東渕江剣友会

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鍔ぜり合いについて

2021年10月23日 | 武道に関する用語
打突をしたり、されたりした後に、相手と接近して、「鍔」と「鍔」が合わさった状態を鍔ぜり合いといいます。

剣先は、右斜め前方になるようにして、相手の面には触れないようにします。
これが、表交差の状態です。
面に触れた状態を続けたり、竹刀を横に倒した状態を続けたりすると、反則を取られることがあります。
左の拳は、中段の構えと同じくらいの高さで、下げた状態になります。
これが、上がってしまうと、鍔同士が当たらず、拳同士が当たり、剣先が左斜めになる裏交差の状態になります。
意図的に、この裏交差を続けると反則を取られることがあります。
脇をしっかり締めることによって力が入り、手を常に体の中心に位置することができます。
鍔ぜり合いの心得
(1) いたずらに技にこだわらず、気分で相手を圧倒する。
(2) 手許を下げ、剣をやや右斜めにして、相手の剣を圧してその自由をうばう。
(3) 下腹部に力を入れる。
(4) 相手と背くらべをする気持ちで足腰を十分伸ばす。
(5) 体勢を確実にして強く入り込む。
(6) 気魄を十分込めて、相手を威服し、先を取る心を持つ。
(7) 機を見て押すか、体をかわすか、退くかして打突する。

鍔ぜり合いは、技が決まりにくく、時間だけが過ぎてしまうことが多くあります。
特に、団体戦の実力が不利な方や、引き分けで逃げ切りたい方が、鍔ぜり合いの状態を意図的に長く続けて、引き分けに持ち込むことが多くあります。
最近では、鍔ぜり合いの時間が長くなると、主審が「分かれ」を宣告して、鍔ぜり合いを解消させたり、反則をとったりするようになりました。
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切り返しについて

2021年10月23日 | 武道に関する用語
剣道の稽古をする中で、切り返しの練習は一番最初に行う練習です。
正面打ちと左右面を組み合わせた動きで、初心者から熟練者まで必ず毎回行う稽古です。

切り返しの動作の順番はつぎのように行います。
①一足一刀の間合いから正面打ち
②前進しながら左右面を右から前に4本打つ
③後退しながら左右面を右から5本打つ
④さらに後退し、一足一刀の間合いへ戻る
⑤①〜④をもう一度繰り返す
⑥最後に正面打ちを行う

剣道の練習で、最初に切り返しの練習を行うことで、基本を意識して練習を始めることができます。また、練習の最後にも切り返しを行うことで、激しい練習で乱れた基本を意識して取り戻す機会ができます。
練習中にずっと自分の悪いクセ意識し続けるのはかなり難しいことです。はじめとおわりに切り返しを行うことで、基本を意識する機会が得られ、その積み重ねによって基本が徐々に身についていきます。

剣道上達の近道は切り返しを十分練習する事です。また、基礎を養うにも有効な方法です。
切り返しの効果
 (1)体制を整え身体を柔軟にし、手足の力を増す。
 (2)身体を強くし、間合いを知り、打突を正確にする。
 (3)両手の腕力平均にし、前後左右からだの動作を敏捷にする。

切り返しの注意事項
 (1)両肩、両腕を柔らかく力を抜く。
 (2)動作は大きく正確にする。
 (3)左拳は身体の中心線から外れないようにする。
 (4)刃筋を正しくする。
 (5)両拳のしぼりと足の運びを一致させる。
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