頃は 丑三つ時！

纏わりつく風は肌寒いが、もう冬のそれとは違って心地よい。

昨夜早々に床に着いたせいでとんでもない時間に目が覚めた。
幾度も寝ようと試みるが、反って意識が冴えて来る。

え～ぃ！。いっそ起きてしまえ！。
トレーナーに着替え外へ飛び出したのだ。

当ても無いまま歩き出すが、こんな時間に街中をぶらついたんでは人に怪しまれるだろうな。などと思い、堤防に出てみることにした。

人影は無く、川面のセセラギが遠慮なく大きな音を立てている。

１年程前までは、朝方この堤防をよく歩いた。目立って来た下腹部を何とかしようと歩いたものだ。

懐かしさもあって、再びこの堤防で散歩など始めてみようかな・・・。

そんな気にさせるのは少し肌寒くも、もう、初夏の香りを運ぶ風のせいだろうか。