お金の介護

3日の朝日新聞にて

＜老いと共に＞　という紙面があり
「お金の介護」と言うタイトルの記事が目に留まった。


母のことで　悩んでいた私にとって　同じ状況に面している方が他にも居られるだろう
とは想像していた。

「おれおれ詐欺」「アポ電詐欺」などと　事件は絶えない。

しかし、そういった大掛かりな事件とはまた　少し違う。


記事の抜粋

生活するには充分な年金収入があったはずの女性の口座残高は　わずか。
長年にわたって　飲食店で高額な請求をされるがままに支払い
また知人からの搾取されていたことも判明した。
本人は以前から認知症になっていたとみえていくらはらったかは覚えていない。
領収証も無い取り戻すことは出来なかった。
女性はその後介護施設に入所。
後見人に、「あの時通った飲食店の人以外には相手にしてくれなかった。
ようけお金を使った」

と、話している、と。　　（以上）


父が存命中から　
私に「おかあさんは　金銭管理がおぼつかないからしっかり見てやって欲しい」
といわれていた。

今は貯金通帳も管理している私でも、

歩ける話せる母から　早くから　貯金通帳を取り上げることは出来ず

また、お金の管理は自分でしたいであろうし、
父の介護で　ストレスがある母に、

金銭のことをうるさく言いたくもなかったので
うすうすは感じてはいたけれど

様子を見ていた。


昨日　京都の帰りに　実家に寄った。

母は　私たちの顔を見るなり

「昨日スーパーのレジに並ぼうとしたら、これも買って！と、知人に
寿司をかごに入れられ　払ってあげた」

と　云った。

母は断れない性格で　声をかけてもらいたい　
いい格好もしたいし　嫌われたくなく
以前から　奢ってあげていたようだ。


約1年前　このことを知り　私もそれはいけない！と
口うるさく話したが　それはやはり親子　喧嘩腰になった。

しかし、別の同じ年の方に丁寧に　諭してもらい
母は　ようやく気づき　

今は後悔している　と話し、

その後　一切　その方々とは縁を切っている　と聞いていた。

が、一昨日のことを聞き

これは　たかりではないか？

と、本人に直接　話し　今後は　母に近づいたり　
母に払わせるようなことはしないでください！と、

その老婆（５８歳息子と同居）に　いつもたむろしているスーパーで　問い詰めた。

一昨日の母が払ったパックの寿司代は　返してもらった。
その方も、82歳　記憶力にも怪しい部分があったけれど

やはり　記憶にとどめてもらう為にも　お金は返してもらった。

その老婆は
「わたしだけなんで　怒られなくてはならないの？
みんな○○さん(母）に払ってもらっていたのに」

と　憤慨していた。


今後　同じ事態がなくなり

母の唯一の楽しみである　スーパーへのお買い物が
嬉しい時でありますように　と

願った。


一人暮らしで　寂しいことは承知している、優しい言葉や態度に　ついつい好意を抱き
御礼をしたい　こともわかる。

でも、それにつけ込み　たかり　のようなことをする
度が過ぎている　高齢者もいたことが　悲しい。
　

　長文でした。