1982年、80歳のオイゲン・ヨッフム(Eugen Jochum, 1902- 1987)はバンベルク交響楽団を率いて何度目かの来日を果たしました。
自分はこのときのブルックナー交響曲第7番をNHKの映像で観たことがあるのですが、めっちゃ優しい音楽にジーンと涙しました。
↑ フォーカス誌1982年10月1日号から、1982年9月15日NHKホールにおける初日公演の画像。曲目はブルックナー8番。
終演後は興奮した若者たちが「ブラボー」を叫びながらステージに駆け上がり握手を求めるハプニング(いかんですなー)もあったそうですが、ヨッフムはいささかの疲れも見せず、十数回のカーテンコールに応えたそうです。元気でしたね!
ヨッフムの健康の秘訣は「よく食べ、よくしゃべり、よく眠る。そして私はいつも音楽を食べているんだ」。
ところでこの公演ではサービス(?)として日本人奏者が多数起用されたそうです。(敬称略。もともと日本人がバンベルク交響楽団にたくさん在籍していたということでしょうけど)
最古参のヴィオラ首席奏者・岡田伸夫が右サイドのトップ、
岡田夫人で元東京クヮルテットの名倉淑子が臨時の第2コンサート・ミストレス(画像右前方)、
その後ろに写っているのは藤田容子、
その他、ホルンの水野信行、
コントラバスの河内秀夫、
第2ヴァイオリンにその夫人である河内喜久子
。。。という具合だったそうです。日本人大活躍だったんですね。
↑ そのときのライブCDを買ってしまいました。
完全に自分の勘違いでした。自分が画面で見た東京での7番はバンベルクでなく1986年のコンセルトヘボウだったんですね。家のどこかにNHKの番組を録画したVHSがあると思うので再確認しようと思います。とにかく7番と8番は違う年だったのですね。ロクに確認もしないままブログに書いてしまい反省。本文も訂正させていただきます。
それとフォーカス誌の写真についても情報をありがとうございます。
> NHKホールと東京文化会館ではヨッフムが使用した椅子が違うのです。
えー!?そういうマニアックな話大好きです。異音を発する椅子が当時普通に音のプロである指揮者に用意されていたとは。。チェック体制甘すぎ。
> そして後半は椅子が快適になったためかベートーヴェンSym7が快活に演奏
当然かもしれないけど座る指揮者にとっては椅子は演奏の出来不出来にも影響するほど重要なものなんですね。(鳴らない)楽器の一部なのかも。
それにしてもマッキーさまがヨッフムの東京公演の現場にいらしたとのこと、うらやましいです。
ご指摘本当にありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。
↑このように書かれていますが、
1982年にヨッフム指揮バンベルク交響楽団来日公演で演奏したのはブルックナー交響曲第8番ですよ。これもNHKが収録してTV放送していますけど。
ヨッフムがブルックナー交響曲第7番を指揮してNHKがTV放送したのは1986年にコンセルトヘボウ管弦楽団と来日した時です。
あなたが見たのは1986年の映像じゃないですか?
それからブログ中にアップされている写真は1982年のものですが、これは9/16東京文化会館でのベートーヴェンSym6&7が演奏された日の写真です。
当時、私は生で9/15NHKホールでブルックナーSym8を聴き、翌日9/16東京文化会館でベートーヴェンを聴きました。
NHKホールと東京文化会館ではヨッフムが使用した椅子が違うのです。
写真は9/16東京文化会館でのコンサート前半の写真です。
ナゼ前半かといいますと、この椅子はヨッフムが体を動かす度にギィ〜ギィ〜と異音を発しって耳障りでした。さすがにヨッフムも懲りたのか後半のベートーヴェンSym7の時は前日NHKホールで使用したのと同じ椅子に交換されたのです。
そして後半は椅子が快適になったためかベートーヴェンSym7が快活に演奏されたのを今でも鮮やかに思い出すことができます。