ホンマのとこ。

取材活動で思ったこと、伝え切れなかったこと……って伝えきらんかい!と自分への叱咤的ブログです。

「授業 大幅増」と働きマン。

2007-10-31 10:42:23 | Weblog
小中学校で授業が大幅に増えるらしい。

というのも、各紙朝刊で報じていたが、
文科省の諮問機関「中央教育審議会」が
これまでの「ゆとり教育」路線を転換する。

記者になって間もないころ、
この「ゆとり教育」の実際を姫路市の小学校で取材したことがある。
その時間は算数で、
円周率が3・14ではなく「3」で
面積の求め方で、三角形や平行四辺形はあったが
台形は消えていた。
先生に「ええの?これで?」と後でこっそり尋ねると、
先生は「ええの。これで…」と自らを納得させていた。

大学時代。
4年間バイトした塾でも
生徒からはことあるごとに
「なんで理科なんかせなあかんの?」
「将来、バレーの選手になりたいから算数は関係ない」と
文句・不満を突きつけられた。
その時は、「夢への出発点」な
紀香バディ的な言葉で濁していたが(え?なにか?)、
答えが見つからなかったのも事実である。

いま、社会に出て、10年が経とうとして、
おじさんはちょっぴり思う。
結局は、嫌いなことに向き合うのは
小~中+高の9年(or12年)ということだ。
昔の人の心情なんか知りたくもないのに古典を習わされたり
教科書が記号のカタログと化している化学なんかは
できれば避けて通りたい。
高校の時、
化学、基礎解析など数学系が、できないにもほどがあって、
いまだに、あの真っ赤な成績表が夢に出て、
はっと目を覚ますことがある。いや、ほんま。

それでも、
自分なりの「逃げ道」を覚えたのも、自分はこの頃だ。
化学なら、化学記号は完璧に覚えるけど
応用は捨てる、とか、そういった戦略。
何より、「自分にはできることとできないことがある」が
はっきり分かったことだ。

「ゆとり教育」では結局、
そんなこけ方を知らずに
大学に入ったり、社会に出たりするから
ひっくり返ると、再起不能になる新人が増えてきた、
と、先日、飯を共にした某銀行の人事担当者と話していたのを思い出す。
つまり「自分は何でもそつなくできる」と思ってしまうのが
ゆとり教育の最大の欠点だ、と。

関連して。
先日、ドラマ「働きマン」で
主人公扮する菅野美穂が
「やりたいことをやるだけが仕事ではない」と
後輩扮する速水もこみち(てか、彼の最初で最後のはまり役かと)
を叱責していた。
これは、
やりたくもない仕事をやって
自分に合わないことが分かって
周りも不幸にすることが分かって
自分のやりたいことが見つかったとき
それが本当にやりたいことだったからこそ
死ぬほど没頭できる、ということだと
ローリングストーンなわたくしめが今日現在、分かっていることだ。




ニュースフラッシュです。

2007-10-29 20:04:51 | Weblog
わが「ニュースBIZ」には
その日に起きたニュースを短く伝える
ニュースフラッシュというコーナーがあって
今日はそれをマネっこして
最近の身の回りの出来事を短く綴ってみたい。

★佐藤家 新居完成。
家族ぐるみのお付き合い
…といっても平岡家は1人なんだけれども
夏ごろ、このブログでお伝えした
佐藤家の新居が甲南山手に完成する。
3階バルコニーから眺める六甲アイランドまでのワンダホーな眺めと
お隣さんがライバル紙、しかもデスクというワンダホーな運命に驚く。
んでもって昨日。ちょことばかし引越し業務を手伝う
…と言っても、次女・りさちゃんの世話係なんだけれども。
嫁・かよきっつあんがせっせとカーペットを張る中、
わたくしめは、嫁の目を盗んでは、りさちゃんにちゅっちゅしまくる。
佐藤よ、許せ。

★NOVAは古巣が完勝。
金曜朝一。
ひそかにゴルゴ13と名付けている人見デスクから電話が入る。
NOVAが破綻した。
読売が一面でスクープした。
各社、このネタをマークしていて、
わたくしめも、ある筋から、今週の「とある日」を警戒していたのだが、
読売はあっさりキャッチ。
さらに夕刊でも、イオンなど4社が提携候補、と
続報スクープ。
さらに翌朝には連載もスタート。
親分・日経のNOVA担の身を案じつつ、
他人を案じている場合ではない、と猛省する。

★インベーション
中学の時に読んだ初の洋モノ、
ジャック・フィニィの「盗まれた街」を映画化したSFサスペンス。
4度目の映画化らしいが……そんなの、関係ね~。はい、おっぱぴぃ。
むふっ。使ってみたかった、この決め台詞。

ストーリーは、
ある日、宇宙から落ちてきた隕石に
空気感染する強力なウイルスが付いていて
そのウイルスは人を無気力・無感情にしてしまう。
ウイルスは、感染者が眠る(=レム睡眠になる)と
体内で発症・増殖して、
見た目はそのままだが、人格を変えてしまう。

小学生の低学年の頃、
なんちゃら戦隊なんちゃらマンの、ある話で、
ある家庭の、ある母親が
(不正確さ、どんだけー)
怪物に人格を乗っ取られてた、というのがあって、
その話を見終えた後に、
母親に、わたくしめの好きなもの、とか
父親の名前とかを聞き、
ホンモノかどうか見極めた記憶がある。

バイオハザードのように
外見が「うわっちゃー」な変わり方ではなく
外見が変わらず中身が変わる、
というのがテリブルなのだ。
さらに、この映画中で
かの国の将軍様が無気力になったおかげで核兵器を放棄したり、
中東も平和になったり、とそういった「プラス面」も出てきたりする。

息子をウイルス感染から守ろうと戦う母親(ニコール・キッドマン)は
感染してしまった恋人から
「このウイルスは人々を戦争から解き放つもので
感染した方がラクになる」旨言われる。

確かにそうだ、と思う。

でも、二コールは必死で抵抗する。
子供を思う母親でいたいから、と。

ここに、すごく強力なメッセージが隠されている、と思う。

僕たちもしばしウイルスに感染する。
それは右向け右的、というか
例えば小泉ブーム、あるいは
亀田ブームもそうだが
「大にならえ」「大はええとこだらけ」的発想である。
そこに小の意見、個の意見はないものになっている。

もっと拡大すれば、
イラク戦争もそうだ。
アメリカの掲げる自由は一番、
アメリカをテロから守ることが民主主義、が大義名分だった。

しばし、こういう大義名分は
人を無気力にし、
大義名分に流されたくなる。
だってその方がラクなんだもん。

この映画が
先日見た「パーフェクトストレンジャー」と
比べ物にならないほど
ハラハラドキドキだったのは
こういった強力なメッセージが隠されているからだと思う。

テレビの世界に飛び込んで思ったが
良質の作品は
こういったストーリーのメッセージ性が
「そこはかとなく」「さりげなく」隠されている点が
かっちょいいし、なかなかできない。

この作品の監督は
アメリカンではなく、ジャーマンということに
何だか自分の言っていることが
外れてはない気がする。
後半、席の上で
本当に「身をよじりながら」見た。
手に汗もかいた。
久々だった。

それでは、
ぜんぜんコンパクトでもフラッシュでもなかったですが
今日はこの辺でお別れです(恥)






夜と朝の間に~。

2007-10-27 09:28:05 | Weblog
本日、というか昨夜は「泊」勤務。
大阪府警記者クラブに加盟しているわが社は
定期的に「幹事社」となり
幹事社になったら
夜に事件が起きた場合の警察側との調整などのため
従って、会社に泊まらなければならない。

とはいえ、2か月たったら
また数ヶ月はお役目解放だし、
1人あたりの負担は月3回程度だし、
新聞時代は年中週1ペースだったし、
と思えば、なんてことはない。

で、会社には仮眠室があるのだが、
ここがすこぶる評判が悪い。

いわゆる「出る出る系」であり
報道部のほとんどの人間が
この仮眠室を使わず
報道部のフロアのソファーで眠る。

え?

それは事件が起きたとき、
さっと対応するためではないかって?

ま、そういうこともアルワナ諸島。
ただ、夜には常時、
優秀なバイト君もおり
何かあったら知らせてくれる、と
お気楽極まりない私なのだ。

で。
「出る出る系」の話だが、
自分は、不思議な体験をしたことはあるが
残念ながら、「出た~!」な場面に遭遇したことは
一度もない。
だから、というわけではないが、
その場所が自分にとって「気が悪く」なければ、
(この直感は重要)
あまりそういった評判は気にしない。
だから昨夜も快眠。

ということで、今日は「明け」となるため、
まもなく交代。
で、いま、来週のスケジュールを確認していたが、
かなりハードコアパンチングな様相である。

ワールドビジネスサテライトの取材で
東京、そして北海道へと旅立つことになる。
週のほとんどがアウェー生活。

今回のお題は「コーヒー」。
スタバなど外資が広げたコーヒー人口のうち、
「家飲み」する人が増えているらしい。
つまりコーヒーは本来、家で、が主流だったが、
スタバなどの登場で、外で、が主流になり、
その外で旨さを知った若い世代が、家でも、となっているとか。
これもまた「揺り戻し」の1つだ。
この現象に各社も目をつけ、
「違いの分かる大人 ダバダ~」なあの会社も
「家飲み派」を狙い打ちした新商品などを投入する。

こういった動き、というか経済ネタは
大阪のみならず、東京、北海道と全国規模なので
取材も全国展開となる。

やりたいこと、
取材したいこと、
食べてみたいもの(え?)は
決まってるので、
興奮もしている。

ということで、帰りますっ。




小沢代表 初見。

2007-10-24 14:48:32 | Weblog
大阪市長選で
民主党が独自に擁立した
毎日放送の元アナウンサー・平松氏の支援のため
小沢一郎代表がきょう大阪入り。
民主党大阪府連で府議や市議に檄を飛ばした。

少しミーハーな話なのだが
仕事柄、芸能人とお会いすることもあるのだが
(先日は、「きらきらアフロ」に出演の
鶴瓶師匠にエレベーターで乗り合わせ、びっくり)
胸が高鳴るのは
いわゆる「大物政治家」だったりする。

新聞時代に会った小泉氏や
先日、お会いした野中氏。
いや、オーラというか
そういうのがぜんぜん違うし、
あのにごった目や
ぶっとい指で
いろんなものを見たりつかんだりしている、
と思うだけで胸が高鳴るのだ。

小沢氏は
大阪府連でも
「いや~どうも」的に、
にこやかに軽やかに入ってきた。
が、
言葉が重い。
重いというかスピードが遅い。
言い表すと
「えー みんしゅとうも いよいよ せいけんをうかがえる…」
と漢字よりひらがなが似合う感じだ。
そのひねり出される言葉を
府議も市議も耳を傾ける。
声色もBOSE的に重低音が効いている。

小泉時代は「古いタイプ」の政治家として敬遠され
民主党も、前原氏など「軽やかな言葉」タイプを担いでいた。
声色も、高音重視タイプのウイーン少年合唱団だった。

それがいまや。
「小沢信者」が増え、
自民党も、軽やかな言葉の代表格であった安倍氏を捨て
福田氏を首相に担いだ。

政治に限らず
時代は揺り戻しの連続で
政治も経済も何もかも
その「揺り戻し」の見極めが重要だ。
先日、特集したゲームでも実感した(以前ブログでも書いた)が
プレステの「高性能 高画質」ゲームで競っていた
任天堂がまったく反対の発想のWiiを開発し
爆発的ヒットに導いた。

話を節操もなく変えてみるが、
その小沢代表の「バン記者」さんたちが
東京から大挙、来ていた。
万が一、民主党が政権を取ったら
彼らは「与党」記者になるわけで、
自民党のバン記者は「野党」記者に転落する。
となれば、自民党のバン記者たちは
民主党の「弱点」を書きたて
政権維持に加担するのではないか、
とブラッキーな妄想を
彼らのヨレヨレになったスーツを見ながら
会見中、一人想像していた。










街は雨。

2007-10-19 12:00:01 | Weblog
朝から雨である。
今日は、前回ブログで予告したように
夕方ニュースの特集担当(ゲームネタ)のため、
会社に出社して
7階の報道フロアと
5階のVTR編集フロアを行ったり来たりする時間を過ごしている。
いや、雨でなければ、
天満橋駅の京阪モールに繰り出し
「青い麦」のパンでも買う予定だった。
ということで、本日の昼メシは
買出し部隊のスタッフさんに唐揚げ弁当をお願いした。
いま、その弁当を待ち焦がれているところだ。

さて、特集の原稿は昨夜上にアップし
朝一でデスクを通過したので(喜)、
午後はテロップや
スタジオトーク(本日は関西大学大学院の宮本先生が来られる日)の準備
に取り掛かる。

いや、余裕だ。

…て、何と嫌味なセリフだろう、
と思われるかもしれないが、
こと仕事については、実に余裕のない時間を繰り返してきた。

新聞時代。
本社から各都道府県の総支局に対し、
企画に合わせて
「○○について調べてください」という手配が来る。
その手配は15日に来て
締め切りが本日18日午後5時だとしよう。
私は、完全18日午後3時ごろから調べるタイプだった。
敏腕記者、というか普通の記者は
15日のうちに解決していた。
つまり仕事をためない、
目の前に来たものを右から左に流す、ということだ。

雑誌時代。
これができず、にっちもさっちもいかず
自己破産に陥った。

数々の反省を踏まえ、
物事をためないという、即決型をいまは目指している。
そうしてやっと「余裕」に巡り合った。
今まで知らなかったのだが、
「余裕」というのは仕事上、
「余り」でも何でもなく
必要不可欠なものだ。

ましてや、
視聴者にいろんなチャンネルから
わがニュースを見ていただくのである。
余裕=サービスであって
そのサービスの質を高め、完成度を高めることが
当たり前のことなのだ。
…って、今頃気付いたのかよ、と思う
先輩諸氏、
すんません(涙)

「余裕がある」なんて
思っているうちは
仕事がまだまだ甘い証拠なんだとも思う。




















「まい泉」詣。

2007-10-17 12:49:35 | Weblog
「とんかてぃすと」あこがれの聖地、
東京・表参道の「まい泉」に昨日、行く。

へっ?また東京?
ええ、ええ、そうでございますとも。

昨日の取材は
今週金曜に担当するゲーム特集関連の取材で
「ファミコン通信」などを発行する
エンターブレイン社に。

そのゲーム特集というのは、
昨今、ゲーム=遊びの定義が変わっていて
ゲーム=健康
あるいは
ゲーム=学び
となることにより
ユーザー層も「コア」から「ライト」に変わっている、
ということを
先月の東京ゲームショウ、
あるいはDSを授業に取り入れている京都・八幡市の中学校と
複合的取材で組み立てる予定で、
んでもって昨日は、
エンターブレイン社の社長で、
ゲーム業界の事情にお詳しい浜村さんにインタビューするというもの。
浜村さんは最近「ゲーム産業で何が起こったか」(アスキー)を上梓され、
それをたまたま本屋で見かけ
激しく興奮したので
先週金曜にアポを取り
昨日取材という押しかけ女房系。

通常は東京に行ったら
あれもこれもくっつけて、みたいな感じなのだが
昨日はこのインタビューしかなく、
贅沢感満々。
取材をお許しいただいた部長、副部長に改めて感謝。
で、浜村さんも
インタビュー時間がついつい延びてしまうような
キーワードをいくつも下さり
やはり聡明な方だと脱帽。
特集に大きな芯が通ったと一人喜ぶ。
浜村さん、ありがとうございました!

で、冒頭の話題。
いや、もう、前から行ってみたくて仕方がなかった
まい泉。
取材前に時間を作り、訪れる。

時間は午前11時15分だったのだが
席の8割は埋まっており、
そのほとんどが女性、
さらに言えば、銀座界隈を着物で歩いていそうなご婦人だった(驚)

で、お昼の「おろし黒豚とんかつ定食」(1260円)を注文。
となりの貴婦人(推定60歳)はカキフライ定食を注文。
ということは、常連さんに違いない。
明日も東京にいれるなら、絶対カキフライ、と激しく悔しがる。

とんかつ自体は言うまでもないが、
漬物にびびる。いや、自家製に違いない、と思って
店員さんに尋ねると「うちで漬けてます」の答え。
赤だしにもなめたけが入っている。
いや、「○○産で厳選の黒豚」とかいうのがもはや記号で
さらにその記号自身も疑わしい、という昨今、
名店への道しるべは、こういうメイン以外にある、と思ったりもする。
とんかつ→ご飯→漬物→赤だし→とんかつ…
というローテーションの中、
ご飯~赤だしの比重は決して軽くない。
これらが際立ってこそ、とんかつの旨さも倍増された。
ちなみにご飯は、銘柄米(コシヒカリだったけな)使ってます、
の張り紙が店外にあったが、
におい、ぬめり具合、光具合で言わずもがな。

あと。
トイレが異常にきれかった。
聞く話によれば、お店はもともと銭湯を改築した
由緒ある建物らしく、古い。
でも、「古い」と「汚い」は違う。
…という話を、
雑誌時代におんぶに抱っこに四の字固めをしてお世話になった
先輩がブログで書いていた。
…という話を思い出したのは
その先輩が「あとがき」を書いた文庫本を
東京行きの新幹線で読んだからかもしれない。
ちなみに行きに上巻を読み、
帰りに下巻を読む。
帰りは興奮のあまり、
醤油べっとりシウマイをズボン、しかも股間に落下させるというハプニングも。

本は黒川博行さんの「暗礁」(幻冬舎文庫)です。
いろいろ思うところはありますが、
「良い人」の基準がいかにあいまいで、いかにいい加減か
思い知らせる一品です。

あ、まい泉情報はこちら。
上京の際はぜひ。
東京メトロ・表参道駅から徒歩5分ぐらい。
表参道から奥まったところにあるので
事前に地図を確認した方がベターです。
↓↓
東京都渋谷区神宮前4-8-5 
電話 03-3470-0071
営業時間 11:00~(L.O.22:00)
定休日 無休




朝日、熟読。

2007-10-12 12:38:29 | Weblog
大阪市長選で
民主党がMBSの元アナウンサー・平松氏を擁立する、
と朝日、読売、毎日の3紙が朝刊で報じる。
これは民主党が発表したものではなく
独自取材によるものだから、
特ダネといえるが
むしろこの場合は産経、日経が特オチということになる。
担当者は青ざめているだろう
…と他人を批判している場合ではない。

大阪市長選を巡っては
前回の選挙で
自民党が関さんを推薦する「条件」として
民主党から推薦を受けないことを挙げた。
関さんはこれを飲んだ。
大阪市では
歴代、自民も民主も公明も「与党」として
1人の候補を推薦していただけに
焦った民主党は結局、独自候補を立てることができず
実質的に自主投票となった。

今回はその遺恨を受け
民主党は独自候補を探していた。
取材の結果、
某テレビ局のあんな人やフリーアナのこんな人が浮かび、
直接お会いして確認していたが
各人、完全否定。
「最後の頼みの綱がおんねん」と民主党関係者が言っていたのが
平松氏だったが、
全く把握してなかった。

泣。

電話でその民主党関係者にグチを言うも
後のカーニバル。

いや、テレビドラマなどで
新聞記者が、
「ネタないっすか?」と迫って
相手がポロリ、みたいなシーンを多々とみかけるが
現場ではそうイージにハプンすることはなく(てかルー大柴?)
「○○ってほんまですか?」と
事実を突きつけて
相手がどう答えるか、だ。
政治家や警察ははぐらかしちゃう(でも表情や語気が変わる)けど
たいていの場合は
そうした事実を突きつけられると
YESかNOか答えてくれる。
つまり突きつける材料を持っていない記者は
取材不足でもあり、特オチを味わうことになる。

そんな朝日1面から
中面をめくると
「新聞週間特集」と銘打ち
北海道ミーとホープの偽牛ミンチ事件の「特ダネ」が
どういう風にキャッチして
どう記者が奔走したか、
の顛末が1ページにわたって紹介していた。
てか、あの騒動は6月のことだったのね、と振り返りつつ、
ふむふむふむ、と熟読し、
同じ業界の人間として激しく興奮する。
「食品関係の報道で
批判して訴えられる。
となれば、請求額は1億や2億ではない。
生協、加ト吉になれば数10億円単位。
ちょっとしたミスが命とりになるよ」。
ある取材記者が、食肉業界のベテランに突きつけられた言葉だという。
びびるし、ちびる。
裏付け取材は想像を超えるしんどさであったのだろう。
結果、農水省はJAS法見直しを始め
食に対する安全性が注目された。

新聞が斜陽、とか没落とか言われるけど
やっぱりこういった記事が紙面を飾る限り、
新聞はなくならないと思う。てか願望でもあるのだけれども。

蛇足。
さらに紙面をめくると
「1日の野菜分が取れる」と謳う野菜ジュースのほとんどは
実は取れていないことが判明。
毎朝飲んで、その気になっていたのに(涙)
ちなみにこれも朝日の特ダネでした。









パーフェクトストレンジャー。

2007-10-11 12:08:25 | Weblog
昨夜は、いや、「も」、会社を早々に飛び出し、
レイトショーに繰り出す。
このところ、人生で一番映画を観ているのではないかと思うくらい
TOHOシネマズ梅田に通っていて
会員カードにも入ってみた。
いや、これが自分の求めていた人生だとも思う。

昨夜の1本は、ハルベリー主演の「パーフェクトストレンジャー」。
日本国中に「別に」ブームを巻き起こしたエリカ様の作品も候補に上がったが
あらすじを読んで、たるそうなので却下。
だってパーフェクトストレンジャーのキャッチフレーズは
「ラスト7分11秒まで真犯人は絶対分からない」だもの。
その意気込みを買った。
…といってもレイトショーなので1200円だけど。

しかし。

不覚にも。

開始5分で爆睡してしまった。
しかも1時間。
作品は2時間だから、その半分。
正確に言えば、何度となく目が覚めたのだけれども
直感か眠たさが勝ったのか
「まだ話は動いていない」と脳が勝手に判断しては
眠りを繰り返していた。
で、隣の人(カップルのうち男性)の肩にしなだれかかり
迷惑がられて完全に目が覚めたのだけれども。

…。

泣。

いや、動きがなくて
会話ばっかりで
誰が誰だか分からなくなって、
いや、映画見る前に
大阪王将で「秋のきのこ醤油炒め」と
大盛ご飯を食べたから?
…って誰に向けてのエクスキューズなんだろう。

しかし。

1時間後参加も
ストーリーにもれなくついていける(驚)
バッチシ醒めたアタマを古回転、ちゃうフル回転させて情報収集。
なんとなくこんなことだろう、
と決め付けて見ると
ストーリーがそのように見えてくる。
そして犯人が判明。
なるほどな。
やっぱりね、そうだろね、と氷川節で締めくくる。

…。
てか、ラスト7分11秒を
まったくもって気にすることなく終わったんすけど。

この作品には
「イカニモ」犯としてブルースウィリスが出演していたのだが
彼の「シックスセンス」を見た日の衝撃は今でも覚えている。
終わってしばらくたっても席を立てなかった。
作品は古いが、大ファンのヒチコックシリーズ「サイコ」や
イタリア映画「黄金の七人」もそうだし、
最近では「ソウ」で
シチュエーションもさることながら
「あいつが生きていた!」な事実に呆然とした。

一方で、唖然とする作品もあった。
「フォーガットン」は
自分の息子が行方不明になり、
そのうち周りも「そんな子はいなかった」と精神病扱いされる母親が
真実を求めて奮闘する話なのだが、
結果、真実は、宇宙の「何者か」が
子供を連れ去ったのだった。

いや、それはないでしょ、と。
それを言ったらおしまいでしょ、だ。

というか、作品の出来不出来、
というより
そんな見せ方があったのか、そんな文脈があったのか、
という作品やモノに遭遇した時、
何だかやられてしまった、というか
愕然として、どうして気付かなかったのか、と悔しくもなったりする。
逆に作り手は、それが基準で
それを逸脱した作品は駄作以外、何でもない。
もちろんフォーガットン的な「やられてしまたった」は論外。

ちまたには京都に関する本があふれているが
最近、コンビニで「歩く京都の学区観光地図」というのを見た。
その見せ方に魅かれて思わず手に取った。
出版社は淡交社。
しかし、制作は140B。
前ミーツ編集長の江さんが立ち上げた編集集団だ。
興奮した。

話がそれにそれて反町隆史だが、
今日の話題の
パーフェクトストレンジャーの感想。

「別に」。

てか、これが言いたかっただけの気もする。









次は京都。

2007-10-09 16:55:19 | Weblog
すっかりご無沙汰三之助な今日この頃、
皆さん、お元気でしょうか?

東阪往復の日々も一段落(多分)
大阪市長選担当を拝命し
取材&インタビューの日々が始まった。
同時に、
ワールドビジネスサテライト土曜版で
11月下旬に京都にスタジオを移して
生中継するという
ワンダホーな知らせを昨日、ヤマダ副部長から聞く。
中継先は紅葉が映える神社・寺。

ということで
京都ロケハン部隊長の任も昨日、拝命し
胸を躍らせる。
といっても
京都でもっとも「かきいれどき」な11月、
そして夜、
そして紅葉、
そしてライトアップ、
そして土曜
という時に話を受けていただけるか、いささか疑問
…というかむしろ絶望的な気もしてきた。
いや、でも、
初の試みだけに何とか見つけたい。
「ここお勧めっすよ」という読者の方(特に京都方面)
いらっしゃれば、メールお待ちしています。ぺこり。