再会 １

２年前に別れた女に再会した。

昨夜から降り出した雨が今朝になっても降り止まない。

窓を叩く音で眼が覚めた。

傍らの時計はまだ５時前だ。

起きるにはまだ早いが、一度目覚めた身体はもう眠りをむさぼることは無い。

久しぶりの休日である。

ゆっくり寝ているつもりが、とんだ早起きの朝になってしまった。
この雨で少し肌寒ささえ感じる。

ストーブを仕舞わなくてよかった。

つい３，４日前季節はずれの気温の高い日に仕舞おうとしたものの急な用事でそのままにして置いたのが災いした。

ガスストーブの青い炎を背に受けディスクトップのスイッチを押す。

軽やかな音を立ててパソコン立ち上がった。

常でメールソフトを立ち上げる。

新着のメールの太い文字が滝のごとく落ちていく。

滝の落下が終わって、ふと、懐かしいフォルダーに太い文字を見た。

うん！、一瞬眼を疑う。まさか、何かの間違いかな？。

暫らく開くことも無かったフォルダーである。

別れて忘れようとしながら、未練だね。削除できずにあるフォルダーである。



日付は一昨日のものだ。

クリックしてみる。

　　　　おひさしぶり！。
　　　　元気ですか。変わりは無いですか？。