「日本人から地蔵を盗み出して質屋に流せば幾らでも金を稼げるぞ」 在日韓国人が地域の宝を勝手に売り飛ばした
神戸市内の牛丼店で強盗をしたとして逮捕、起訴された住所不定、無職岩本修平被告(22)が同市内で地蔵菩薩(ぼさつ)像7体を盗んでいたことがわかり、 兵庫県警長田署は近く窃盗容疑で書類送検する。捜査関係者が取材に対し、明らかにした。
岩本被告は質店で換金し、友人にも地蔵盗を指南。阪神大震災でがれきから掘り出された地蔵もあり、住民は「復興を見守ってくれたお地蔵様を金のために盗むとは」と憤っている。
捜査関係者によると、岩本被告は10月4~10日、同市長田、兵庫両区の道路脇などのお堂6か所から地蔵7体(高さ20~25センチ)を盗んだ疑い。
夜、自転車で回ってリュックサックに入れて運び、市内の質店で1体3000円で換金していた。「質店に最近は仏像などが売れていると聞き、金になると思った」と容疑を認めているという。
岩本被告は10月下旬、市内の牛丼店で8万円を奪った容疑で逮捕され、その後の捜査で地蔵盗が判明。
友人で兵庫区の無職・洪政成被告(21)にも「地蔵は金になる」と吹聴。洪被告は手口をまねて10月に同区などで地蔵2体を盗んだとして11月に逮捕され、その後、窃盗罪で起訴された。洪被告も質店で換金していた。
2人に盗まれた地蔵9体のうち6体は、阪神大震災で壊滅的な被害を受けた長田区にあった。
同区御蔵通で米穀店を営む女性(82)は50年以上、自宅前の地蔵を世話してきた。震災では自宅が全壊。
お堂も壊れ、近所の住民ががれきの下に埋もれていた地蔵を掘り出した。女性は自費でお堂を再建。
「震災に負けじと頑張っている時にお地蔵様が見守ってくれた。心のよりどころを盗むなんて」
同区神楽町では盗難後、住民がお堂に「ただいま出張中」と紙を貼り、返還を信じて待った。捜査で見つかり、現在は大切に安置されている。
日本石仏協会(埼玉県)によると、鑑賞や古物商への転売目的で盗まれる被害が全国で多発。
最近はお堂に鍵をかけて管理するケースも増えた。神戸市内の質店経営者は「古い地蔵が人気で、1体2000円で買い取り、3万円で売ったこともある」と明かす。
同協会の坂口和子会長は「地域信仰のよりどころとなる地蔵の価値が受け継がれず、金になるものは何でも盗むという人が増えたのではないか」と指摘する。
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