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メモリー&ダイアリー

団塊世代の昨日と今日の出来事

近隣説明:前編

2006年06月20日 | 仕事一途
 11時のアポを取り、久し振りにネクタイをして車で出掛けた。
 相手に合わせようという私の気の良さで、いつもことながら、アポ時間丁度に先方へ到着した。30分の道中、少し焦った。余裕を持てよ!

 「一定の高さ以上の建物を建築する場合、近隣とのトラブル防止のために、事前にその建築計画を近隣に説明しなければならない」ということが市の条例に定められている。
 条例によると、建物の概要、建物が生じさせる日影、電波障害、工事内容等々を説明し、また、先方からの質問に答える義務がある。当然と思われる注文には対応しなければならない。

 まず、アポのお宅。建設地の西側に隣接している2軒の内の1軒である。ご主人は、わざわざ会社から車で帰って来られた由。奥さんは、1階でお好み焼き屋さん。市内には、このように住宅の1階を改装したお好み焼き屋がいたるところにある。
 店での応対になった。計画図面等を広げて説明する。すぐ近くに、13階建ての分譲マンションの工事が始まっているお陰で、鼻からの拒否反応はなく大いに助かる。ビル風、TVの受信障害、隣接しているための配慮、商売上からのゴミ置場の位置が問題となった。必要事項は文書を取り交わし確認することで落着。

 次は空き地(西側隣接地)を挟んで連接する“犬の美容院”である。突然の訪問にも拘らず、ハサミを持つ手を休めて、若くて美人の女主人が対応して下さった。若いスタッフが3人程、ワンちゃん達も元気が良くて、店は活気に溢れている。直接に影響がないため、お互い気楽である。3階建ての店舗兼住居のビルを建てて3年位だそうで、その経緯を話題にいろいろと話が弾んだ。例の分譲マンションが真向かいに建つのだが、その48戸のマンションはペット可だそうで、話される表情も明るい。ついつい、長居をしてしまった。

 いよいよ、東側の隣のお宅。一番迷惑を掛ける家である。主人の仕事が不動産関係だと、お好み焼き屋で聞いていたため、すこし身構えてブザーを押す。年配の主人との話しになったが、意外にもごく一般的な話しに終始して終わった。ある意味で同業だから、物分りが良かったのだ。逆に出られると手強い相手となるのだが。
 辞して玄関を出たところへ、若い奥さんが帰って来られた。2世帯住宅なのだ。丸顔でかわいい。改めて、一から説明をする。建物の位置、窓、バルコニーからの眺望等が気になるとのこと。丁寧にお話しして納得頂いた。

 続いて東側にもう3軒あるのだが、隣接してはいないので一通りの説明で済ませることが出来た。

 これで建設地を含む一街区が終わった。今度は道路を挟んだ南側で、分譲マンションを含む街区である。マンションは街区の西端にあり、大通りにも面している。日影の影響もないから、まあ問題なく済むところだ。

 まずは、1階にお好み焼き屋のあるワンルームマンション。分譲マンションの東側の隣接地である。オーナー住宅もあることは事前に調べていたが、とにかく、店に入った。入れ替わりに一人の客が出て行き、今一人の客のために焼き始めたところだった。昼時である。
 来意を告げると、主人を呼びましょうと言われる。オーナーの店だった。大助かりだ。
 隣のこともあって、主人は良くご存知で、私の説明は早々に終わった。その後に意外なことを聞かされた。計画図面を見て、以前、同じ土地にこの建物計画と同様な話を売り込みに持って来た業者があったというのだ。計画に少し納得が行かず断り、別の物件を手当てされたとのこと。私が言うのもおかしいが、理解出来るところがある。
 主人は賃貸マンションの経営者だから話を共有出来る。ここでも話が長くなり、ウーロン茶が出た。美味しかった。
 隣の工事現場の方が店に顔を出して、夕食用に6枚のお好み焼きを注文された。この気遣い、当たり前だろうが大事なことだ。迷惑を掛けない工事なんて出来ないのだ。業者にとっては、気遣い出来るチャンスがあって助かっている。

 次の対象は、東隣の倉庫である。フラワーショップの所有である。先程の主人は倉庫ではなく、店にして欲しいと言っていた。
 ショップは一街区南側にある。順番通りにしようと足を延ばした。
 社長に2階へと誘導された。昼食の弁当を押しのけた机に、書類、図面を広げて説明。別に何事もなく終わった。
 口には出さなかったが、8年前位だったろうか、この会社の従業員の軽トラックと私の車が衝突したことがあった。相手が一時停車を怠ったのだ。結局、8対2位で決着したが、軽トラの修理費が30数万円には参った。とてもそんなに掛かる傷ではなかったし、私の車の修理費に比して大変高い。保険とは何ぞや。

 その隣は、普通の一軒家。ブザーを押すと、上品な年配のご婦人が出て来られた。長年、住んでいる方で、近辺の様変わりには驚きだそうだ。家が古いので工事の振動が心配とのこと。工事始めにお伺いすることを約して、車庫のシャッターを潜って外に出た。

 この後も、ほぼ順調にいって一回りすることが出来た。
 
 以上、17軒中の9軒について書いた。

 後は明日。

役所と一戦

2006年06月18日 | 仕事一途
 私の仕事は建築設計である。一応、一級建築士の資格は持っているが、構造計算は全く出来ない。私は意匠という分野を担っている。
 現在、ある同業事務所から委託されて小規模な賃貸マンションを設計している。意匠の担当には、計画段階から役所との折衝も業務の内である。

 確認を申請する前に、市の条例で定められている書類を提出すべく、一昨日の金曜日、区役所へ行った。13日の火曜日に一度持参したのだが受付けて貰えず、指摘されたように書類と図面を訂正・追加したのだ。

 初対面からして、担当者の態度が気に障った。まず、暗い顔で陰湿極まりない。書類・図面の不備を見つけると、提出された他の物件の書類を持って来て、同じようにしてくれと言う。「誰にもそのように言って訂正・書込みをして貰っています」としっつこい。私はこういうタイプが一番嫌いだ。
 建物を建てる場所を示すのに、「住宅地図を貼るように」とも言う。窓口まで来ないと書類は出来ないのか、地図を使うったって著作権の問題はないのか。他にも言いたいことはあったが、引き下がって出直すことにしたのだ。

 そして、またまた、区役所の担当と衝突してしまった。余裕を持った数値を訂正してくれとうるさい。数値を訂正しても図面上の実際の長さは変わらないのだから、定規を当てればすぐばれる。
 他にもあったが、「急いでいますので、とにかく置いて帰ります。後で上司に相談させて下さい」と言い置いて引き上げることにした。

 若い担当者には条例の制定経緯も定かでない。週明けは、また戦いである。

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