東京モーターショー

今日は、久々に家族４人で食事会．．．
幹事の正美が東京モーターショーに招待をされたとい言う事で、丁度弟の光美も
仕事で上京するというので、久しぶりに家族でモーターショーへ行き、その後
食事会をしようという事に相成った。そういえば正美とママは正月以来顔を
合わせていない。ママも普段一人が多い上に一度に二人の息子に会えるとあって
昨日から大変楽しみにしていた。
ところが、急に光美は仕事で手が離せなくなりドタキャン．．．この親不孝者め！
まあ、正美の顔を見られれば良いと、朝７時に自宅を出発。１０時に入り口で
待ち合わせ。
３時間の道中ママは久々の遠出で何時に無く浮き浮きとしている。
東京の渋滞を抜け、１０時ピッタリに幕張へ到着、すぐに電話が掛かる。
今何処にいるの？　これから駐車場に入るところ．．．僕もそうだけど見えるか？
分からん．．まあとリあえず入り口で．．．

入り口に到着、正美の姿は無い。おかしい．．電話をする。今何処にいるの？
入り口だけど．．．我々も入り口にいるよ、ひょっとしたら違う所かな？
こっちは西口１て書いてあるけど．．．僕も西口１だけど．．．おかしいなあ？
陸橋渡った？　いや陸橋の手前。あっそうか、僕は中の入り口まで入ってしまった。
お前なあ～入り口といったら、本当の入り口やないか？　ごめんすぐ戻る。
いつもこんな調子。しばらくして無事合流。ひさしぶり、元気？　うん元気に
やってるよ！　私は３日前に会ったばかりだが、今日は”息子”の正美。

おなか減ったなあ～何か食べようか？　そうやね～３人ともあまり車に興味が無い。
会場へ入っていきなりレストランへ、食事をしながら話が弾む、勿論仕事の話や
ラジコンの話等一切しない世間話ばかり．．．
ハッと気が付くと１時を過ぎている、そうだ何しにきたんだっけ？　そろそろ
ブースに行こうか？　ママは、なつかしいなあ～モーターショーは新婚旅行
以来かな？　今日はプレスデーの為、人も少なくゆっくりと見て回れる。
正美も楽しそうにママの車椅子を押している、手馴れたものだ。

車も随分と変わったね。正美は説明員の説明を聞きママに説明しようとする。
パパ、ハイブリッドカーって何？　全く分かっていない。これＶ６エンジンやて。
へえ～？？　たぶん二人とも何も分かっていない。
会話は、すぐに車から離れ違う話題になってしまう。珍しい車を見つけると、
ガイドのお姉さんに、この車のドアどうして開くの？　はい、上に上がって
前後に開きます。この車動くの？　説明員、？？？　ここは車の展示では無く　
サラウンドの体験コーナーでございます。この車は動きません。

私は恥ずかしいので、少し距離を置いて歩いているが、この奇妙な親子を
みて何と思っているのだろう？　もし二人のトンチンカンな会話を聞いたら
吹き出すだろう。途中で何人かのＲ／Ｃでもお馴染みのプレス関係の人と
出くわす。皆びっくりしている様子。確かに不思議な光景だったかも．．．

ブラブラと本館を一通り見てまわり少々歩き疲れた、またおなかが減って来た
ので、何か食べようか？　車は別々なので外へ出るとたぶん二度と会えなく
なるので、又中の別のレストランへ行こう。ここで夕食を済ませよう。
また、食事をしながら会話が弾む。気が付けばもう５時を回っている。
そろそろ引き上げようか？　そして会場を後に駐車場へ向かう。
あんた、車何処に停めたか分かる？　うん、駐車場広いからたぶん分からなく
なると思うので電柱の色を覚えて来たよ。　あれっ、真っ暗で電柱が見えない！
パパの車は？　我々は特等席なので、すぐ入り口の前、お前の車の所まで
乗せて行ってやるよ。たぶん右側の奥の方だと思う。ＯＫ、じゃ行って見よう。
あれあれ？　ちょっと嫌な予感、これは出口専用道路、ああ元に戻れない！
出口まで来てしまった。ごめん！正美ここから歩いて行って車探して！
じゃぁまたね！
かくして広坂一家の楽しいモーターショー見学は終わったが、たぶん
二人とも車の事は何も頭の中には残っていないだろう。

中国（北京）のレース（回想）

１０月２日北京ショーの為、朝５時３０分家を出発成田空港は向か
う。さすが日曜日のこの時間では車は少ない。普段でも多くは無い
が．．．殆ど周りには車が無い、といった感じだ。関越道に入っても
車は殆どいない。オレンジ色に輝く太陽が真正面、太陽に向かって走
る．．．ちょっとかっこいい！
音楽を聴きながらのんびりと車を走らせる。私の車のオーディオに
は、民謡童謡からクラッシック、果ては英会話、中国語等ＣＤが７０
枚位入力されてランダムに演奏される。次は何がかかるかな？？

前方をみるとハザードランプが点滅して車が渋滞している。えっ？こ
んな所で渋滞？　ゆっくりとスピードを落とし、左により渋滞の後ろ
に付く、何と追い越し車線でワゴン車が転倒し仰向けになっている。
道路公団の車が来た所で車も１０台ほどしか止まっていない為、たぶ
ん事故直後だろう。道路上に荷物が散乱して、路肩しか通行出来無
い。幸いけが人は無い模様だが殆ど運転席は押しつぶされている。よ
く助かったなあ～。ゆっくりと横を通り抜けてまたひた走り、事故の
後は皆ペースが遅い。今日は東京での渋滞はどうかな？

ここで渋滞が無ければ３時間弱で着くが、渋滞があれば１時間位は余
計に掛かる。今までの最高は５時間、成田から香港まで飛ぶ時間より
長い。幸い今日は日曜日の為、都内の渋滞は無く予定より早く到着、
車を民間駐車場に預け空港はへ。今日は大変混雑している。チェック
インにすごい行列、今回はまた幸運にＡＮＡ、ゴールド特権でエコノ
ミーだがファーストクラスカウンターへ、大きなカウンターだが３、
４人しかいない。入り口まで係り員が荷物を取りに来てくれる。すぐ
にチェックイン、さすがにサービスは抜群。つねにファーストクラス
に乗れる様になれば良いなあ～、でもたぶんこれは無理！

定刻通りに飛行機に乗り込む、日本の団体さんが一組あるが、かなり
人が少なそう、私は通路側を指定したが皆一人づつしかいなく、中央
の列に席には誰もいない。いわゆるガラガラの状態、こんなの久しぶ
りゆっくりと眠れそう．．．

３時間半の飛行（たぶん）やはり目覚めるとそこは北京だった。
ちゃんと迎えに来てくれるかな？　来てくれなければ私は身動き出来
ない。入国手続きを終え荷物を受け取りに、荷物は一番に出てきた、
ファーストクラスの札がついている。私の席はエコノミーなのに．．．
これは、ちょっとまずい！贅沢にファーストクラスに乗って来たと思
われる、すぐにタグを取り外す。

心配をよそにちゃんと出迎えに来てくれていた。今丁度レースをやっ
ている最中で、これから決勝が始まるところ等で応援に行ってくれる
か？

勿論！　それで守備は？　いまのところＴＱと３位という事、へえ～
すごいね！　　ところで”娘”は？　残念ながらＣメイン。でも初参
加でＣメインだったら褒めてやらないと、で、車は何使ってんの？　
勿論我々の車。我々の車？？これって、何のレース？？　１／８ＧＰ
オフロードレースだよ。えっ？？そんな事聞いてなかった！　私は
てっきりＥＰツーリングだと思ってた。娘はＧＰオフなんてやった事
あるの？　少し練習しただけ。そりゃ無理だ！　　ジャンプなんて飛
べないだろう？

等と言っている間にコースに到着、結構にぎやかなな町の中の空き地
に特設コースが出来、多くの人が集まっている。中国らしく決して綺
麗とは言えないが、しっかりとレース場になっている。又観客も多
く、政府がらみの為に警官がしっかりと入り口をガードしている。
皆写真入のパスをぶら下げなければ中には入れて貰えない。私はゲス
トと言う事で顔パス、ちょっとかっこいい。

ちょうどもう少しでＡメインの決勝が始まる。ドライバーは９名が台
湾人で一人が香港人、中国人は残念ながらＡメインにはいない。わが
ＮＡＮＤＡチームは、１、３、５と３台が決勝に進出。

ピットに入ってくれないか？　いいよ、でも何も出来ないよ。第一言
葉も　通じないし、アナウンスも全く分からないからどうなる事か？
まあ、何とかなるさ。となりのピットには娘が．．．給油出来るの？　
うん、ちょっと練習したから．．．何か分からない間にレースがス
タート。実は、私は１／８オフのレースは、今まで見た事が無い。Ｅ
Ｐの世界戦の後だけに、こんなものか？と思うほどレベルが低い（失
礼！）でも皆真剣そのもの、ピットワークも上手い、私の出る幕は無
さそう。

一時間の長丁場、よく考えてみれば給油を繰り返していればいいだ
け。壊れたら、修理位は出来るかも知れないのでその時は呼んで、と
言い残しピットを離れ、ブラブラと写真等を撮りに廻る。
展開等のアナウンスは殆ど分からないが、数字と経過時間だけは何と
なく分かる。どうやら我がチームはトップを独走している様だ。大き
な波乱も無くトップゴールで優勝！　大万歳。

さあこれで終わりか？と思ったら、次はＢメイン．．．えっ、反対
じゃないの？こちらでは、決勝はＡメインから始まる様だ。じゃ娘も
これから決勝？どうりで緊張していると思った。出番が近づくと胸が
ドキドキするという。大丈夫、ゆっくり気楽に走ればいいよ！　オフ
ロードは速く走ろうとするとミスをするから、ゆっくりと確実に走っ
ていればいい所へ行くよ。
という私のアドバイスを胸にレースはスタート、このクラスでは殆ど
皆一度で飛ばない難しい２連ジャンプを一気に飛んで、転倒．．．フ
ルパワーで走り、転倒．．．またしても懲りずに２連で転倒．．．
マーシャルももう構えていてくれる。この向こう意気の強い性格、私
は大好き！　レースはいつも攻めの気持ちを持っていないとダメ、壊
れたらすぐに直してやるから．．．。

かくして無事？レースは終了、順位は？わからない、たぶんトップで
は無い筈、でも順位なんかどうでもいい。娘は少し不満だった様だが、
私はいいレースだったと褒めてやった。
たぶん現在の中国ではＮＯ－１女性ドライバーだと思う。

なんとか準備完了

久々の自宅滞在一週間だったが、めまぐるしい一週間だった。
東京ショーに続き今度は北京ショーの展示だ。北京ショーは
私は始めてだが、上海のショーをみるとあまり大した事は無いと
思うが、私達のプロジェクトにとっては地元である。
今後の中国でのＲ／Ｃの発展、展開を考えると早い段階で主導権を
取りたい。今回は上海の時の２倍のブースを確保し、走行スペースも
大きくなった。展示車も数台用意し、また新たな提案の１／１２の
ツーリングカーＮＲＸ－１２　ＬａＬａもどうにか完成した。
今回は中国人好みのゴールド仕上げとしてみたが果たして反響は？
非常に凝った車だが、分かって貰えるかな？

アルミパーツもゴールド仕上げだが、これもアルマイトでは無く
本格的な無電解ニッケルメッキの上に本物の金メッキ仕上げで、
そう簡単には剥がれない。

構想は随分前からあったが、ＮＲＸ－１２が少し遅れた為に予定が
ずれ込んでしまった。しかしここで公表しないと次の発表の場が無い。
パーツもすべてが完成していない為に一部は他社のパーツを流用する。
カーボン板も時間が無い為に手切りとする。

ゴールドカーボンだが、カーボン板を手切りするのは、もう１０年ぶり
くらいかな？　たぶん腕が鈍っている為に上手く切れないだろう。
ちょっとノコの練習から始めないと．．．
いざ作業を始めると、工具が足らないものばっかり。近くのホームセンター
へ何度も走る。先日ホームセンターで買った４９５０円のボール盤、
ちょっと芯が振っているけど結構使える。やはりＭＡＤＥ　ｉｎ　ＣＨＩＮＡだ。
なんでこんな値段で売れるのだろう？　バイス台も付属している。

昔を思い出しながらシコシコとノコを引く、そういえば昔ＡＢＣホビーの
１／２４のシャーシの最初の１０００台は、私が手で切ったものだった。

横で見ていたママが、なつかしいなあ～、けっこういけるやん！　
あったりまえやっ、だてに２０年もノコを引いてへんで～
私の使っているノコのつるは、私が始めて宝飾加工の仕事を始めた時に
見習いの親方から譲って貰ったもので、もう３０年近く使っている。
一体どれだけの物を切ったのだろうか？　これだけは手放せない。

一日がかりで板を完成、出来上がるとまあまあの出来かな？
何とか展示出来る状態となった。走行も出来るのだが．．．デモで
走らせようか？と思ったが一台しかないのでもったいないから、やめ！
これは記念の取っておこう！　ショーが終われば本格的に製作に入る。
まだまだ改良したい所が多くあるので打ち合わせをしよう。
中国人は、独創性は無いがコピーは非常に上手く早い、サンプルが
あれば同じものは一瞬にして作ってしまう。現物があればすぐに図面が
出来ものが出来上がる、これは大きな武器だ。ただ問題は自分達で
デザインや変更が上手く出来ない事だ。自分達でデザインをさせると
とんでもない面白いもの？が出来上がる。又美的感覚も日本とはかなり
違う様に思える。
先日、チーフが東京ショーに来た時一緒に食事をしていると、いきなり
なんでここはこんなに綺麗なの？　えっ？　これって普通だよ！
中国が汚すぎるんだよ！　そういえば中国では何でも大雑把という感じ。
一見きれいに見える所でも、よく見るとかなりきたない所が多い。
先日電車に乗って、中の手すりをみるとヤスリのキズがそのまま残って
いる。今の日本ではとても考えれない事だ。小さな事だがこんな事が
非常に多い。日本人がちょっと神経質過ぎるのかも知れないが．．．

何とかすべての準備が終わり荷造り終了、今回は結構な荷物となった。
明日は朝５時出発、明日は搬入だが近くでレースが行なわれている。
私の教え子の娘が初めてのレースに参加している。果たして経過は？
応援に行ってやりたいが、たぶん私が着いた時にはもうレースは終わって
いるだろう。負けん気の強い娘だから、負けて泣いているかも？　
負けて悔しい思いをしなければ強くなれないよ！　楽しみ．．．