元福岡市職員に懲役25年求刑 福岡・3児死亡飲酒事故(朝日新聞) - goo ニュース
下記は
http://d.hatena.ne.jp/hirono_hideki/20071106
の引用になります。
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*1194360125*[刑事裁判]求刑、懲役25年
<元福岡市職員に懲役25年求刑 福岡・3児死亡飲酒事故>
2007年11月6日(火)22:45
* 朝日新聞
福岡市で06年8月、3児が水死した飲酒事故で、危険運転致死傷罪と道交法違反(ひき逃げ)の罪に問われている元福岡市職員、今林大被告(23)の論告求刑公判が6日、福岡地裁(川口宰護(しょうご)裁判長)であった。検察側は「他に類を見ない悪質犯罪で、法が許す限りの最高刑で臨むほかない」と述べ、両罪の併合罪で最も重い懲役25年を求刑した。今月20日に弁護側の最終弁論があり、来年1月8日に判決が言い渡される。
検察側は論告で、今林被告は事故前に多量の酒を飲み、泥酔状態だったと指摘。現場は見通しの良い直線道路なのに約12メートル手前に近付くまで被害者の車に気付かずに追突したことなどから、「酒の影響で正常な運転が困難な状態だったのは明らか」と主張。被害者が居眠り運転していたとの弁護側の主張には「理由がない」と反論した。
また、酔っていると認識しながら時速100キロの高速で運転したうえ、事故後も複数の友人に身代わりを頼むなど責任を免れようとしたとして、「非情かつ卑劣の極みとしか言いようがない」と非難。3人の幼い命が奪われた点について、「悲惨かつ深刻な結果で、遺族の処罰感情も激烈だ」と述べた。
>> 続きは asahi.comへ
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/K2007110600094.html
世間の関心を大きく集めた、重大事件とはいえ、本来過失犯のはずの交通事故事犯で懲役25年の求刑とは驚きました。数年前であれば、併合罪加重を別にすれば、最高で懲役5年の業務上過失致死だったはずです。そのころは刑法の有期懲役の最高刑自体が15年で、併合罪加重されても20年が上限だったはずです。
改めて時代の変化を感じましたが、専門家である弁護士さんのブログでも、このニュースを取り上げていないのが気に掛かりました。とはいっても確認したのは、30分ほど前で、「元検弁護士のつぶやき」と「落合弁護士のブログ」だけですが、いずれもネット上で代表格といえる弁護士さんのブログだと思います。
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/
http://www.yabelab.net/blog/
それに産経新聞系のブログ、izaにおいても、ざっと見たところ見つかりませんでした。このニュースを知ったのは、テレビの「報道ステーション」でしたが、これも大きな取り上げ方はしていませんでした。古館さん曰く、判決が出ていない、注目したい、ということでしたが、無批判に結果を受け容れ、あるいは個人的な問題というレベルを越えることはないように感じられました。
殺人罪においても、強盗殺人で無期懲役でも求刑されていない限り、判決においても、ありえないような量刑が出そうな事案なのに、他人事のように、こんなに無関心でいいのかしらと、考えました。
この事件は大々的に報道されていましたが、「原因において自由な行為」という法理論を聞くこともなかったし、いまいち理解しがたい厳罰化とも思われます。このままだと被告人はむこう20年は、刑務所暮らしで社会に戻ってはこれず、被害弁済も不可能なように思われます。もっとも交通事故なので、保険会社から保険金が支払われているのかもしれませんが、そのあたりもマスコミの報道からは問題点として伝わるものがありませんでした。たまたま観ていなかっただけかもしれませんが、危険運転致死傷罪だけがクローズアップされ、論点が出ていたとしても陰が薄かったと思われます。
iza:カテゴリ「裁判」
http://www.iza.ne.jp/news/event/trial/
なお、この刑事裁判は社会的問題性も大きいと考えるので、gooニュースにトラックバックを送るため、同一の内容をhttp://blog.goo.ne.jp/hirono_2005/に投稿します。また、こちらにて、追記、続報を行うかもしれません。
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