――家を出ていく自分をチョルスは必死に引き止める。「どこへ行くんだ？」「清算はすんだわ」「いや、すんでない。ジャージャー麺と同じくらい、俺が好きだと言ってたじゃないか」「もう全部...

　アンナは驚いている。　バスは止まって待っている。「帰ろう」　先にバスに乗ろうとするチョルスをアンナは引き止める。「どういう意味？　なぜ私を捜すの？」　チョルスはじっとアンナを見つ...

「チャン・チョルス」　アンナはびっくりする。　アンナの行動を一部始終を見守ってきたチョルスは笑っていう。「今日はお前がおごってくれ」「ここだとどうしてわかったの？」「通りすがりにお...

　しかし、携帯は見つからない。アンナは舌打ちする。「今まで出てこないのは…まさか、もう誰かが拾って自分のもの...

「今日は友達に会いに行かないのか？」「友達って誰？　カンジャのこと？　友達じゃないわ」「カンジャじゃない。ジャージャー麺の友達のことだ」　アンナは電話帳の中に埋めていた顔を出した。...

「社長」　深酒で酔っ払って寝ているビリーのところにコン室長がやってきた。　ビリーはソファーから起き上がった。「強くもないのに飲みすぎですよ」「コン室長」　ビリーは酔いの抜けない表情...

　アンナは寝言で”ビリー”と呼んだ。夢にうなされていた。「ビリーッ…！」　アンナの声を聞いてチョルスはドアを開けた。彼...

　アンナはチョルスに連れられて病院に向かった。　病院で医者に診てもらって帰宅した。チョルスはアンナを自分の部屋に連れて入った。　アンナをベッドに座らせてから医者から聞かされた話を説...

ファンタスティック・カップル　第１２話（１４）Fantastic Couple Episode 12 (14)　顔をしかめながらアンナは考える・・・あれは船（クルーザー）の上だった...

　チョルスは家具売り場にやってきた。それらを見て回りながらつぶやく。「文句を言われるから本人に選ばせよう...