たたら吹き - 日立
その時屋上から熊本城を見ていた年配の方の一言が耳を疑いました!!
「新たに手を加えたところばかり崩れたね~」っと・・・
えっ???
建立当時の石垣は崩れてないんだ!!
私には遠い親戚ですけど・・・
宮大工さんも実家を補修して頂くときに雑談の中で
古い神社は400~500年で建て替える前提で建てているから・・・
余程の大きな地震がきても建物は壊れないが瓦が落ちるだけだと・・・
神社始め古来の建物は総てが違うと言う事なんですね・・・
【神仕事】伝説の鉄づくり!奥出雲「たたら製鉄」の奥深すぎる世界
2016.03.24
https://www.e-aidem.com/ch/jimocoro/entry/negishi06
ジモコロライターの根岸達朗です。
唐突になにかと思われるかもしれませんが、皆さんこれ知ってます?
た た ら 製 鉄。
実はこれ、島根県を中心とした中国地方で営まれてきた伝統的な鉄づくりの技法。
まあ、言うなれば、日本の鉄づくりのルーツみたいなものですね。
今回はこのたたら製鉄を取材する目的で、
柿次郎編集長と一緒に島根県の奥出雲地方に行ってきたのですが、
いやあ、これがなんといいますか、もう……
めちゃくちゃ深かった。
何がそんなにすごかったのかは、これから始まるお話のなかでお伝えしたいと思っているのですが、
まずその前に「たたら製鉄とはなんぞや」というところで、簡単にその概要だけ説明させてください。
たたら製鉄は、江戸時代初期にその原型が完成した鉄づくりの技法。
かつては日本の鉄の8割以上がこの技法によって生み出されていたそうです。
特に刀剣用、男が大好きな日本刀の鋼として優れた品質を誇っていた「玉鋼(たまはがね)」は、
現代の優れた製鉄技術でも再現不可能とされる、たたら製鉄における唯一無二の生産物。
それを生み出す術は「村下(むらげ)」と呼ばれる最高技術者の秘伝だったことから、
長らく「謎の製鉄技術」とも呼ばれてきました。例えるなら北斗神拳みたいなもんです。
現実にあの製法に辿り着いたのは神がかり的と言っても過言ではありません。
実はあのスタジオジブリの国民的アニメ映画『もののけ姫』の題材にもなっているこの技法。
たたら場で女性が足場を踏み込んでいたシーンは、僕自身も記憶に残っています。
あまりにも歴史と文化が深すぎて、僕みたいな輩がこれを伝えていいんだろうか?
おこがましいのでは?ってマジで思っていました。
ただ、WEB上に分かりやすく「たたら製鉄」の歴史を残す価値は絶対ありますし、
それはジモコロにしかできないはず。
専門家が書籍にまとめるような情報量を1記事に落としこむ。さらに若い人でも理解できるように…
これはジモコロにとっても大きなチャレンジです!
少々長くはなりますが、どうぞお付き合いください。
あと、専門用語が難しすぎるので、先に用語集をサラっと読んでおくと理解しやすいかもしれません。
それではいざ、たたらの世界へ!
米とたたらの意外な関係
「ようこそ、奥出雲へ! ここからは私がご案内します!」
土地勘のまったくない僕らをサポートしてくれたのは、奥出雲町役場職員の三成由美(みなり・ゆみ)さん。
奥出雲出身の三成さんは、名古屋でインテリアコーディネーターを務めた後にUターン。現在は地域の女性10人で「おくいずも女子旅つくる!委員会」を立ち上げ、奥出雲の魅力を伝える活動をしています!
ベールを脱いだたたら師の秘伝技術
これより、イラスト(マキゾウさん作)でお届けします。
まず、たたら師たちの仕事は、炉の下に深さ4メートルの複雑な地下構造をつくるところから始まります。
この作業で何よりも大事なのは、地下構造の内部を極限まで乾燥させること。
基礎ができた上でさらに薪をくべ、それを昼夜燃やし続けて湿気を取り除いていきます。
湿気が残っていると水蒸気爆発を起こす可能性があるので、この作業は絶対に必要なものでした。
そして、焼き尽くされて色が変わった地面の上に、送風装置を備えた炉をつくります。
ここまで約2ヶ月。一度つくった地下構造は半永久的なものだったそうです。
粘土でつくった炉に砂鉄と木炭をくべていきます。さらに炉内に送り込む風の量を調整しながら、
火を絶やさずに灯し続けること三日三晩(これを「一代(ひとよ)」と呼びます)。
マニュアル的なものはなく、作業は村下(むらげ)と呼ばれる工場長の経験と勘だけを頼りに
進められました。
また、村下の仕事は秘伝で、ほかの人が手を出すのはご法度でした。
三日三晩の作業で、ケラは約2〜4トンの大きさに成長します。そして村下が頃合いを判断し、
ついにケラを取り出す作業へ…。
この際、1000度以上もあるケラだけを取り出すことは物理的に不可能なので、炉ごと完全に破壊します。
鼻も唇も焼けただれてしまうほどの灼熱が村下たちを襲うそうです。
燃えたぎるケラを高殿の外に引きずり出し、鉄池(かないけ)と呼ばれる池に落とすと……
ゴゴゴゴゴゴゴゴォォ………
ブシュウウゥゥゥゥゥ………!!!!
すさまじい音。
たたら師たちの目に涙があふれます。
そして、最後の決め台詞がこれ。
「水が……燃える」
玉鋼(品質不明)
最高技術者「村下」と地域の王「田部家」
観光地としての「菅谷たたら」と地元住民の想い
まとめ
たたら製鉄とともに歴史を積み重ねてきた奥出雲という土地、秘密主義を貫いてきた村下の技術、地域の経済を支える鉄師たちの影響力、そして観光地化による課題まで……。
すべてを一体的に捉えたときに見えてくる「地元の仕事」には、ローカルへの回帰が進む今の時代の仕事のあり方を考えるヒントが隠されているように思いました。
何年か前にノーベル賞候補(化学賞)にも挙げられていたCCSCモデルという境界潤滑理論(摩擦理論)の提唱者でもありますね。摩擦プラズマにより発生するエキソエレクトロンが促進する摩耗のトライボ化学反応において社会実装上極めて重要な根源的エンジンフリクション理論として自動車業界等の潤滑機素設計において脚光を浴びつつありますね。人類というものは機械の摩擦という単純なことですら実はよく理解していないということを理解させられる理論です。