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中国高速鉄道事故~日本が培った「技術の本質」を甘く見るな。

2011年07月29日 20時46分51秒 | ニュースの感想

知人の中国の方が日本で電動バイクの輸入をされていますが~改良に苦労されています。

当工場はアドバイザーですから日本との違いが要所にあり改良されるスピードは速いと思いますが~

あとは中国の工場で働く人たちのものづくりに対する以上のレベルで商品は変る事が理解されているかだと

思います。

 

中国高速鉄道事故~日本が培った「技術の本質」を甘く見るな。

大前研一「ニュースの視点」

大前研一 プロフィール

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中国高速鉄道
中国版新幹線が衝突、脱線
23日・浙江省温州付近

 

日本には50年間積み重ねたノウハウ・技術がある



中国浙江省温州市付近で23日午後8時半過ぎ、同省杭州市から福建省福州市に向かっていた高速鉄道「D3115」が脱線事故を起こし、車両4両が地上20~30メートルの高架橋から転落しました。

死傷者数は多数に上っているということですから安易に言えることではないですが、それでも私は早いタイミングでこのような事故が起きたことは、中国にとっては技術進歩の上で重要な経験になるはずだと思います。

私は以前から「中国は必ず高速鉄道で事故を起こす」を述べてきました。というのは、日本の新幹線を形だけ真似しても、その安全性に対する考え方やスケジュール管理の具体的な方法などを知らないからです。

日本には50年間に及ぶ新幹線運用の実績があります。1964年から大きな事故を起こさずにこられたのは、小さな事故を経験するたびに山のようなノウハウを経験として積み上げてきたからです。

一番難しいのは「材料選び」です。車両に使う材料、パンタグラフに使う材料、これらに何を選択するのかというのは非常に重要です。

気候によってはマイナス20度で雪が降り積もる中を通過していくことを想定しなければいけません。そういった様々な条件について繰返し荷重に耐えるものを作るために、何度も実験を繰り返す必要があります。

かつてタンカーが千葉の房総沖で2つに割れてしまうという事故が発生したことがあります。この事故からは脆性破壊を起こさない鉄鋼の作り方が生まれました。

どんなに準備をしていても事故は必ず起こります。その結果として、繰り返し改善されていくことになるのです。新幹線について言えば中国はまだまだ経験不足です。まだ「新幹線を時速300kmで走らせるノウハウがない」のが中国の現状と言えるでしょう。

 

中国や韓国は、日本の「技術」を甘くみるべきではない


実は中国だけでなく韓国の高速鉄道も、事故や故障が連続して発生しています。中国にしても韓国にしても、日本の企業が持つ鉄道に対する細かい技術にもう少し理解を示すべきだと私は思います。

今年3月11日のあの大地震が起きても、日本の新幹線は1台も事故を起こしていません。これは海岸線にセンサーが取り付けてあり地震の初期微動で発生するP波をキャッチし、ある程度の規模になりそうであれば即座に新幹線を停止させるようになっているからです。

ゆえに地震の主要動である大きな揺れが到着する前に、新幹線はブレーキがかかり停止することができたのです。

この技術は、阪神淡路大震災の反省から生まれました。あの大地震で新幹線が通る橋が落ちてしまったのです。そこから事故を避けるために、何が何でも地震発生時には新幹線の動きを止めることが先決だという発想が生まれ、新しい技術が開発されました。

これほどの細かく精密な技術は、今の中国や韓国にとっては簡単に真似できない技術だと思います。実際、今回の大震災では1台も事故を起こしていないのですから、この技術の精度の高さは実証されたと言っても良いでしょう。

中国や韓国には2つの道があると思います。1つは日本から技術を導入する道です。きちんとノウハウを学ぶための料金を払い、誠意を持って日本から学ぶべきだと思います。

もう1つは、自ら100回でも200回でも事故を起こして、そこから自力で技術を開発していくという道です。

今回の事故を見ると、中国の技術レベルはまだ相当低いと思います。今回の事故も、落雷により全電源が喪失してしまったのに、後ろから列車が突っ込んでくるのを防げなかったという、かなり初歩的な安全性の問題です。

厳しい言い方かもしれませんが、今回の事故を反省材料にしてほしいと私は思っています。形だけは日本の真似をして、それでも「国産の新幹線だ」と国民に自慢したいのかもしれませんが、その結果沢山の事故を起こすことを選ぶべきかどうか、真剣に考え直してみるべきでしょう。

日本は50年間細かい事故や故障を積み重ね、その結果を踏まえて安全思想を練り直し、技術を開発し改善を繰り返してきました。

中国も韓国も、このあたりの日本の経験・技術を甘く見るべきではないと私は思います。中国や韓国には「技術の本質とは何か」という点を認識してほしいと思います。


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