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ネジの質問箱

2020-01-10 10:59:55 | その他

 

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Q:タッピンねじとタップタイトはどう違うのでしょうか?

A:タッピンねじは雌ねじがなくとも、自分で部材にねじ立てしながらねじ込まれていくためトルク抵抗が大きいのが特徴です。タップタイトはねじの断面がおにぎり型のねじで接触抵抗が少ないためタッピンねじに比べるとトルクが小さくなるのが特徴です。まためねじ成型後は広げられためねじ材が収縮するため、高いゆるみ止め効果を得られることができます。

 

 

Q:お客様に適正締付トルクを聞かれることがあるのですが、見る資料により異なり、また参考値となっているのはなぜですか?

A:トルク係数はねじ山、頭部、接触面の摩擦状態により異なり、締付係数は締付方法、締付速度、表面状態によって変化するためです。締結される工具、使用されるねじの表面処理などで数値が変わるため、ある一定条件の参考値としての資料しかないようです。

自社の使用工具、表面処理に応じてトルクを設定することをおすすめしてください。

 

 

 

Q:ボルトはナットから何山出すのが良いんでしょうか?

A:よく言われるのは3山です。製造上の理由より先端2山を不完全ねじ部とみることが多いため、3山が推奨されるようです。それでは不完全ねじ部が無ければ面一締結でも良いのか?ですが、ナットは第一山部で引受荷重が最大になりナット頂面にいくにつれ分担率は減ります。しかし何山か出して締結している場合は最終山部で引受荷重が上がるのに対し、面一締結はそのまま下がったままになります。ゆるみどめの観点からも面一締結はおすすめできません。

 

 

 

Q:十字穴付小ねじの規格をみるとステンレス鋼はA2-50,A2-70と記載されています。A2-70の小ねじはあるのでしょうか?

A:現在流通している製品は附属書規格の製品になり、ほとんどがA2-50です。JIS B 1111の小ねじ規格にはA2-50,A2-70と記載されており、特に十字穴付皿小ねじはA2-70と記載されているため、問い合わせを受けるケースが多々あります。そういった御要望から弊社はA2-70小ねじ類を在庫拡張中ですのでお問い合わせください。

 

 

 

Q:SNB7(H)は8.8、10.9などに比べてどのような強度区分なのでしょうか?

A:焼入鋼は熱処理方法、加工方法によって強度が変わるため参考値として頂きたいですが、SNB7(H)は9.8相当。S45C、S25C⇒5.6 S45C(H)⇒8.8 SNB7(H)、SCM435(H)⇒9.8 SCM435(H)、SCM440(H)⇒10.9 SCM435(H)⇒12.9複数に出てくるものは熱処理等加工によって強度区分が変わります。

 

 

ねじでお困りでしたら国内最大級のネジ通販サイト ネジクルへ。

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ネジクルで取り扱っている材質は?

2019-11-18 13:45:20 | その他

ネジの鉄というのは、元々針金のようなものを刻み、成形をしてネジ山を切っていきます。

それを線材と呼びます。

線材にも多くの種類がございます。

 

一番、よく使用されているのはおそらく、SWRCHやSWCHではないでしょうか。

SWRCHからSWCHを作ります。

 

SWRCHは冷間圧造用炭素鋼線材です。
Carbon steel wire rods for cold heading and cold forging

製鋼メーカー(神戸製綱や新日鐵など)で作る線の元材料です。

上記の頭文字をとって、SWRCHと言います。

 

SWCHは冷間圧造用炭素鋼線
Carbon steel wire for cold heading and cold forging
伸線メーカー(オーアンドケーなど)で作るネジの材料です。

Rとは「rods=材料」のことです。 「冷間圧造用炭素鋼線:SWCH」です。

 

 

https://www.tsurugacorp.co.jp/shopping/user_data/side_non.php?disp=zaisitu

ネジクルでは、一言に鉄といっても、上記のようなたくさんの種類があります。

 

既製品では、分かりやすく一覧にしています。

https://www.tsurugacorp.co.jp/shopping/user_data/side_exist.php?disp=nejilog/03/01

 

 

材質証明については、別途ご相談をいただければ、発行させていただきます。

 

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ねじの百科事典とねじの豆知識ネジログ

2019-09-06 13:09:07 | その他

ネジで分からないことがあれば、

ネジの百科事典&ネジのまめ知識ネジログをご覧ください。

 

https://www.tsurugacorp.co.jp/shopping/user_data/side_exist.php?disp=dictionary_index

 

 

ボルトの種類ってどんなものがあるの?  

 

サイズってどのように見るの?  

 

そもそも今使っているネジはどんなネジなの?  

 

もっと使い勝手のいいネジはないのかな~  

 

等など、お悩みは様々です。  

 

このコンテンツは、そのような悩みを解決できる情報がぎゅっと詰まっています。  

 

例えば、ボルトは代表的なものでも3種類あります。  

 

ねじの百科事典|ボルト

六角ボルト  六角穴付きボルト   蝶ボルト・アイボルト

 

 

用途事例なども踏まえて優しく丁寧に説明をされていますので、ぜひご覧ください。  


かんたんネジ選び

2019-08-29 11:12:40 | その他

皆さん

 

ネジには種類がたくさんあって、迷うことはありませんか?

 

ボルトって、そもそも何?とか

 

タッピングやドリルネジでどこで使われているんですか?

 

などなど

 

 

ネジは、紀元前からすでにあったと言われております。

 

〝日本では16世紀に鉄砲と伝来した〟というのは有名な話ですね。

 

 

技術の発展とともに、ネジも進化し続け、ネジクルで取り扱うネジもなんと・・

 

 

 

60万点

 

 

その中から、自分が欲しいネジを探すのは、骨の折れる作業です。

 

 

そこで、ねじを選ぶ際に参考にしてほしい『かんたんネジ選び』をご用意しております。

 

https://www.tsurugacorp.co.jp/shopping/user_data/side_exist.php?disp=male_screw_choice&utm_source=home_sns

 

 

主に利用シーンをイメージしたコンテンツとなっております。

分からない際にはぜひりようしてみてはいかがでしょうか?

 

 

その他、ネジのことなら国内最大級のネジ通販サイト ネジクルへ

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ステンレスのネジとは

2019-08-22 14:20:54 | その他

ステンレスのネジとは

 

ステンレスとは一般にステンレス鋼=StainlessSteeIを意味し直訳すると「さびない鉄」です。
鉄を主成分としてCr(クロム)を重量比で10.5%以上32%以下、炭素を1.2%以下含む合金鋼で優れた耐食性を有する材料です。
しかし鉄が主成分なので特定の環境、使用条件の下ではさびる事があるので、実際には「さびにくい鉄」と言えます。

 

ステンレスがさびにくい理由

鉄に10.5%以上のC「(クロム)を含ませると、主成分の鉄が酸化するよりも先にCr(クロム)が空気中の酸素と結合し、表面全体に酸化クロムの膜ができます。
この膜は1~3,m(ナノメートル)と非常に薄く無色透明なので見えません。
しかし級密で安定した被膜のため酸素を通さず鉄の欠点である酸化現象(さび)を防ぐ働きをします。この膜を不動態皮膜といいます。

 

呼び方、表示

 

呼び方:ステンレス鋼の鋼種区分と、ボルト、ねじ及び埋め込みボルトの強度区分に対する呼び方の体系を図にまとめました。材料の呼び方は、ハイフン(‐)によって分けられた2つのブロックから構成され、第1ブロックは鋼種区分を示し、第2ブロックは強度区分を表します。 
A:オーステナイト系ステンレス鋼:(英: austenite)
C:マルテンサイト系ステンレス鋼:(英: martensite)、鉄-炭素合金(Fe-C系合金)
F:フェライト系ステンレス鋼:(英: ferrite)
これらは鋼種区分を示し、鋼種に含まれる化学成分の範囲を1ケタの数字で表します。

 

種類

ステンレス (SUSXM7)

SUS304を加工しやすくしたステンレス鋼がSUSXM7です。短所は冷間加工性がよくないことです。 加工によって硬化し、「割れ」や「欠け」が発生することもあります。 また金型や工具の寿命も短くコスト高になります。 そこで柔らかい金属のCu(銅)を添加して加工硬化性を抑え冷間加工しやすくステンレス鋼がSUSXM7です。
耐食性や強度はSUS304と同等です。現在SUS304はヘッダー材としてはほとんど使用されていません。

SUS304 = Cr18% + Ni 8%
SUSXM7= Cr18% + Ni 9%+ Cu3%

ステンレスの鋼種名は、SUS304やSUS410などのようにSUSの後に3桁の数字がつきます。SUSXM7のような鋼種名は独特ですがJIS規格にも認定された鋼種です。 
XM7というのは開発中のナンバー名で、その性能がとても優れていたため、通称“XM7”で市場に広く流通されていました。 後にJISに認定されるとき(1977年)には、XM7という名が浸透していたので、そのまま「SUSXM7」が採用されました。
用途:防錆用途に使用します。主に錆びない目的で使用します。
磁性: 無し※:オーステナイト系ステンレスは、一般的には非磁性ですが加工等によって内部構造に変化が生じ少し磁性を帯びることがあります。

 

SUS303  ステンレス鋼棒(JIS Gg 4303)

オーステナイト系ステンレス鋼。硫黄(S)や燐(P)を添加する事で被削性を向上させています。SUS302の高セレン快削鋼。溶接には不向き。 
用途:耐食性が必要で溶接を伴わない加工部品全般。切削品 
磁性:無し※:オーステナイト系ステンレスは、一般的には非磁性ですが加工等によって内部構造に変化が生じ少し磁性を帯びることがあります。

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SUS304 ステンレス鋼棒 (JIS G 4303)

最も代表的なステンレス鋼です。オーステナイト系ステンレス鋼。耐食性良好。溶接性、曲げ加工良好。
オーステナイト系で、18%のCrと8%のNiが主要成分です。
「18-8ステンレス」と呼ばれたりもします。耐食性は優れていて、機械的性質も良好です。 冷問加工によって硬化し、磁性が発生することもあります。
用途:工作機械部品・軸・歯車・六角穴付ボルトなど多岐にわたっています。
ごく昔からステンレスは304でしたが、それに銅を添加したXM7が主流になりつつあります。
磁性:無し※:オーステナイト系ステンレスは、一般的には非磁性ですが加工等によって内部構造に変化が生じ少し磁性を帯びることがあります。

SUS304L

SUS304のうち、炭素の含有量を減らした極低炭素鋼です。
耐粒界腐食性に優れ、溶接後熱処理できない部品類にも使用される。
磁性:無し※:オーステナイト系ステンレスは、一般的には非磁性ですが加工等によって内部構造に変化が生じ少し磁性を帯びることがあります。

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SUS310S

ニッケルとクロムのバランスは25Cr-20Niで、耐酸化性がSUS309Sより優れています。耐熱鋼としてよく使われます。
磁性:非磁性

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SUS316L

SUS316の極低炭素鋼です。性質は、316の耐粒界腐食性を強化したものです。
いわゆる、SUS316を加工しやすくしたステンレス鋼がSUS316Lです。
SUS316は、硬い金属(C「、Ni)が多く含まれていて、かなりカロ工しにくいステンレス鋼です。
そこで、炭素の量を低くすることですこし柔らかくなりカロエしやすくなります。
『L』とはローカーボンを表します。
用途:海水をはじめとする耐食性、耐孔食性が必要な場所で使用される。

SUS316 ≒ Fe68% + Cr18% + Ni12% + Mo2% + C(0.08%以下)
SUS316L ≒ Fe68% + Cr18% + Ni12% + Mo2% + C(0.03%以下)

SUS316とSUS316Lの大きな違いはC(炭素)の含有量ですがSUS316Lの「0.03%以下」というのは、SUS316の「0.08%以下」に含まれます。

磁性:無し※:オーステナイト系ステンレスは、一般的には非磁性ですが加工等によって内部構造に変化が生じ少し磁性を帯びることがあります。

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SUS316 ステンレス鋼棒(JIS G 4303)

オーステナイト系ステンレス鋼。海水に対する耐食性良好。耐薬品性にも優れている。
SUS316は、SUS304に耐食'性のよいMo(モリブデン)を添加したものです。
また、Niの増量によって耐食性をよりよくする効果があります。化学薬品用にも使用されます。

SUS316 ≒ Fe68% + Cr18% + Ni12% + Mo296
SUS304 ≒ Fe74% + Cr18% + Ni8%
磁性:無し※:オーステナイト系ステンレスは、一般的には非磁性ですが加工等によって内部構造に変化が生じ少し磁性を帯びることがあります。

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SUS329J4L

海水など高濃度塩化物環境において優れた耐孔食性、耐SCC性(耐応力腐食割れ性)があります。

磁性:有り

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SUS410

熱処理するためのステンレス鋼です。
マルテンサイト系で鉄が約87%と多く、その中に含まれるC(炭素)も多いので熱処理が出来ます。
ドリルねじやタッピンねじに使用されます。
一般の熱処理では、ステンレス鋼の場合、Cr(クロム)が炭化して黒く、もろくなってしまいます国ですからステンレス鋼には「窒化熱処理」を行います。
磁性:有り

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SUS403

マルテンサイト系ステンレス、SUS410の耐食性や成形性をさらに向上させたステンレス鋼材です。

磁性:有り

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ASL516

 合金元素適正添加 ( 適正比率 ) と熱処理の技術により、 耐食性と硬さを両立させることを目的に開発された13Cr-Ni-Moマルテンサイト系ステンレスです十分な硬さと引張り強さがあり、 しかも適度な靭性を持っています。 
その為にタッピングのネジ山を変形することなく、 正確な雌ネジが形成されます

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不動態皮膜

特徴として「自己修復性」を持ちます。加工中や使用中に不動態皮膜が破れても、鋼中のクロムと大気中等の酸素とが反応して同じ皮膜を瞬時に再生します。
またクロムは鋼中から供給されるため、自己修復性は何度でも繰り返し発揮されます。
酸素の供給がさまたげられない限り、常にステンレスの表面は不動態皮膜によって保誕されます。

焼き付き(かじり)

ステンレスのボルトやナットを電動機などで高速で締め付けると、ねじのはめ合い部で摩擦による熱が発生します。
その熱によってねじ部が膨張し、雄ねじと雌ねじが密着して動かなくなる状態を「焼き付き(かじり)」と言います。
トルク(回転力)によっては、ボルトが折れることもあります。
ステンレスは、熱伝導率が低く、 SUS304…鉄の1/3
魔法瓶、お鍋、お風呂などに使斥
熱膨張率が高いため. SUS304…鉄の15倍
鉄と同じ程度の摩擦でも熱が発生しやすく、その熱による変形や歪みも大きくなります。

<焼き付き防止コート>
上記のような焼き付きを防止する為に表面に潤滑被膜を施す処理が焼き付き防止コートです。
一般的にフッ素樹脂をベースにしており、Sコート等、各社独自の名前が付けられています。

ステンレスの表面処理

<パシベート処理(不動態化処理)>
製造工程にて付着した油脂類、鉄分等の不純物を除去した後、硝酸に浸濱し酸化クロムの膜(不動態被膜)を生成させ耐食性を向上させます。 不動態化以外にも、カロエ度合の大きい部分の黒ずみ除去にも使います。(タッピンねじの首のつけね.先端、六角穴付ボルトの六角穴etc.)

<ステンレス電解研磨>
電解研磨によって、微細なバリ・残留異物の除去を行うことで、光沢が出ます。 また表面が滑らかで不純物の付着が極めて少なくなる事から、電解研磨後に不動態化処理を行うことにより、更に耐食性を向上させる率ができます。

<GB(テンパーカラー)>
ステンレスに熱を加えることにより、ステンレス表面がブロンズ色になります。温度差によりブロンズ色の濃淡をつけることが可能です。 当社の基本色はGB6号=SC-5カラーです。薬品による酸化着色も可能です。

<BK(薬品カラー)>
美麗な黒色で密着性、耐食性、耐熱性が優れています。 薬品による酸化着色で黒染めです。鍍金と比べて色調変化がなく一定です。 黒染めの被膜は1.5~2.5ノum(参考値)です。

ステンレスの溶接性

溶接カロエできますが、特別な配慮が必要です。
・マルテンサイト系(SUS410など)急冷による班裂がおこりやすく、割れなどが発生することもあります。
・フェライト系(SUS430など)900℃以上に加熱された部分はもろくなります。
・オーステナイト系(SUS304など)溶接金属、および熱影響部の耐食'性が悪くなります。熱膨張率が大きいため、歪みや割れが発生しやすくなります。
なお、切削鋼のSUS303は、溶接には向きません。