ロハスのススメ

シンガーソングライター/エコピープル、石田裕之のエコブログ。
地球と心と身体とお財布に嬉しいロハスを探します。

225 波力発電。

2008年09月30日 | 解決のために大切なこと。
この世界には、活用されていない「自然エネルギー」がたくさんあります。
昨日ご紹介した太陽光発電しかり、風力、地熱もしかり。こうした、地面から掘り起こしたり燃やしたりしないでも使えるもの、しかも地球が存続するかぎり永続的に使えるものを、未来の持続可能なエネルギーとして積極的に取り入れていくべきですね。

石油等の天然資源には大きな二つの問題があります。
ひとつは、地下に眠っているものを燃焼することで、地上のCO2濃度があがり、温度が上昇すること。地球温暖化のことです。
そしてもうひとつは、これら地下資源が有限であることです。
今私たちは、この二つの問題により行き詰まりを迎えようとしています。

今日ご紹介するのは、そうした人間の限界とは別の次元で、寄せては返す運動を太古から続ける「波」の力。それを電力に換えようという波力発電です。

波力発電とは、波の上下運動で生じる空気の流れでタービンを回し、発電させるという仕組みのものだそうです。現状では設備投資のコストがネックとなり、あまり普及しているとは言えませんが、もし、日本に打ち寄せる波エネルギーの全てを電力に換算すれば、約3500万キロワットにも達するとのことで、これは関西電力の美浜・高浜・大阪原子力発電所の出力を合計したよりも3.6倍も大きなエネルギーなんです。

波の全部をエネルギーに換えられるわけではありませんが、有効かつ手つかずのエネルギーであることは事実。島国ニッポンだからこそ、自然エネルギーを活用することで、自給率を上げたいですね。

224 堺市に太陽光発電所。

2008年09月29日 | 様々な取り組み・コラム。
昨日はたんば田園交響ホールで『しあわせの日』の公開録音を行いました。
その模様は公式HPに近いうち掲載されると思います。

■しあわせの日市民プロジェクトHP
http://www.shiawasenohi.net/

来年1~3月の環境講演も楽しみにしていてくださいね。

さて、シャープと関西電力が共同で進める太陽光発電所が、関西に出来つつあるというのはご存知でしたか??だんだん話題になってくると思うのですが、この発電所はかなりの大規模…世界最大級なんだそうです。

シャープの液晶パネル工場とコンビナートなど、工場の屋根部分に太陽光パネルを設置し、工場の電力として消費するそうです。それって、エネルギーの地産地消ですね。

また、関西電力側からは一般家庭にも送電されるそうです。
一般家庭への太陽光発電の送電というのも、国内で初めてなんですって。

シャープと関電、あわせて年間1万トンのCO2を削減できるだけの電力を賄えるというからなかなかのものですね。クリーンなエネルギーで、より環境負荷の低い製品作りに励んでもらいたいです。

223 ナショナルトラスト運動。

2008年09月27日 | 様々な取り組み・コラム。
神戸市、六甲山に1934年に建築された「六甲山荘」が、2001年閉鎖後に「ナショナルトラスト」で守られた結果、昨日、国登録有形文化財に答申されました。

ナショナルトラストとは、市民から寄付を募って土地などを取得したり、所有者と保全契約を結ぶなどして、自然環境の保護を図る運動のことです(エコ検定公式テキストより)。

市民の手で自然や文化、景観を守ろうということですね。

こうした取り組みは全国で、世界中で行われています。
今度ツアーで行く北海道も、ごく最近は旭山がナショナルトラストで守られました。
http://www.ntrust.or.jp/index/press080918.pdf

ほかに、「トトロの森」狭山丘陵もナショナルトラストで有名です。
下記サイトなどで、詳しいことが学べるほか、さまざまな形で私たちも参加できます。
商品を買うことで貢献できるものもあるようです。

社団法人日本ナショナル・トラスト協会
http://www.ntrust.or.jp/

財団法人日本ナショナルトラスト
http://www.national-trust.or.jp/

ザ・ナショナル・トラスト
http://www.ntejc.jp/

トトロのふるさと財団
http://www.totoro.or.jp/

222 マクロビオティック。

2008年09月26日 | 身体に嬉しいエコ。
先日ラジオでもご紹介したのですが、ここ何年か話題の「マクロビオティック」をご紹介します。

「マクロビオティック」 とは、本来、長寿法を意味する言葉で、今では、玄米や雑穀、野菜、豆類などの農産物、海草類を食べる、美容健康と環境に優しい食のスタイルを指して使われることの多い言葉です。

その歴史は意外にも古くて、第二世界大戦前後に桜沢如一(さくらざわ ゆきかず)という人が提唱し、世界中に広めたそうです。最近は海外のスターが実践していることから、日本に逆輸入される形でブームになっているんですね。

以下が、マクロビの特徴として挙げられるものです。

・玄米や雑穀、全粒粉の小麦製品などを主食とする。
・野菜、穀物、豆類などの農産物、海草類を食べる。
 ※有機農産物や自然農法による食品が望ましい。
・なるべく近隣の地域で収穫された、季節ごとの食べものを食べるのが望ましい。
・砂糖を使用しない。水飴・甘酒・甜菜糖・メープルシロップなどで代用する。
・鰹節や煮干しなど魚の出汁、化学調味料は使用しない。出汁としては、主に昆布や椎茸を用いる。
・なるべく天然由来の食品添加物を用いる。塩はにがりを含んだ自然塩を用いる。
・肉類や卵、乳製品は用いない。ただし、卵は病気回復に使用する場合もある。
・皮や根も捨てずに用いて、一つの食品は丸ごと摂取することが望ましい。
・食品のアクも取り除かない。

というわけで、随所に「地産地消」や「旬のもの」「無農薬」など、エコと関わる項目が見られます。こうしたものが女性を中心に流行りつつあるというのは、環境にとっても嬉しいことでしょう。

ただ、これらを厳密に守るというより、食生活に少し、こうしたエッセンスを加えてみる、というのが今の流行りだと思います。それはそれでけっこうなことです。先日お伝えしたように、IPCCパチャウリ議長も、週に一度は肉食を避けることで、温暖化防止に役立てると指摘しています。無理に実践するより、楽しみながら長く続けることのほうが大切ですね。単なるブームで終わらないことだけ祈りたいところです。


個人的な意見ですが、食事はあくまでバランスよく、美味しくいただくことが基本だと思います。美味しいものを食べるのは、生きる喜びでもありますからね。いかに楽しみながらエコに気遣うかが大切です。
そして、食べ残さないということ、これも大事ですね。

221 雨水タンクで節水&水害対策。

2008年09月25日 | お財布に嬉しいエコ。

最近の集中豪雨はアスファルトで埋め尽くされた都市部の排水能力を上回っているため、各地で冠水などの被害が相次いでいます。降雨量の将来的な増加を計算に入れず、雨水が地下に浸透しない町づくりを進めてしまったことが問題なんですが、かといって町の排水機能を一から作り直すには膨大な時間と費用が必要ですね。

さて、一方で、水不足もしばしば問題となっています。
降るときはいっぺんに降るが、降らないときはなかなか降らない。
気候においても二極化が進んでいるのかもしれません。

環境保護の観点からも、水道水を節水することは重要です。
「湯水のように使う」などという言葉は、もはや通用しないのです。バーチャルウォーターについて考えてみても、日本は世界中から水をわけてもらって成り立っているのが現状です。

災害対策、水不足、環境問題。
これらを家庭レベルから解決しようというのが、「雨水タンク」なんです。

雨水タンクとは、家の雨どいなどに取り付けて、雨水を貯蔵する、いわば家庭のプチ・ダム。だいたい200リットルくらいの容量のものが標準的で、溜まった水を庭の水遣りに使ったり、靴を洗うのに活用したりします。
でも、浄化していない雨水だと、それ以上の用途には難しいですよね。
そこで、雨水の汚れを取り除くフィルターを取り付け、洗濯機の水に使っているという方もいるようです。これなら、毎日使うし、かなり経済的です。

家庭ダムが各家に設置されれば、町の貯水能力は飛躍的に向上します。
都市型の集中豪雨による冠水などの災害を、個人レベルで解決していけるわけですね。道路や溝などの排水能力を高める工事をすることに比べたら、取り組みやすいのではないでしょうか。

各自治体も、こうした雨水タンクの設置に補助金を出しています。
補助金額の上限はだいたい2~3万円。
タンクの値段はだいたい5万円程度ですので、導入しやすいですね。
小型のものでしたら、1万円前後からあります。

各自治体ごとの助成金制度を調べてくれる業者もあるようです。
下にそのサイトもご紹介しておきます。

エコショップ節水村
http://www.nissei-web.co.jp/