中国解放軍、江氏の影響力を排除=薄熙来事件も流れ変える-4総部トップ、世代交代
(2012/10/25-17:02)
http://www.jiji.com/jc/zc?key=%b8%d5%b6%d3%de%b9%b9%f1%b2%c8%bc%e7%c0%ca&k=201210/2012102500409
【北京時事】中国国防省は25日、11月8日開幕の共産党大会に先立ち、
人民解放軍の総参謀長など4総部トップを若返らせる人事を発表、軍指導部は一気に世代交代が進んだ。
軍の作戦・情報を統括する総参謀長に就任した房峰輝北京軍区司令官(61)ら胡錦濤国家主席(中央軍事委員会主席)に
近い幹部の登用が進んだのが特徴だ。
複数の共産党筋によると、8月の北戴河(河北省の避暑地)会議で軍事委主席辞任を示唆した胡氏は、
沖縄県・尖閣諸島問題への対応のため慰留を求める声が強まり、一転して留任する方向で検討している。
今回の人事でも、これまで軍に絶大な影響力を持った江沢民前国家主席(前軍事委主席)の
影響力を排除しようとの狙いがうかがえる。
4総部体制の解放軍ではこのほか、総政治部(政治工作)主任に張陽・広州軍区政治委員(61)、
総後勤部(補給)部長には趙克石南京軍区司令官(64)、総装備部長には張又侠瀋陽軍区司令官(62)がそれぞれ就任。
4人とも大軍区からの登用で、現場重視の布陣となった。
一方、複数の中国筋によれば、2人いる制服組の中央軍事委副主席は郭伯雄(70)、徐才厚(69)両氏に代わり、
許其亮空軍司令官(62)、范長竜済南軍区司令官(65)が就任する見通し。
軍関係者は「特に郭氏は江氏に最後までべったりだった」と指摘。
総装備部長で63歳と若く、副主席就任が堅いと言われた常万全氏が「国防相」に格下げとなる見込みとなった背景には
「郭氏との近すぎる関係」(同関係者)が原因との見方も浮上している。
さらに重慶市トップを解任された薄熙来氏の事件が、軍指導部人事の流れを変えたとの見方が強い。
高級幹部子弟グループ「太子党」の代表格だった薄氏は太子党の多い軍内で大きな影響力を誇示。
薄氏解任後、軍内に広がった薄氏解任への反対・同情論を封じ込めるため、胡氏は軍機関紙・解放軍報などを通じ、
「暗流に動かず、胡主席の指揮を聞け」と指示を繰り返した。
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