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ホジュンとペ・チョンス(そしてドルセ)
捕盗庁の従事官ペ・チョンスにとってホジュンはかつて密貿易に手を染め自分の前から逃亡した罪人だった。
あの時の男が内医院の医官となっていることにペ・チョンスは驚いた。親友のキム・マンギョンを通じ、ホジュンが有能で誠実な男であることを知らされるが、ペ・チョンスがホジュンに対する疑念を払拭するまでは至らなかった。
そうして彼が部下を連れて恵民署(ヘーミンソ)にやってきた時、ホジュンは疫病対策の医療団の一員として召集をかけられたあとだった。
ペ・チョンスも警護の任務で医療団に随行することになった。
ペ・チョンスと顔を合わせたホジュンは「疫病の件が片付けば刑に服しますからその時まで待ってください」と頭を下げる。

「王命なら致し方ない。しかし逃げるような真似だけはするなよ」
と念を押してぺ・チョンスはホジュンの治療活動を見守ることにした。
ぺ・チョンスの鋭い監視の続く中、ホジュンたちの治療活動は続いた。
やがて一部の患者に容態快復の兆しが見え、ホジュン以下、医療団の精力的な治療活動によって疫病は収束に向かうように見えた。
しかしそれは一時的な現象に過ぎなかった。
派遣された医療団を指揮する吏曹判書以下の役人、医官らを集め、上層部がねぎらいと祝いの酒に浸っている時、快復に向かった患者の急変が報告された。
ホジュンは急いで患者のもとへ駆けつけた。しかし、鍼を刺す暇もなく患者は痙攣して息絶えた。
続いてホジュンのもとにチェソンの発病が報告された。駆けつけたホジュンはチェソンを襲う症状に落胆した。疫病は沈静どころかさらなる猛威を予見させていたからだ。
ホジュンはチェソンをどうすることもできなかった。何もできないままチェソンを死なせてホジュンは悲嘆と絶望に沈んだ。
ホジュンやイエジンたちは涙にくれながらチェソンを野辺に埋葬した。
そしてまた光の見えない疫病との暗い格闘が続く中、
治療法のきっかけをもたらしてくれたのはドルセのひと言だった。
ドルセはホジュンを呼び止めて言った。
「みんなに梅の汁を飲ませてあげてください」
「梅の汁?」
ホジュンは藁にもすがる思いでドルセに訊ねた。
「それを飲ませたらどうなるのだ?」
「昔、俺たちが疫病にかかった時、梅の汁を飲んだ者たちはみな助かっただよ」

ホジュンはさっそくその話を同僚たちにした。
「梅の持つ効能からしてこの話には信憑性がある。やってみようではないか」
皆も同意し行動に移った。
梅の汁がどれだけ効くか、患者たちを組み分けして他の薬と効果を比較した。梅の汁の効果は大だった。
梅の汁の治療で猛威をふるった疫病も一気に収束へと向かった。

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