ぷるるん競馬

予想と血統を書いています。

セントサイモン 1881

2011-01-31 12:58:01 | 血統(過去記事)
戦績10戦10勝。アスコットゴールドカップ、グッドウッドカップ。競走馬としても種馬としても類を見ない成績を残した。母の父はキングトム。ダービー馬は2頭。1896年パーシモン、1900年ダイヤモンドジュビリー。ダイヤモンドジュビリーは3冠馬です。主流血統との違いはニックスの重なり方にあると思う。キングファーガス同士で重なることはほとんどなく、ポテイトーズとばかり重なっている。それも頻繁に重なってってます。私はこういうのを依存型と分類しています。依存型は突然力を失うことが多いように思います。セントサイモンの悲劇と言われるものもこの現象を指しているのではないでしょうか。一般的には父系が発展しすぎたために交配する牝馬がいなくなってしまったのが原因で衰退したとされているようですが、それはどうでしょうか。仮に一時的に間引かれることになったとしても、だからといって急激に衰退した原因になり得るのでしょうか。確かにひとつのグループが大きくなりすぎると交配するのが難しくなるのは分かります。セントサイモン系が一番多くなったときで半分ぐらいを占めたと言われてますから、母系に入っているものも合わせるとかなりの数になります。この辺はヘロド系の初期の状況に似ているかもしれません。ニックスで重なってグループが拡大していくのとは違う発展の仕方をしています。直系で勢力を広げたために、掛け合わせるところがなくなってしまいました。掛け合わせるところがなくなれば、ある程度までグループが大きくなったとしてもそれ以上にはどうしてもなれません。やはりグループが拡大していくためにはグループ同士の掛け合わせが必要になってくるのです。この点においてはヘロド系よりもエクリプス系のほうが優れていたと言えます。ただヘロド系は突然力をなくしたということはありませんでした。セントサイモンが突然力をなくした原因は他にあると考えることの方が自然だと思います。パーシモン、ラブレー、チョーサーは別に書きます。それ以外の活躍産駒を下に書いておきます。
■セントフラスキン 1893
11戦9勝2着2回。2000ギニー、エクリプスステークス。ダービーはパーシモンに負けた。リーディングサイヤー。母系はウエストオーストラリアン。産駒のセントアマンは2000ギニーとダービーに優勝。ゲインズボローの母の父。日本に輸入されたフラストレートの父親。
■フロリゼル 1891
22戦11勝。グッドウッドカップ。ダービー馬ヴォロジョフスキーを出した。母の父はハンプトン。パーシモン、ダイアモンドジュビリーは兄弟。日本に輸入されたフロリースカップの父親。
■デスモンド 1896
11戦3勝。種馬として成功してリーディングサイアーにもなった。母系はハーミット。ダービー馬アブユールを出した。産駒のファラシは日本に輸入されたプリメロの母の父。ロモンドは日本に輸入されてリーディングサイアーになったクラックマンナンの父親。
■ラフレッチェ 1889 牝
24戦16勝。1000ギニー、オークス、セントレジャー、アスコットゴールドカップ、チャンピョンステークス。ダービーは2着。産駒にスウィンフォードの父親になるジョンオーゴーントがいる。
他にはチャイルドウィック産駒のインタグリオーが輸入されダイヨンフロリースカップの父親になった。牝馬のメモワールはオークスとセントレジャーに勝った

ガロピン 1872

2011-01-31 12:57:20 | 血統(過去記事)
戦績11戦10勝。ダービー優勝。負けたのはミドルパークステークスの3着だけ。母の父はザフライングダッチマン。ダービー馬は一頭。1889年ドノヴァン。種馬として最初は人気がなかった。しかし2000ギニー馬ガリア―ドやセントサイモンの活躍で人気種牡馬に一気に躍り出た。ハンプトンとは同い年。3度リーディングサイヤーになった。
☆ドノヴァン 1886
2歳時はミドルパークプレート、デューハーストプレートなどに勝った。3冠レースで負けたのは2000ギニーの2着だけ。産駒のプリンスオブウェールズステークスに勝ったマッチメイカーはサンインローの母の父になった。

ヴェデェト 1854

2011-01-31 12:56:51 | 血統(過去記事)
2000ギニーとドンカスターカップに優勝。母の父はバードキャッチャー。ガロピンとスペキュラムを出しました。スペキュラム系を書いておきます。
■スペキュラム 1865
グッドウッドカップ優勝。1878年ダービー馬セフトンを出して、リーディングサイヤーになった。母系はキャメル。母の父はオーランド。
■ローズベリー 1872
たいした成績は残していません。母の父はニューミンスター。
■アンフォイン 1886
英チャンピョンステークス優勝。母の父はハーミット。結局ミスタープロスペクターと同じだ。重なるところがない。ポトエイトーズと重なるしかない。でもここまでくると10とか9ぐらいだから認識としては別血統と重なっているようなもんだろう。
■サンドリッジ 1898
戦績35戦17勝。ジュライカップ3連覇。名スプリンター。母の父はスプリングフィールド。
■サンスター 1908
戦績9戦6勝。ダービー、2000ギニー。産駒にはミドルパークステークスを勝ったノーススター。エクリプスステークス、チャンピョンステークス、ドンカスターカップなどに勝ったバッカン。バッカンは日本に輸入されたシアンモアの父親です。それとクレイガンエランを出しています。母系はバッカニア(ハイフライヤー)。
■クレイガンエラン 1918
英2000ギニー、エクリプスステークス、セントジェームズパレスステークス。ダービーでは2着になっています。ダービー馬を出しています。1932年エイプリルザフィフス。産駒でパリ大賞典に勝ったアドミラルドレークはターントゥの母の父です。母の父はシリーン。

ブラックロック 1814

2011-01-31 12:53:55 | 血統(過去記事)
戦績23戦17勝。セントレジャーステークス2着。リーディングサイヤー。母系はエクリプス。エクリプスの4×4でニックスで重なっています。この馬には恐ろしいほどたくさんのインブリードが入っている。エクリプス 4×4×5×5。ヘロド 4×4×4×5。マッチェム4×5。産駒のヴィロシピードはダービー馬を出しています。

キングファーガス 1775

2011-01-31 12:51:33 | 血統(過去記事)
戦績?。セントレジャー馬を3頭出しています。母系はオルコックアラビアン。後継はベニングブロウとハンブルトニアン。ハンブルトニアンの方からセントサイモンは出ています。セントサイモンに至るまでの血統を見ると、母系にはエクリプス系が頻繁に入っています。私はこれを依存型といっています。ニックスで重なってはいるのですが、エクリプスから始まる傍流血統ばかりとなのです。主流血統はどんどん2つに別れて行ってそれが後でニックスで重なっているので、重なりのもとは順繰りに下がっていきます。しかしこの血統は常に上に戻ってエクリプスとばかり重なっているのです。一応重なりを書いておきます。ブラックロック エクリプス4×4。ヴォルティジュール エクリプス6×7。ヴェディット エクリプス7×7。セントサイモン エクリプス9×8。
■ベニングブロウ 1791
セントレジャーとドンカスターカップに勝っています。母の父はヘロドです。後継はオーヴィルとダービー馬を2頭出したスカッド。
■オーヴィル 1799
セントレジャー馬。リーディングサイヤーになっています。母の父はハイフライヤー。ダービー馬は2頭出しています。1812年オクタヴィウス。1823年エミリウス。後継はエミリウスとダービー馬を出したムーリー。
■エミリウス 1820
ダービー馬。リーディングサイヤー。母系はサーピーターティーズル。3代続けて母系がヘロド系だ。こういうのは後継伸びないね。産駒のヤングエミリウスはオーストラリアンの母の父、サルペドンはレキシントンの母の父になっている。ダービー馬は2頭。1827年プライアム。1834年ポレニポテンシャリー。後継はプライアム。
■プライアム 1827
ダービー、グッドウッドカップ。母系はエクリプス。英米でリーディングサイヤーになった。かなり早くにアメリカに売られている。

ファラモンド 1925

2011-01-31 12:51:12 | 血統(過去記事)
戦績11戦2勝。ミドルパークステークス、英2000ギニー4着。アメリカで種牡馬入り。母の父がチョーサーなのでファロスやフェアウェイと配合が同じ。シックルは兄。産駒のコズミックボムはヘイローの母の父、トラヴァースSを勝ったバイジミニーはソードダンサーの母の父になった。この血統は後にミスタープロスペクターとニックスで重なることになる。それとファラモンドとシックルはアメリカでは数少ないファラリス系だったのでネアルコ系とニックスで重なることのできる貴重な血統だったと思う。後継はメナウ。
■メナウ 1935
戦績17戦7勝。シャンペンステークス、フューチュリティステークス、ケンタッキーダービー4着、プリークネスステークス3着。母系はドミノ系。後継はトムフール。
■トムフール 1949
戦績30戦21勝。フューチュリティステークス。クラシックは病気のため出走していません。4歳になって本格化したみたいです。無敗だったそうです。母の父はブルドッグ。後継はバックパサーとシリーシーズンだろうか。シリーシーズンはイギリスで走ったみたいです。英チャンピョンステークス、デューハーストステークス、セントジェームスパレスステークスなどに勝ちました。その産駒でデューハーストステークスに勝ったランチタイムはオーストラリアで種馬になりスニペッツを出しています。
■バックパサー 1963
31戦25勝。トラヴァーズステークス、シャンペンステークス、ホープフルステークス、メトロポリタンHなど。ダマスカスやドクターファーガーと走っています。かなりのスーパーホースだったようです。母系はマンノウォーです。ミスワキ、シーキングザゴールド、ウッドマン、プライベートアカウントの母の父。後継はバッカルー。シルバーバックからはシルバーチャームを出しています。シルバーチャームは、ケンタッキーダービー、プリークネスステークス、ドバイワールドカップに勝っています。日本に輸入されています。
■バッカルー 1975
戦績18戦5勝。ホイットニーハンデとドワイヤーステークスで2着。母系はハイペリオン。モンブルックやライトザフューズが種馬として現在も活躍している。
ニックスという言葉の意味なんですが、ウィキペディアなんかでは父系と母系の相性のいい配合を指すとかいありました。私は単に父系と母系の配合をさすものだとおもっていたので、辞書を調べてみたのですが見つけることが出来ませんでした。ただゲームとかでは配合としてニックスという言葉を使っているみたいです。私個人はそういったゲームをしないのでそこからの誤用ではありませんが、ちょっともう一度調べてみたいと思うので当分の間は今までどうり配合の意味で使っていきたいと思います。調べてみてあまりにも自分の使い方に違和感がある場合は使い方をかえるかもしれません。