サンアントニオからこんにちは

矯正歯科医な分子生物学マニアがアメリカ(テキサス州サンアントニオ)からお送りするアメリカでのポスドク留学生活ブログです。

バーチャルではないP2P

2008-01-09 | コンピューター、ソフトウェア関連
P2P(Peer to Peer)とは、「不特定多数の個人間で直接情報のやり取りを行なうインターネットの利用形態またはそのためのアプリケーション」を意味し、WinMXやWinnyなどのファイル共有ソフトのことを意味することもあります。

しばらく前に、防衛庁(省)や病院、大学などで、不適切なP2P使用による情報流出事件が続発しましたが、今も相変わらず使われているようですね。

ソフトウェア自体は、包丁とおなじ単なるツールで、問題はないどころか、P2Pはサーバーを持たずに、直接PC間で情報交換できるすばらしいソフトだと思いますが、Winny開発者の訴訟はどうなっているのでしょうか...



このP2Pが、こんどはインターネットのバーチャルな世界を飛び出して、金融業界に進出したそうです。





Peer-to-peer lendingという、お金の貸借システムらしいのですが、通常の借りたいヒトが銀行やサラ金などのサーバーにアクセスするのではなく、直接お金を貸したいヒト(クライアントどおし)とアクセスするしくみです。


貸借の手順は、

1.借手が融資申し込み。
 social security number、身元情報、銀行口座情報
 融資を受けたい理由、融資希望金額、融資期間、利息

2.このP2P loanを行っている会社(Prosper.com)が借手に融資し、その融資を債権として入札者(貸手)へ販売する。
 借り手は、クレジットヒストリーを元にしてランク付けされる。





3.入札者は融資したい金額・希望利息を入力する。

4.借手は借金を月々返済(P2P loanを行っている会社へ)

5.P2Pカンパニーは、もし借手の返済が滞ったらペナルティを借手から徴収。

6.P2Pカンパニーから入札者(貸手)に返済額と利息があわせて支払われる。


と、真の意味でP2Pではなく、スカイプのようにサーバーがなかだちをしていますが、おもしろいシステムですね。


不動産物件(家賃)でおなじように債券化したものがREIT(リート)ですが、それよりも自由度が高く、リスクはそこそこ抑えてリターンが高い投資のようです。



アメリカでは、サブプライム問題のおかげ(?)で、今年は家の価格が下がり、家を買いたい人にはチャンスだと、ロバート・キヨサキ(金持ち父さん貧乏父さんの著者)のコメントが新聞にありましたが、アメリカ人って借金大好きな印象を受けます。


わたしは借金が嫌いなので、家を買うんでも、即金でぽーんと買ってみたいものです。
いったいいつになったら買えるんだというつっこみはなしで...








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1 コメント

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へエ~ (ニコ)
2008-01-09 12:54:37
将来 第2のサブプライムの火種になりそうな話ですね。
歴史は繰り返し 加熱相場を冷ましながらバランスを保っていくんですね。
下げ相場はなかなか止まらないので キヨサコの口車に乗って損する人が沢山出て そのあとで キヨサコたちがガッツリ儲けるんでしょうね??
勉強になりました。
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