戦績10戦10勝。アスコットゴールドカップ、グッドウッドカップ。競走馬としても種馬としても類を見ない成績を残した。母の父はキングトム。ダービー馬は2頭。1896年パーシモン、1900年ダイヤモンドジュビリー。ダイヤモンドジュビリーは3冠馬です。主流血統との違いはニックスの重なり方にあると思う。キングファーガス同士で重なることはほとんどなく、ポテイトーズとばかり重なっている。それも頻繁に重なってってます。私はこういうのを依存型と分類しています。依存型は突然力を失うことが多いように思います。セントサイモンの悲劇と言われるものもこの現象を指しているのではないでしょうか。一般的には父系が発展しすぎたために交配する牝馬がいなくなってしまったのが原因で衰退したとされているようですが、それはどうでしょうか。仮に一時的に間引かれることになったとしても、だからといって急激に衰退した原因になり得るのでしょうか。確かにひとつのグループが大きくなりすぎると交配するのが難しくなるのは分かります。セントサイモン系が一番多くなったときで半分ぐらいを占めたと言われてますから、母系に入っているものも合わせるとかなりの数になります。この辺はヘロド系の初期の状況に似ているかもしれません。ニックスで重なってグループが拡大していくのとは違う発展の仕方をしています。直系で勢力を広げたために、掛け合わせるところがなくなってしまいました。掛け合わせるところがなくなれば、ある程度までグループが大きくなったとしてもそれ以上にはどうしてもなれません。やはりグループが拡大していくためにはグループ同士の掛け合わせが必要になってくるのです。この点においてはヘロド系よりもエクリプス系のほうが優れていたと言えます。ただヘロド系は突然力をなくしたということはありませんでした。セントサイモンが突然力をなくした原因は他にあると考えることの方が自然だと思います。パーシモン、ラブレー、チョーサーは別に書きます。それ以外の活躍産駒を下に書いておきます。
■セントフラスキン 1893
11戦9勝2着2回。2000ギニー、エクリプスステークス。ダービーはパーシモンに負けた。リーディングサイヤー。母系はウエストオーストラリアン。産駒のセントアマンは2000ギニーとダービーに優勝。ゲインズボローの母の父。日本に輸入されたフラストレートの父親。
■フロリゼル 1891
22戦11勝。グッドウッドカップ。ダービー馬ヴォロジョフスキーを出した。母の父はハンプトン。パーシモン、ダイアモンドジュビリーは兄弟。日本に輸入されたフロリースカップの父親。
■デスモンド 1896
11戦3勝。種馬として成功してリーディングサイアーにもなった。母系はハーミット。ダービー馬アブユールを出した。産駒のファラシは日本に輸入されたプリメロの母の父。ロモンドは日本に輸入されてリーディングサイアーになったクラックマンナンの父親。
■ラフレッチェ 1889 牝
24戦16勝。1000ギニー、オークス、セントレジャー、アスコットゴールドカップ、チャンピョンステークス。ダービーは2着。産駒にスウィンフォードの父親になるジョンオーゴーントがいる。
他にはチャイルドウィック産駒のインタグリオーが輸入されダイヨンフロリースカップの父親になった。牝馬のメモワールはオークスとセントレジャーに勝った
■セントフラスキン 1893
11戦9勝2着2回。2000ギニー、エクリプスステークス。ダービーはパーシモンに負けた。リーディングサイヤー。母系はウエストオーストラリアン。産駒のセントアマンは2000ギニーとダービーに優勝。ゲインズボローの母の父。日本に輸入されたフラストレートの父親。
■フロリゼル 1891
22戦11勝。グッドウッドカップ。ダービー馬ヴォロジョフスキーを出した。母の父はハンプトン。パーシモン、ダイアモンドジュビリーは兄弟。日本に輸入されたフロリースカップの父親。
■デスモンド 1896
11戦3勝。種馬として成功してリーディングサイアーにもなった。母系はハーミット。ダービー馬アブユールを出した。産駒のファラシは日本に輸入されたプリメロの母の父。ロモンドは日本に輸入されてリーディングサイアーになったクラックマンナンの父親。
■ラフレッチェ 1889 牝
24戦16勝。1000ギニー、オークス、セントレジャー、アスコットゴールドカップ、チャンピョンステークス。ダービーは2着。産駒にスウィンフォードの父親になるジョンオーゴーントがいる。
他にはチャイルドウィック産駒のインタグリオーが輸入されダイヨンフロリースカップの父親になった。牝馬のメモワールはオークスとセントレジャーに勝った