただろうと思います。
 でもやっぱりもうちょっと違う言葉が聞きたかったな。(恋愛抜きにしてもね)

 騎士とお姫さまという構図的には正しい言葉なのかもしれないけれど、自分のためだけに命をかけるという騎士に対して、「きっとだよ」と言って危険な場所へと送り出すお姫さまの心境は私にはいまいちわかりません。
 そりゃあ、騎士はその一言のために頑張っちゃうんだろうけど。でも。
 一人の人間としてお姫さまも、せめてそこに一片の迷いは持っていてもらいたいなあ。

 ただ、ここで、これはあくまで鋼牙さんの物語であって、カオルちゃんはその鋼牙さんの守るべきものとしての記号にすぎないんだと考えると、あのセリフも「アリ」になっちゃうんですよね。
 まあ、結局そういうことなんでしょうか……
 (これを言ったら身もふたもないか
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牙狼#20「生命」

2006-02-25 | 牙狼
初見での感想です。思いつくままに脈絡なく並べてます。
書かないと眠れそうにないんで


※紅蓮の森でのバトル
 門番さんがいたり、道案内の少女たちが出てきたり、どこのRPG?って感じでしたが、(何か元ネタがあるんでしたっけか)ヴァランカスの実を守る竜の正体がなかなかいい感じ。

 ああいう生体っぽいメカを、この森に配置するセンスは好きだなあ。ブラウリュウさんは、なかなか渋くていい声でした。鋼牙さんと戦闘中も、負けて非実体化するときにもあくまで淡々と語り続けているのがとても印象的。

 それとは対照的に力いっぱい恥ずかしいことを叫びまくってた鋼牙さんは、やっぱり内面は暑苦しい人です(誉めてます)。
 そんなにカオルちゃんが大事なんだね。そうかそうか


※馬
 今回のアクションのメインは変身後でしたね!
 馬、来ましたよ、馬!

 赤いタテガミが美しいです。
 いつもの夜の街中ではなくて、真昼間の野原(ちょっと違うけど)を駆け抜ける轟天と牙狼の姿もなかなか絵になります。
 っていうか、いつもよりむしろ自然?

 牙狼は、毎回いろいろな趣向で攻めてきますねえ。
 先週の重厚なアクションとは全然違う格好よさを堪能しました。


※案外(?)実力あるんだザルバさん
 鋼牙さんと再会を誓って別れるシーン、まさにお互いを信頼しあっている旧知の友同士という感じでした。

 ふらつくカオルちゃんの道案内をするだけでなく、自らホラーを倒しちゃったり、大活躍です。
 カオルちゃんが生きるための戦いを、カオルちゃんと、鋼牙さんと、ザルバさん、それぞれがそれぞれの立場で必死に戦い抜くというなかなかドラマティックな展開は結構感動的でした。
 ここで最終回でもいいような気すらしましたよ、ほんと。
 

※突然あらわれた零くん
 これまで鋼牙さんを狙ったりあれこれしてたことはスパッと忘れて、本物の敵と戦うためには、鋼牙さんの力が必要だ、とか何とか言ってますよ、この人!

 まあ、共闘してくれるのはいいんだけど、あまりに変わり身早すぎじゃないかい?
 先週あわやってとこだったのについては、一言もなしなの?
 まあ、鋼牙さんは気にしてないようだからいいのかな……


※そして次回予告
 鋼牙さんが銃持ってましたよ!
 びっくり。
 そしてあれは、トーマスじゃないですか!(違うか)

 でもでも。
 実は一番気になったのは、3人で一緒に写真撮っちゃったり、カオルちゃんの肩に手を回したりしてる鋼牙さんのにやけた姿でした。
 いやね。これが最終回ならいいのですよ。
 でも、まだあと何話かあるじゃないですか。
 その割りに、何だかみんななごやかすぎる気がしてしまうのです。
 鋼牙さんの幸せな時期はここまで、なんてことにならないといいんだけど……
 ほんと、頼むよ。 
 


 やっぱり牙狼は最後まで気を抜けない番組ですね。
 カオルちゃんの浄化も済んだというのに、早くも来週が気になって仕方ありません。
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牙狼#19 感想続き3

2006-02-21 | 牙狼
牙狼第19話「黒炎」感想続き。重箱の隅的細かい突っ込み、あれこれ。

ランダムにいきます。


※コダマの実力
 演じている人の力でいったら、そりゃあもう他の生身の役者さんとは段違いなわけで、きれいで迫力満点なアクションを見せてくれるコダマですが、このお話の設定的にはどのくらいの強さなのか。

 以前零くんもあっさり押さえつけられていましたし、今回の鋼牙さんとの戦いっぷりを見ても、やはり変身前の魔戒騎士よりもはるかに高い実力の持ち主ということが言えますね。

 ただ、気になったのは、鋼牙さんが変身しようとしたのを見てハッとする様子を見せたこと。そのまま変身阻止に成功してしまいましたから、結局はわからないのですが、おそらく変身した鋼牙さんならもう少し闘えていたのではないかと思われます。かと言って、圧倒的な差がつくような気もしないので、恐らくはコダマ≒牙狼≒銀狼ぐらいな実力レベルなんではないでしょうか。


※コダマの正体
 番犬たちの一人が(見分けついてません)、忠実に去っていくコダマを見て、「いい子ね」と言っていました。

 それでひらめいたんですが!
 もしかして、コダマって、結構重要人物なんてことはない??
 記憶を失った誰かさんとか。
 
 でも、よく考えたら、これにはまりそうな人はバラゴしかいないんですよね。ただ、バラゴがコダマっていうのはやっぱりちょっと無理がありそう。

 うーん、残念。我ながらいい発想(妄想)だと思ったんだけど、これは失敗。


※鋼牙さんと零
 さて。
 強引に話を戻して重箱の隅。

 今回いきなり零くんのことを「零」と呼んで、私みたいにどっぷり物語世界につかってる視聴者を驚かせてくれた鋼牙さんですが、どうにも違和感があったのは、共闘シーン。

 いきなりピンチの零くん=ZEROを「ゼロ!」と呼ぶんですね。牙狼のめざすヒーロー番組としての立ち位置はその辺なのかと妙に感じ入ってしまいました。
 ドラマ的には、やっぱりあそこはせめて「零!」と呼んで欲しかったかな。

 (かつて某超人ものの特撮番組で同じようなことがあったとき、視聴しながらふと我に帰ったのを思い出しました。ま、あくまでちょっと違和感があった、というぐらいなんですけどね)


※零くんの叫び
 これはね。
 本当にどうでもいいことなんですよ。
 本当にどうでもいいことなんだけど、とっても気になるの。

 気を失った鋼牙さんにとどめを刺しそこなって、雄叫びをあげる零くんのその雄叫びなんですが。

 節がついてますよね?

 あれが非常に気になるんですが。
 もしも私に絶対音感があったら、譜面に起こしてみたい。

 

※最近の鋼牙さん
 第1話を見たのは、無料配信が初めての私ですが、鋼牙さん、随分雰囲気変わりましたよね。
 設定的には3カ月ちょっと。
 でもなんか一気に男っぽくなったというか、精悍になったというか。

 勝手なことを書かせてもらうなら、1話の鋼牙さんはともすると少女マンガに出てきてもおかしくないような王子様風、でも最近の鋼牙さんは少年漫画の主人公風という感じ。

 コダマの喉に蹴りをくらわせるシーンの気合の入った「うぉおおおー」なんか、すごい迫力です。
 殺陣も軸がふらつかなくなってて、格好良さ度アップしてるし。

 (現実的なことを言えば、演じている小西大樹さんは別に元々アクション畑の人、というわけではないですから、きつい撮影で頑張ってるうちに顔が変わってきたのでしょうね)

 鋼牙さんは女性から見ても(もちろん)素敵ですが、男性のファンも、もしかしたらそれ以上に多いんじゃないかな。

 でも、どう転んでもあと6話しか見られないのは寂しいですね。
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牙狼#19 感想続き2

2006-02-20 | 牙狼
<牙狼―GARO―#19「黒炎」感想続き2>

例によって妄想込みで!

●19話はいろいろな意味で鋼牙さんの背中が印象的な回でもありましたね。
 3つほど挙げてみます。

※シーン1
 冒頭から始まったVS零戦。
 このパートで私が一番かっこいいと思ってしまったのは、零くんに手首を狙われ取り落としそうになった剣を左手で握り直し、背中を向けたまま、切りかかってくる零くんの剣を受けとめてはね返して、振り向きざまに突き刺すところでした。
 回し蹴りの醍醐味が、敵に一瞬背を向けるところにあるように、零くんに背中を向けた体勢から一気に攻めに転ずる鋼牙さん。格好いいっす。
 零の方としてみれば、ここがチャンスだ!と思って攻めにきたところに逆にスキが生まれてしまったという感じなのかな。

 ちなみに、ここでは2人の闘い方も個性がはっきり出ていて面白かったですね。
 倒れた相手が立ち上がるのを待って正面から切り込んで行く攻撃が多い鋼牙さんと、甲冑の隙間(膝の関節とか、手首とか)を躊躇なく攻めて有利な体勢に持っていく零くん。
 ついに、ってところでとどめを刺せない鋼牙さんと、微妙に迷いを持ちながらも邪美が止めなければ……な零くん。

 本当に密度濃いなあ。


※シーン2
 鋼牙さんのもろ肌脱ぎ状態で背中の傷が露わになるあのシーンも超印象的でした。
 ざっくりと走る傷の痕にもハッとさせられたし、邪美ちゃんが頬を寄せる場面には思わずドキドキしちゃったよ。
 でも、邪美ちゃんは意味深なことを言っていましたね。
 「懐かしいね。覚えてるよ」って。
 昔の傷なんですね。どういう経緯でついたものなのかな?
 もしかしたらこれも何かの伏線だったり???


※シーン3
 そして、私が一番印象に残ったのは、邪美ちゃんに必死でお願いする鋼牙さんの背中でした。
 目を見ながら訴えるというのは案外スキルが要ります。
 プライド高くて超無器用な鋼牙さんにはあまりに難しい。

 その前に(シーン2で)、そういうことにはトンと鈍感な鋼牙さんでも気づいたんですよね。邪美ちゃんの想い。
 で、鋼牙さんは邪美ちゃんのことも大切なんだね。
 そんな複雑なシチュエーションでどんな顔をして頼んだらいいのかわからないから必死で背中で訴える。

 あの無愛想で、口下手で、プライドもめちゃくちゃ高い、魔戒騎士の鋼牙さんが、邪美ちゃんの前でだけありのままの本音を明かしてみせるこの場面。ほだされない女なんていないことでしょう。いや、ほんとに。
 ものすごく良いシーンでした。


●必死な鋼牙さん
 そういえば、今回は必死な鋼牙さんの叫びがたくさん見られた回でもありましたね。このシーンもそうですが、邪美ちゃんが死んだシーンでのコダマへの怒りの叫び、そして、零くんへの「俺たちは魔戒騎士じゃないのかっ!」という叫び。第1回のクールで汗をかかないロボットみたいな鋼牙さんとは微妙にキャラが変わってきてる気もしたり。
 いや、クールな外見だけど、実は内面は超暑苦しいのが鋼牙さんだから、変わってるわけではないのかな。

 ただね、零くんに叫ぶシーンは、妙にお目々キラキラな鋼牙さんで、燃えるシーンのはずが、思わずハッと我に返ってしまいました。
 あれ、確かに目にお星様入ってるよね? 演出なんですか? だとしたらどういう……??  いや……まあ……いいんですが……
 

●魔戒法師はなぜ殺されたか。
 今回のお話で退場しちゃったので邪美ちゃん絡みでもうひとつ。
 実は、私にはもうひとつ気になっていることがあります。
 それはなぜアモン法師が殺されたか、ということなんです。
 そのあと恐らく唯一の弟子(そして最後の魔戒法師?)である邪美ちゃんまで殺されてしまって、鋼牙の様子から推測して、魔戒法師はもういなくなってしまったようです。
 
 18話の邪美ちゃんの話からすると、アモン法師を殺したのは黒騎士らしいです。ここまで全く姿を見せなかった黒騎士が、わざわざ自分の手で魔戒法師を殺したのはなぜなんでしょう。
 もしかしたら、殺さなければいけない理由があったんではないでしょうか。魔戒法師だけが黒騎士の存在を脅かす何かの切り札を持ち得ていたとか。

 次回、第20話で、鋼牙さんは魔戒法師の手助けが必要なはずの紅蓮の森へ単独で入っていきます。
 もしかしたら、これによって鋼牙さんは黒騎士と闘うことのできる何かを(何かの技なのか、それとも能力なのか、はたまた特殊な武器かも??)手に入れるのではないかしら。
 
 なあんて妄想してみました。
 さて、実際はどうなんでしょう。



 ちなみに。
 次回予告を見て思わず「オズの魔法使い」を思い出しました
 空も飛んでたし、今回とは別の意味で「ファンタジー」って感じでしたよね?
 重い話の合い間に「遊戯」のような軽いノリのお話を入れてみたりと、そんなバラエティーに富んだ構成も牙狼の魅力のひとつですね。
 ほんと、来週も楽しみです。
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牙狼#19 感想続き1

2006-02-18 | 牙狼
<牙狼―GARO― 第19話「黒炎」感想続き その1>
(#記事タイトル、全面的に修正しました。あと誤字訂正しました)

さて。
ビデオ録画を忘れて又々テレビの前で沈没したものの、1時過ぎに目が覚めたおかげですっきり絶好調、夜更かし中の私です。
全然書き足りないので、感想続き第1弾いきます。
妄想かなり入ってますが。


*鋼牙さんと零くん ラスト(?)マジバトル

 前週の鋼牙さんピンチ? と思わせるカットをはさんでずっと続いていたマジバトル。迫力ありました。

 振り返ってみれば前週分では、木と木の間を飛びまわったり、あまり甲冑の重さを感じさせない闘いが中心でしたが、今回はガラッと変わって、甲冑での殴りあいなど思わず辟易とさせられるほどの重みのある闘いが満載でした。
 辟易と書きましたが、おそらく視聴者が男性なら純粋にかなりノリノリで見られたのではないでしょうか。とは言え、私だってノリノリで見ていたし、決してけなしているわけではないんです。ただ、あのズシンズシンに胸が痛くなってしまったのです。それほど迫力のある戦闘シーンでした。

 そして、そんな闘いを繰りひろげている2人の頭上では、2人の剣同士も戦っていました。最初は、「これ、何のネタ?」なんて思ってしまったんですが、よく考えたら、魔戒騎士の剣は精神によってコントロールすることのできるソウルメタル製です。
 つまり、地上でガチンコバトルしつつ、精神を集中させることで剣を操って上空でも戦っていたわけで、限られた変身可能時間を目いっぱい使って、全身全霊での闘いを繰りひろげていたということなんですね。

 そこにさらに生身の2人の画像まで織りこんで、密度の濃いこと、濃いこと。(イメージ映像中でもコートが翻っているのには思わず笑いましたが)
 さんざん闘ったあと、鋼牙さんがとどめを刺すことができずに、結果、形勢逆転を許し、変身の解けた鋼牙さんを零くんが殺そうとするまでの展開も、ただのバトルシーンではないドラマ性があって、堪能しました。


※邪美ちゃんの最後とカオルちゃん

 邪美ちゃんは息を飲みながら2人の闘いを見ていました。頼まれていたカオルちゃんは既にどこかに避難させたと推測されます。
 何度も訪れた鋼牙さんのピンチに手を出さなかったのは、鋼牙さんが形勢逆転をするはずと信じていた、とかいうよりも、どうやら、変身した魔戒騎士の力には太刀打ちできないからのようです。
 あの呪文での跳ね返しも、旗での目くらましも人間体の零くんだからこそ効いたのでしょう。

 と考えると、先週、邪美ちゃんと闘った鋼牙さんはついに牙狼にはなりませんでしたから、最後には本気になって邪美ちゃんを圧倒したのかと思っていましたが、そうではなかったことになりますね。最後まで全然本気で戦わなかったんですね。とことんやさしい人だ。

 それにしても邪美ちゃんはかわいそうでした。
 最後に、鋼牙さんに魔戒法師が邪美ちゃんのことを誉めていたと教えられた邪美ちゃんはうれしそうでした。それが最後になっちゃったんだけど、唯一これは良かった点でしたね。

  鋼牙さんへの報われない想いを秘めながら、あくまでプライド高かった邪美ちゃん。
 カオルちゃんにももっときつい言い方するんじゃないかと思ったけど、ちょこっと軽いジャブ程度で、首の傷も治してあげてたし、鋼牙の想いも代弁してあげて。
 それなのにあの最後


 実は私、ここにいたって、カオルちゃんに感情移入できなくなってきているんですよね。確かにいろいろな人に裏切られたり、死を目前にしていることを知ってしまったりしてショックなのはわかるけれど、傷付いた鋼牙さんに一顧もくれないっていうのはどうなんだろう。
 最初はもしかしたら気づかなかっただけかもしれないけれど、2回めにはちゃんと見てるよね。ほんの一言だけでも鋼牙さんを心配する言葉を言ってほしかったなあ。

「え、鋼牙?」「鋼牙は大丈夫だよ。ちゃんと手当したからね」で、ホッとしてから、ハッと自分の運命を思い出して八つ当たりしつつ駆け出していくとか。

 カオルちゃんは一生懸命なのはいいけれど、周りが全然見えてない人だよね。第1話のときにも、血を浴びる云々の前に、身近にホラーがいて、もしかしたら自分が殺されていたのかもしれない(というか間違いなくそうでしょう)というのに、鋼牙さんにくってかかってるし、第17話で鋼牙さんに言われるままに絵を描くところでも、鋼牙さんがなぜ急にそんなことを言い出したのか、鋼牙さんに好意を持ち始めているのならなおさら気になると思うんだけど。
 餌とかそういう意味ではなく、ね。好意を持った人間の気持ちが気になるのは自然なことでしょう? でもそういうのが全然ないカオルちゃんはものすごく自己中な人か、ものすごく子どもなのか、どっちかに見えてしまうんです。

 今度のエピソード以降、少しは成長した一面を見せてくれるんでしょうか。
 邪美ちゃんの最後の台詞は、(鋼牙の守るべきもの=カオルちゃんを)ちゃんと守ってやれと言うものでした。
 鋼牙さんの惚れた人なんだし、カオルちゃんにはこれからぜひとも頑張っていいとこ見せてほしいと願っています。
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牙狼#19「黒炎」

2006-02-18 | 牙狼
せ、切ない……
邪美ちゃん、きっとお亡くなりになるだろうとは思ってましたが、あれは切ない。
前回、ちょっとカッコイイとか思ってしまったの取り消すよ、コダマ。後ろからあれはないだろ。ううう。戦闘中に髪直したりしてたけど、その悪役っぷりがいいなんて思ってやらないからねっ。


ともかく気を取り直して。
鋼牙さんvs零くん。前回の引きからの続き。牙狼では主人公の鋼牙さんの強さとかヒーローっぷりは絶対で、徹底的にやってくれるので、前回ラストのピンチは自力で切り抜け、そのあと邪美ちゃんが助けるんだろうな、と思ってましたが、まさかここまでやってくれるとは。

鋼牙さんはやっぱり強いです。
そしてやっぱり、零くんにとどめは刺せませんでした。
その甘さが逆に本当のピンチを招いてしまって邪美ちゃんの助けを借りることになるわけですが、これでようやく零くんも目が覚めるようです。

鋼牙さんとは別の意味で甘い零くん。
若さなんでしょうか、番犬たちの発言とか、あれこれ簡単に信じすぎです。
誤解してた相手が鋼牙さんじゃなく、もっと普通の強さの魔戒騎士だったら取り返しのつかないことになってたかもしれないんだから、全く。


そのあといきなり、鋼牙さんが零くんのことを「零」と呼んだのにはびっくりしましたが(そう言えば零くんが魔戒騎士の系譜に載っていないことを調べていたし、本来の名前はともかく、「零」という名前は知ってるんですよね)、とりあえずこれで共闘へ、ということになるんでしょうか。
ま、雨降って地固まる、というやつですね。
2人の関係についてはいったん収束してよかった、よかった。


さて、いよいよラスボス登場ですか。
番犬たちの謎も明かされつつありますが、黒炎の騎士の正体はやっぱりあの方なんでしょうか? 今日は思いっきりそれっぽい画像が入ってましたよね?

しかし、この黒いの、めちゃくちゃ強そうです。
今のままだと、鋼牙さんと零くんが共闘したとしても歯が立たないこと間違いなしです。
一体どうやって闘うことになるのか、先が気になります。




次週、鋼牙さんはついに『紅蓮の森』へひとりで入っていくようですね。本当は魔戒法師の手助けが必要な場所のようですが、一体どんなところなのでしょうか。
ゴンザさんはカオルちゃんに、絶対大丈夫みたいなこと言ってましたが、そんな安請け合いしていいもんなんですか?
いや、そうでないとカオルちゃんは立ち直れないだろうから、そう言って励ますのはありなのかな。
やっぱり来週も見逃せません!
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牙狼#18 感想続き

2006-02-17 | 牙狼
<牙狼―GARO― 第18話「界符」感想続き その1>


書き足りなかったのでもう少し追加。
妄想かなり入ってます。


※邪美ちゃんの強さの秘密

 旗を翻し、きれいな生足を見せつつ、華麗な戦いっぷりを見せてくれた邪美ちゃん。公式ファンサイトの雨宮さんの書き込みによれば、邪美ちゃんは鋼牙さんよりも、3、4歳上で、2人が遊んだのは鋼牙さんが11歳ぐらいのころ、ということですから、バルチェスをしたのは、鋼牙さん11歳、邪美ちゃん15歳ごろということになります。

 はっきり言って15歳の女の子と言ったら、もうほぼ「女」です。11歳の男の子なんて普通に子どもとしか思えていなかったことでしょう。
 なのに、勝負では勝ちを譲られる。
 どんなに頑張ったところで、「子ども」な鋼牙さんのやることなんて見え見えだったでしょうし、どう見ても気の弱いタイプとは思えない邪美ちゃんは、かなりむかついたことでしょう。
 でも一方で鋼牙さんは、父親を失ったかわいそうな子どもでした。
 すでに大人だった邪美ちゃんは、そんな子どもに対して本気で怒ることはできなかったのではないかと思います。
 手に職をつけてプライド高く生きていこうとし始めたばかりの邪美ちゃんは、そんなふがいない自分と決別すべく、一生懸命に鍛えたに違いありません。

 本来は魔道具職人であり、自ら戦う立場ではないはずの邪美ちゃんが、なぜ大の大人の鋼牙さんを(手加減してくれてるとは言え)投げ飛ばしたりできたのか。
 そこにはこんな理由があったのかも。と妄想してみました。



※邪美ちゃんと鋼牙さん

 戦闘能力を比べると、邪美ちゃんと鋼牙さんの力の差は歴然です。
 さんざん苦戦したはずの鋼牙さんが、零くんの挑発に乗ろうとした邪美ちゃんを即座に「お前には無理だ」と一喝し、邪美ちゃんも素直にそれに従ったことから見ても、鋼牙さんが手加減していなければ勝負にはならなかったことを二人とも知っているとわかります。

 次回予告では、コダマ相手に鋼牙さんがやられまくってました。(鋼牙さんはこんな姿でも格好いいんですよ
 では、そんなに強いコダマから邪美ちゃんが箱を盗んで逃走することができたのはなぜか。

 邪美ちゃんが使うのは、旗と筆(呪文というべき?)。
 筆は攻撃にも使えますし、旗も相手の攻撃を受け止めてはねかえすことで攻撃できますが、どちらも基本は防御の術のようです。基本は攻めな鋼牙さんとは全然違うタイプなんです。

 こういうキャラは、攻撃タイプの人と組んでバックアップに回ると力が効率よく生かせるような気がします。
 つまり攻撃タイプのポケモン……、じゃなかった、鋼牙さんと、守備タイプの邪美ちゃんはいいコンビになったのではないかと思うわけです。

 2人でパーティーを組むのもアレなので、もうひとり、例えば零くんを加えた3人組で、番犬たち(orラスボス)と闘うなんていかにも面白そうです。


 それと、鋼牙さんが邪美ちゃんを押し倒す(ちょっと違うか)シーンでは思わずどきどきしてしまいましたが、もしもカオルちゃんというヒロインがいなかったら、あれはもう………なシチュエーションですよね。
 そういうパターンも見てみたかったな、と、ちょっと思ってしまいました。

 カオルちゃん、ごめんね
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はまってます

2006-02-16 | 牙狼
カテゴリーに「牙狼」を追加しました。

牙狼。初めて見たのは5話でした。
面白いって噂だし、一度見てみるかとチャンネル合わせました。
今から考えると面白さのクオリティーではいまいちだった回で、鋼牙のアクションも少なめの回だったのに、初牙狼だった私には十分面白くて来週からはちゃんと見ようと決意しました。
でも問題は放映時間。
私の住む関東地区では、金曜夜25:30からのオンエアです。
今のビデオとは相性悪いらしく、何度も録画を失敗しているため、本当に見たい番組は始まったところで録画ボタンを「手動で」押さないとダメ。
なのに、本来宵っ張りなはずの私が金曜の夜だけはなぜかなかなか起きていられない(涙)。
とてもいい話だったらしい第16話「赤酒」も、15話で予告を見たときから楽しみにしてたのに、テレビの前で沈没。ハッと気がついたら2時10分!
終わったばっかじゃん!!!!



歯を磨きながら情けなくて暗ーくなってました。
いや、本当に涙出ましたよ。1粒ぐらい。マジで。


ちなみに今回の第18話も、実は危なかった私。
息子が寝てから決意を胸にビデオを手にしました。
少しでもやばそうなら、下のいずれかの作戦決行です。

作戦その1)ビデオを3倍速でセットし、ベタで録る。
  利点……夜8時に録画ボタンを押せばいいから安心。
  問題点……画質悪い。できればやっぱり標準速で録画したい。

作戦その2)ビデオを標準速でセットし、ベタで録る。
  利点……12時にボタンを押したら、安心して眠れる。
  問題点……12時まで起きているというのは本当に絶対大丈夫か。
       うっかり寝てしまうことはないか?

どっちも似たようなもんじゃ……というのは置いておいて、今回は1時前になったところでどうにも堪えられないほどの眠気が来たため作戦2を決行しました。
朝ちゃんと見られてホッとひと安心。
でも、その直後気づきました。
来週はどこに録画すればいいんだろう?
同じテープに録画するとなると、正確にタイミング測って録画始めなきゃいけないし、基本スペックに、「うっかり者」とか「たまにあり得ないミスをする」とかある私がミスなくやれるんだろうか??

うーん。悩みはつきません(レベル低っ)。
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牙狼#18「界符」

2006-02-15 | 牙狼
怒涛の4部作。らしい。
先週、ついにオトリとして使われていたことを知ってしまったカオルちゃん。
カオルちゃんが去ってしまって、思いっきり荒れてる鋼牙さん。
一体2人はどうなるのっ。という感じで始まった第18話。

冒頭は17話の直後の2人の様子から始まります。
DVDが出たとき、続けて一気見してもテンション切れずに見られそうです。
ザルバに「自分が蒔いた種だろう」と冷静に突っ込まれて苛立ちを隠せない鋼牙さん。
今までなら必ず助けに来てくれた鋼牙さんと自分をつないでいた指輪をはずしたことで恐怖にとらわれるカオルちゃん。街中であちこちにホラーの姿を見て動揺しまくります。ただ今回カオルちゃんが見たホラーって全部1話に出てきてカオルちゃんが血を浴びてしまったホラー(アングレイ)だったような? とすると、これは血を浴びた者が見る幻影で、タイムリミットが近付いている証拠なのかも。ここに来て突然見えるようになってしまったということは、これまではザルバの分身を身に付けていたので感じずに済んでいたんでしょうか。
いずれにせよ、憔悴していく姿が何ともかわいそうです……


でも今回はここからがすごかった。
アクション、アクション、アクション。
特に邪美ちゃんのアクションが、鋼牙さんとは全く違うタイプの華やかさで魅せます。
コダマもかっこよかったなあ。
スーツに手袋で汗もかかずに無表情にガンガン動いて、ターミネイターみたい。ほんの少し髪だけが乱れるのが何とも素敵で見入っちゃいました。


でね、今回はこの後の番犬たちと訣別する鋼牙さんもよかった!
人の寿命を減らしたり、どうやら単なる騎士職の鋼牙さんとはレベルの違う存在っぽい番犬たち。おそらく代々のGAROたちも仕えてきたのでしょう。でも、鋼牙さんってば、決して卑屈になることはないのですね。自分が納得できないことはしない。何となく流されて社会を生きてしまう私なんぞのような一般庶民とはやっぱり違う。さすがヒーロー。ほれぼれ~


さて物語はこのあと邪美ちゃんと鋼牙さんとの闘いを経て、鋼牙さんと零くんとの闘いへ行くわけですが。
ひらひらと見ていて楽しかったけれど、邪美ちゃんと闘う鋼牙さんはいまいち強さを感じませんでした。カオルちゃんのことを言われて頭に来ても、やっぱりとどめは刺せないし。
それから零くんとの闘いも鋼牙さん、苦戦してます。前から何度も闘ってる2人だけど、7話とかでも自分から殴り掛かっておきながら、零くんに何度か一方的に殴られて、そこからようやく相手のレベルに合わせて力が出てくる感じでした。14話で100匹(以上)のホラーを相手にして帰ってきたとき、後で零くんが鋼牙さんのホラーに向かっているときの殺気は尋常じゃないと言ってました。シルヴァさんが鋼牙さんの強さは伊達じゃない、と言ったことはあっても、零くんが鋼牙さんの強さを認める発言をしたのはここだけのような……(飛び飛びに見てるから確実には言えないんだけど
鋼牙さんの強さはあくまでホラーに向かっているもので、対ヒトでは最大限の力は出せてないんじゃないかな。決着つけるとか言ってても、もし勝っても零くんにとどめは刺せない気がする。


そうこうしてる間にやっぱり鋼牙さん、ピンチです。どう見ても絶体絶命。




予告編見たら元気に闘ってましたが、カオルちゃんと邪美ちゃんが話してるシーンでは布団に横たわってました。邪美ちゃんの旗で助けられるんでしょうか。
うーん、やっぱり気になる。
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