昨日ご紹介した太陽光発電しかり、風力、地熱もしかり。こうした、地面から掘り起こしたり燃やしたりしないでも使えるもの、しかも地球が存続するかぎり永続的に使えるものを、未来の持続可能なエネルギーとして積極的に取り入れていくべきですね。
石油等の天然資源には大きな二つの問題があります。
ひとつは、地下に眠っているものを燃焼することで、地上のCO2濃度があがり、温度が上昇すること。地球温暖化のことです。
そしてもうひとつは、これら地下資源が有限であることです。
今私たちは、この二つの問題により行き詰まりを迎えようとしています。
今日ご紹介するのは、そうした人間の限界とは別の次元で、寄せては返す運動を太古から続ける「波」の力。それを電力に換えようという波力発電です。
波力発電とは、波の上下運動で生じる空気の流れでタービンを回し、発電させるという仕組みのものだそうです。現状では設備投資のコストがネックとなり、あまり普及しているとは言えませんが、もし、日本に打ち寄せる波エネルギーの全てを電力に換算すれば、約3500万キロワットにも達するとのことで、これは関西電力の美浜・高浜・大阪原子力発電所の出力を合計したよりも3.6倍も大きなエネルギーなんです。
波の全部をエネルギーに換えられるわけではありませんが、有効かつ手つかずのエネルギーであることは事実。島国ニッポンだからこそ、自然エネルギーを活用することで、自給率を上げたいですね。