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【次期エンッオへの挑戦状?】ランボルギーニ、軽量オープントップ「アヴェンタドール J」を発表!

2012年03月07日 01時04分42秒 | 感想&独り言!!

ランボルギーニ、軽量オープントップのワンオフ・モデル「アヴェンタドール J」を発表!


ランボルギーニは5日、間もなく開幕するジュネーブ・モーターショーに先駆けて、
 
フラッグシップ・スーパーカーのオープントップ・モデル、「アヴェンタドール J」を発表した。

写真をご覧になればお分かりの通り、何度か噂に上っていたアヴェンタドールのオープン・モデルは、
 
ルーフだけでなく、フロント・ウインド・スクリーンさえ取り払ったラディカルなスタイルで登場した。
 
これでも法規上公道走行が可能であり、しかも販売することを前提として開発されたモデルであるという。



ベースとなっているモデルはもちろん、昨年のジュネーブ・モーターショーで発表された「アヴェンタドール LP700-4」
 
排気量6,498ccから700psを発生する自然吸気V型12気筒エンジンに、ISR トランスミッションと呼ばれる
 
7速シングル・クラッチ式セミATを組み合わせて、4輪を駆動するというパワートレインはそのままだが、
 
カーボンファイバー製モノコック・シェルには大幅に手が入れられているそうで、
 
ルーフとフロント・ウインド・スクリーンを除去した上でシートの背後には2本のセイフティ・バーを設置。
 
同じくカーボンファイバーで作られているボディ・パネルも前後バンパーなどが新たにデザインされている。



クーペ・モデルより僅かに幅が狭いフロント・ノーズには、凝った形状のウイングレット(小翼)が
 
エア・インテーク周囲から左右に拡がり、バンパーから独立したセンター・ブレースと相まって
 
F1マシンを思わせる(ようにデザインされている)。
 
車体後部で目に付くのはボディ後端からせり出したウイングと4本出しになったエキゾースト・テール・パイプ。
 
クーペではナンバー・プレートが付くセンター部にも黒いメッシュが張られている(どこにナンバー・プレートが付くのだろう?)。
 
サイズは通常のアヴェンタドールに比べて120mm長く、26mm低い(だけ)。
 
前後バンパーとサイド・スカートがブラック・アウトされているため、
 
ボディは数値以上に "薄く" 見える。ダウンフォースも向上しているらしい。

センター・ロック式のアルミニウム・ホイールは、このモデルのために特別に製作されたもの。
 
フロントが20インチ、リアが21インチ、ということはベースになったアヴェンタドール LP700-4よりも、
 
1インチずつ大きい。
 
5本スポークの間にカーボンファイバー製のフィンが見えるが、これはブレーキの冷却に効果を発揮するそうだ。



見事に露出したインテリアからは、エアコン、オーディオ、ナビゲーション・システムなど、
 
このクルマの唯一の「レゾン・デートル(存在価値)」すなわち「究極のドライビング体験」を
 
損なうものであるとして全て排除。
 
コクピットはカーボンファイバーをハイテク繊維のように張り込むことが出来るという
 
新開発の「カーボンスキン」と呼ばれる素材で覆われている。

快適装備のストリップ・タウンと重いフロント・ガラスの除去により、
 
車両重量はクーペ版アヴェンタドールよりかなり軽量化されているはずだが、
 
数値は未公表。最高速度は「300km/h以上」と発表されている。



最後にそのネーミングに付けられた「J」という文字について説明しておこう。

古くからのランボルギーニ・ファンやスーパーカー・マニアならご存じだろうが、
 
かつてランボルギーニには、そのアルファベット1文字で呼ばれた特別なモデルが存在した。
 
FIA(国際自動車連盟)が定めた競技規則付則J項の車両規定に合わせて、
 
ミウラ」をベースに(といってもシャシーはほぼ別物で)作られた
 
 "レースにも出られる実験車両" 、通称「イオタ」と呼ばれるクルマである。

創立当初のランボルギーニは、設立者であるフェルッチォの意向により、スポーツカー・メーカーでありながら、
 
レースには参戦しない、という方針だった。そんな社内においても密かにレース出場を
 
夢見る社員や開発ドライバーたちが、ミウラの改良開発用という名目で作り上げた車両が「J」だ。

だが結局、彼らの本来の夢は叶うことなく(ドイツで開催された小さなレースに出場しただけ、
 
と言われている)、Jはミウラが最終型「 SV」へと進化するための礎となる実験データを残しただけでお役ご免となり、
 
しばらく放置された後、どうしても欲しいという熱心な顧客に売却されてしまう。
 
それから間もなく、事故によって焼失してしまったことから、Jは "幻のクルマ" として後世に
 
語り継がれることになるのだ(下の写真はミウラをベースに作られたレプリカ)。



今回登場したアヴェンタドール Jの「J」とは、そんな過去の伝説にあやかって付けられた文字であり、
 
J(イオタ)がミウラ・ベースの特別なクルマであったように、アヴェンタドール Jもアヴェンタドール
 
LP700-4をベースに仕立てたスペシャルなモデルである、ということを意味するらしい。
 
別にFIA競技規則付則J項に則って製作されたわけではない。

過去のJと共通するのは、ワンオフで作られた特別な一点物として、熱心なマニアに(高額で)売却するという点である。
 
このアヴェンタドール Jの購入者はすでに決まっているそうで、価格は税別で210万ユーロ(約2億2,640万円)になるとのこと。

今年の終わり頃には、Jの文字を持たない(代わりにおそらく常識的なフロント・ウインド・スクリーンを備える)
 
「アヴンタドール・ロードスター」が量産モデルとして発売になると見られており、そちらはもっと "お手頃" な価格になるようだ。

Gallery: Lamborghini Aventador J

(画像をクリックすると大きくなり見やすくなります。)

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