京都”ときどき”散策

京都人です。

建仁寺禅居庵の摩利支天堂

2007年01月23日 23時25分25秒 | 京都散策
建仁寺の塔中のひとつ、
『禅居庵の摩利支天堂』です。
本尊は陽炎を神格化した秘仏
摩利支尊天(まりしそんてん)です。

開山の清拙正澄禅師が1326年、
北条高時の命により中国から来るに当たって
海岸に立って日本との因縁を考えていたところ
イノシシの背に坐した尊天の陽炎が現れ
「私を連れて行けば航海も安心だし日本の国も護るぞ~」
のようなことをおっしゃったそうな。
そこで自ら尊天の坐像を作り袈裟に包んで無事来られたんだそうです。

摩利支尊天は
顔は天童女で三つの顔と六本の腕を持ち、頭には宝冠、身には甲冑を着け、
七頭のイノシシに乗っているお姿。

摩利支尊天がイノシシに乗っおられることから、
境内にはイノシシの像がたくさんあります。

「イノシシ寺」とも呼ばれており
亥年生まれの人には特に開運や勝利に御利益が大きいそうです。

護王神社

2007年01月09日 10時25分36秒 | 京都散策
京都御所 蛤御門(はまぐりごもん)前にある

「護王神社」

奈良時代の終わりから平安時代の初めに
平安遷都の最高責任者として都づくりに力を注いだ
和気清麻呂と姉の和気広虫が祀られています。

その和気清麻呂が京より宇佐(大分県)へ向かう途中災難にあったんですが
どこからもなく300頭もの”いのしし”が現れて彼を御護りしたとか。
同時に弱っていた足も治ったというのです。

この故事から「いのしし神社」として知られており
足腰の回復にもご利益があるといわれています。

境内は”いのしし”一色です。

狛犬ではなく「狛いのしし」を見ることができ
全国から奉納された ”いのしし”コレクションも展示されています。

頭をさすると幸せになる”いのしし”もあります。

本殿前にそびえたつ招魂木(おかたまき)の根元には願掛けイノシシの石像があり
「座立亥串(くらたていぐし)」が刺し立っています

きっと絵馬のようなものなんですね。