ひさらのきまぐれ。

多趣味だけどどこかぼんやりな私(ひさら)の気まぐれブログ。
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奈良の古寺と仏像(三井記念美術館)

2010年07月24日 | 展覧会(美術館・博物館)
平城遷都1300年記念で盛り上がる奈良です。秘仏公開があったりして、行きたいなーと思いつつなかなかチャンスがなく。残念がっておりましたところ。
なんと!仏様たちが向こうから来てくださったんです♪
ユニークな仏様、美仏様方が東京・日本橋に集合です。ありがたや、ありがたや。

→三井記念美術館公式HP 

今回はとにかく、ポスターにもなっている法隆寺の夢違観音がじっくり見たかったのと。室生寺の”史上絶世の美男”釈迦如来坐像が見たくて出かけました。

法隆寺の夢違観音と言えば超有名でいまさら何を言うかという感じですけれども。好きなんですよね。
金属質のずっしりとした黒みの肌感が他にはない魅力で惹きつけられます。悪夢を見た後お祈りすると、いい夢に変えてくれるということなんですが。なんかそういう「特殊能力」をもってそうなお像です。

一方の釈迦如来像は室生寺まで行くのは大変なのでなかなか見られないお像かもしれません。土門拳の写真でとっても有名ですが、あれは横顔。正面から見ると案外印象が違うんですね。今回はライトがとても白っぽく明るめにしてあったので、乾いた木の質感もあいまってかなり違う雰囲気でした。

今回の展示でビックリ!大のお気に入りになってしまったのが、東大寺の秘仏、五刧思惟阿弥陀如来坐像。言葉としては知っていたのですが、実物を見たのは初めてでした
このインパクトは、展示室で是非体験していただきたいですね。視界に入ってきた瞬間心をつかまれること間違いなし。実際にお堂の中で見られればいいのだけど、これば秘仏で、年に1日だけしか見るチャンスがないので。それまで待てない!という人は是非展示室で。

仏像の研究者だの写真家だの、プロの方たちからすれば色々蘊蓄もあるのでしょうが。
素人としては、絶対「うわー!」と喜ばずにはいらなれないこの造形。
私的に今回の展示仏像の中でお気に入りナンバーワンです(笑

五刧(ごこう)というのは、仏教でいう長い長い時間。ヒンズー教で換算すると215億年?とか。
思惟(しゆい)は、考えるということ。
とにかく長い長い時間、人々を救う方法を考えて考え抜いた阿弥陀さんの姿なのです。あんまりにも長い時間考え続けたので、こんな風に髪の毛(…ではないんだけど)が伸びちゃった!というなんとも人間臭いお姿。
ぷっくらとした頬で子供のような可愛らしい顔をしているところに、アフロヘアのギャップがもうね。
可愛い~~!

ミュージアムショップで思わず、グッズを買ってしまいました。
アフロヘアのスタンプ。



…何に使うのか、という疑問は残りますが(笑
まぁいいじゃないですか。可愛いし(謎)

久々に見ごたえのある展覧会でした。流石三井記念。



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