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【開発ヒストリー】無回転で夢かなえた本田のスパイク ミズノ「イグニタス」

2010年10月24日 23時13分14秒 | 感動した話
超最先端のコンピューターっを取り入れ分析を行い選手の希望する商品を作り続ける。今の私の仕事は長年の経験で磨かれた技術が商品を作る事まではいつでも可能です。しかし~これって凄い事なのです。この凄さをどのようにする事で感動を与える事が可能か?ココが永遠に考えなければならない与えられた使命!伝え方を間違うと単なる当り前としか評価されない訳ですから・・・・・

【開発ヒストリー】無回転で夢かなえた本田のスパイク ミズノ「イグニタス」
2010.10.24 18:00
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/101024/biz1010241802006-n1.htm
「華麗なシュートでゴールネットを揺らす」。サッカー少年のあこがれだ。そのためには、ゴールキーパーの取りづらいボールをいかに蹴るかにかかっている。「夢をかなえるスパイクシューズを作る」と立ち上がったのがスポーツ用品メーカー、ミズノだ。今年6月、ワールドカップ(W杯)サッカー南アフリカ大会の日本対デンマーク戦での本田圭佑選手のフリーキックで現実となった。


シュート100本

 回転の少ないシュートは空気抵抗を受けやすく、ふらつくような様子から「ぶれ球」とも呼ばれる。

 「開発のコンセプトは無回転だ」

 4年前のドイツW杯大会終了後、新スパイクシューズの開発に取り組んだミズノフットウエア開発課の桑原拓郎さんはこう決めた。当時オランダでプレーしていた本田選手の「無回転シュート」が注目を集めたことが大きかった。

 作業は、無回転シュートの原理を知ることから始まった。突き詰めるにはデータを集める必要がある。

 本田選手に実際にボールを蹴ってもらうことが手っ取り早かったが、本田選手の休みがいつ取れるかは分からない。そこで、事前に長めの日程を設定して待機し、「ゴーサインが出るのを待った」と桑原さんは話す。

 オランダでデータ収集が行われたのは、20年秋のこと。本田選手の足に圧力センサーを付けて、一連の動作を徹底解析した。打ってもらったシュートはおよそ100本。このうち、30本は無回転シュートを狙ってもらった。

 解析の結果、無回転シュートは、甲の内側の足首に近い部分にボールが当たっていることが分かった。

以前、開発したスパイクシューズでミズノはつま先近くに特殊素材を付け、ボールをカーブさせやすくする技術を採用していた。その手法を生かせば、無回転スパイクは「ボールが当たる部分に回転のかかりにくい素材を使えばよい」ことになる。

 しかし、回転を減らせる素材がなかなか見つからない。ゴルフクラブでアイアンのフェース部分を加工して摩擦を減らし、回転をかかりにくくしたこともあったが、ゴルフとサッカーでは事情が違った。

 「回転が減ると思って試したらむしろ増えたケースもあった。甘くみていた。これはヤバイぞ」。開発陣に焦りが生まれた。


たどり着いた素材

 多くのスポーツ用品を手がけるメーカーとして、蓄積した素材や加工ノウハウからたどり着いたのは、ウレタン樹脂だ。いろいろな素材を壁に取り付け、斜めからボールを当てる実験を行った結果、最も回転がかかりにくかった。

 この発見は運が良かっただけではない。「しらみつぶしに試した」という素材は、100種類以上。ねばりの成果だった。

 昨年12月、無回転シュートスパイク「イグニタス」が一般向けに発売され、夢のシュートをものにしたいサッカー少年やファンの心をつかんだ。本田選手も着用し、6月のW杯開催前、初年度国内販売目標の7万足を売り切った。

 日本の決勝トーナメント進出がかかった、W杯南アフリカ大会の対デンマーク戦。本田選手は30メートル以上の距離から直接フリーキックに挑んだ。豪快にけり出されたボールは無軌道な線を描いてゴールに向かい、ネットを揺らした。無回転シュートだ。本田選手はサポーターの陣取る観客席前まで走り、チームメートと歓喜の雄たけびを上げた。

「出張先のインドネシアのホテルでテレビ観戦した。気がつくと先輩社員の部屋に駆け込んでいた」。本田選手のスパイクの基本設計を担当した桑原さんは、今も興奮冷めやらぬ様子で語る。苦労が報われた瞬間だった。

 W杯の大一番でのゴールの効果は、絶大だった。9月、「イグニタス」の販売は10万足を突破した。

 開発当初、「スパイクの力で無回転シュートを打つなんて無理だ」と冷やかす声もあった。が、「トライしてできないのとしないでできないのとは違う」(桑原さん)とミズノ開発陣が放ったシュートは、一直線にゴールに飛び込んだ。(井田通人)

 ◇

 【ミズノの無回転シュートスパイク「イグニタス」】昨年12月、一般向けに販売を始めたミズノのサッカー用スパイクシューズ。ゴールキーパーが捕球しづらい「無回転シュート」をけりやすくしたスパイクで、表面の一部にボールの回転がかかりにくい素材を使っている。その他の部分には回転のかかりやすい素材を用い、1足で2種類のキックをけり分けられるようにした。開発には同社の契約選手も協力し、日本代表、本田圭佑選手が中心的な役割を果たした。



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