音楽アーティストとは、何をする人なのか。

音楽アーティストと聞いても、誰しもが想像するのは、やはり、テレビなどの音楽番組でよく見かける、歌を歌っている人々でしょう。現在ではメディアも、ひとくくりに、アーティストと彼らのことを呼んでいます。しかし、それはあまり正しい表現ではありません。

そもそも、アーティストのアート、とは、芸術という意味で、芸術を通して、人々に自分の表現したいことを伝えていくことを目的とした人のことをアーティストと呼ぶのです。つまり、アーティストというのは、音楽アーティストの、歌手と呼ばれる人たちのことだけを表す言葉ではありません。絵や、文章を利用して表現する、画家や、作家も、アーティストなのです。そしてさらにいってしまえば、音楽アーティストも、歌手のことだけではなく、インストゥルメンタルなどの、歌詞のつかない音楽を演奏する人々も、アーティストだということに間違いはないのです。

そもそもアーティストとは、上記でも述べた通り、芸術を利用して、自分を表現する人々のことであり、それは、音楽でいえば、インディーズだろうと、メジャーデビューしていようと関係はありません。にもかかわらず、インディーズで活躍している人たちのことを、アーティストと呼ぶのはふさわしくないという人もいます。

アートとは、それを受ける側が共感できるかどうかの問題であり、共感できなければそれでいいのです。なぜかというと、アーティストの自己満足なのです。しかし現代では、アーティストに対してファンが文句をいい、それにアーティスト側が答えて、ファンの満足いくようなものを作り上げる。という、かつてのアーティストの行っていた、アートとは、かけ離れたものになってしまっている人々もいます。

アートはなんのためにあり、アーティストが伝えたいことはなんなのか。それをしっかりと、受けとる側は理解した上で、アートというものは楽しまなければならないのです。そして同時に、受けとる側は満足できなくても、自分個人の意見だとしっかりと割りきらなければならないのです。