ヒグランド

白泉社で漫画を描いている
漫画家 樋口橘の公式ブログです。
只今マンガParkにて「シャンピニオンの魔女」連載中

映画一本

2008年10月13日 | 映画
「おくりびと」を観てきました。
ネタばれ感想なので
みたくない方は引き返してね~






























「おくりびと」すっごく素敵な映画でした。
私の今年No.1かも。
生と死をあたたかい愛情を通して見つめるかんじが
何とも染み渡る映画で
久石さんの音楽と東北の澄んだツンと寒そうな空気が
また物語をしっかり支えてもりあげてて
すごくいい涙を沢山ながしました。
デトックス…(;▽;)


もっくんの所作がまた美しくて
送り出すための身支度が儀式的で
でも様式美だけじゃなくて
しっかりそこに真心がこもってて
だから映画をみてる私達観客も遺族も
それが伝わって癒されてしまうんだと思います。
大事な人が亡くなって、人生で1、2を争うくらいつらい時間なのに
何故か彼らの手助けによって
その肉体とのお別れまでの時間を悲しみだけでなく
慈しみの時に変わるあたりが
とても印象に残りました。
こんな風に送り出してもらえるなら
死ぬ事ってあんまり怖くも寂しくもないのかもしれないと
怖がりの私はふと気分が楽になったり。

あとおかしくて笑えるシーンも多くて
もっくんは本当映画でよく裸になるよね(-▽-)
教材ビデオのシーンでは「シコふんじゃった」を思いだす出で立ちで
ゲラゲラ笑いました(-▽-)

食べ物がいちいち美味しそうだったのも印象的。
生と死を扱ううえでのメタファー的役割ってことなのか
やたらでてきたなあ美味しそうな食べ物。

この映画、アカデミー賞外国語部門に出品する
日本代表作品に選ばれたみたいだけど
ノミネートされるかとか賞をもらうかとかはともかく
外国の人達にも沢山みてもらいたいなあ。

あと監督さんは「バッテリー」の監督さんなのね。
あの映画も大好きだった~(*^_^*)

本当素敵な映画です。