アンナは舌打ちした。「女に見えるのは花束女だけってわけ？　それなんだけどチョルスは・・・彼女が結婚しないってのはまだ知らないでいるんだろうか...

　チョルスはトイレから戻った。すぐ子供たちのゲームの様子を気にしたが、見ると脚の短いテーブルの上に座布団が乗っている。座布団をのけると固定電話の受話器がはずれ、異変のシグナルを送り...

　　ペンチ仕事しながら考え事している時、ドックが事務所から飛び出してきた。「兄貴、群庁舎の壁の工事を任されたぞ」「そうか...

ファンタスティック・カップル　第１１話（１６）　自宅に電話を入れて通じなかったユギョンはチョルスの事務所を訪ねた。チョルスの車は止まっている。　車を前にしてユギョンは立ち止まる。　...

　チョルスとユギョンは海を眺めて話をした。「私、結婚しないわ。渡米もしない」　チョルスはユギョンを振り向いた。「ユギョン...

　アンナはやむなく運転席に乗り込んだ。チョルスを乗せて町中を走った。「運転して何か思い出したか？」「ええ。思い出せそうよ」チョルスを見た。「もう少しで思い出せるから・・・約束を取り...

ファンタスティック・カップル　第１２話（１）「ほんとに？」「ああ。お前が俺を好きになったのは...

「アンナの大好きなケーキだ♪」　　ビリーはケーキをぶらさげチョルスの家に向かっている。　自分の腹は痛まない。チョルスは喜び、アンナは自分のところに戻ってくる。一石二鳥...

　二人はさっそく修理工場に出向いた。　修理について話をつけ、ビリーはアンナに言った。「修理が終わったら、家に届けるようにさせます」「そう？　ご苦労様」　アンナに服従した頃のようにビ...

　すべて打ち明けようとしたビリーの顔は一瞬にして凍りついた。言葉は引っ込み、口もとは冷たい氷にひっぱがされて骸骨が突き出そうになった。　アンナは平然として続けた。「余計な話をしたわ...