「女性は子供を産む機械だ」
柳澤伯夫(2007年1月27日 自民党県議集会にて)
物議を醸した失言とされているが、上記の引用文は正確ではない。
実際は柳澤氏のらりくらりと話した内容をメディアが要約したところ「女性は子供を産む機械だ」発言となった。
さてさて、、、
「女性は子供を産む機械だ」というのは、実はなかなか的を射ているのではないか、という部分もある。試してみよう。
そもそも、「女性」の定義はなんですか?
と問うと、なかなか難しい。以前も少し述べたが、人間や生物を男性と女性(オスとメス)と二分法で認識するには、現実的には少々無理がある。動物では、両性を備えているものや時期によってオス・メスの機能を変えるものは珍しくない。人間も、両性具有の人がいたり、外性器として男性器が付いていてもDNAレベルでは女性とされるケースもある。また、DNAレベルでも女性とされていても、「自分は実は男なのではないか」と感じている人もいる。
つまるところ、男と女は明確に二分できない。
・・・が、例えば、「女性とは、胎児を自信の体内において妊娠する機能を有する人間のことである」と定義すれば、かなり明確に男と女は区分できる。
柳澤氏は決してこのような思考を辿って失言に至ったわけではないだろうが、じつのところ、「女性」をどのようにすれば明確に定義できるだろうか、と考えると、“女性とは子供を産む人のことだ”というのは、まわりまわって思慮深い思考ともとれる。個人的には、もし「女性」を明確に定義する方法があるとすれば、“女性とは子供を産む人のことだ”という他にはないと考えている。
これが男と女の区分法として正解だ、と言っているのではない。ひとつの区分法としてなくはない、ということ。当然、“女性とは子供を産む人のことだ”と定義した場合、初潮前の幼児や、妊娠不可能とされた人や、閉経した方々は「女性」の定義から漏れることになる。
結局、現在まかり通っている「女性」の定義(一般的には、外性器として女性器を備えていること)と同様に、そこから漏れてしまい悩む人を産むことにはなる。
伝わってますかな??
要は、男と女を本質的に定義・区分するのはそれぐらい難しいことだ、ということだ。逆に言えば、社会でまかり通っている二分法は、極めて“便宜的”な指標でしかない。
この記事は、“失言”に対して、発言した本人も意図しない本質性をみてみようと書いたこと。誰かの思索のトリガーにでもなればよい。
柳澤伯夫(2007年1月27日 自民党県議集会にて)
物議を醸した失言とされているが、上記の引用文は正確ではない。
実際は柳澤氏のらりくらりと話した内容をメディアが要約したところ「女性は子供を産む機械だ」発言となった。
さてさて、、、
「女性は子供を産む機械だ」というのは、実はなかなか的を射ているのではないか、という部分もある。試してみよう。
そもそも、「女性」の定義はなんですか?
と問うと、なかなか難しい。以前も少し述べたが、人間や生物を男性と女性(オスとメス)と二分法で認識するには、現実的には少々無理がある。動物では、両性を備えているものや時期によってオス・メスの機能を変えるものは珍しくない。人間も、両性具有の人がいたり、外性器として男性器が付いていてもDNAレベルでは女性とされるケースもある。また、DNAレベルでも女性とされていても、「自分は実は男なのではないか」と感じている人もいる。
つまるところ、男と女は明確に二分できない。
・・・が、例えば、「女性とは、胎児を自信の体内において妊娠する機能を有する人間のことである」と定義すれば、かなり明確に男と女は区分できる。
柳澤氏は決してこのような思考を辿って失言に至ったわけではないだろうが、じつのところ、「女性」をどのようにすれば明確に定義できるだろうか、と考えると、“女性とは子供を産む人のことだ”というのは、まわりまわって思慮深い思考ともとれる。個人的には、もし「女性」を明確に定義する方法があるとすれば、“女性とは子供を産む人のことだ”という他にはないと考えている。
これが男と女の区分法として正解だ、と言っているのではない。ひとつの区分法としてなくはない、ということ。当然、“女性とは子供を産む人のことだ”と定義した場合、初潮前の幼児や、妊娠不可能とされた人や、閉経した方々は「女性」の定義から漏れることになる。
結局、現在まかり通っている「女性」の定義(一般的には、外性器として女性器を備えていること)と同様に、そこから漏れてしまい悩む人を産むことにはなる。
伝わってますかな??
要は、男と女を本質的に定義・区分するのはそれぐらい難しいことだ、ということだ。逆に言えば、社会でまかり通っている二分法は、極めて“便宜的”な指標でしかない。
この記事は、“失言”に対して、発言した本人も意図しない本質性をみてみようと書いたこと。誰かの思索のトリガーにでもなればよい。